平成24年3月末、私は夫を青森に残し、八戸での新しい生活をスタートさせました。自ら望んで赴いた新天地の環境は、私にとって非常に過ごしやすいものでした。
私の異動先は、前の部隊の派遣隊です。そのため、業務内容が以前とほとんど同じであることから、私は最初からスムーズに動くことができました。また、同僚の方々の大半が顔見知り。誰もが親切かつ礼儀正しいので、コミュニケーションに苦労することもありません。前の部隊で学び損ねた様々な知識を吸収していく毎日に、私は新鮮な歓びを感じ続けています。
もちろん大変なこともあります。週に一度の割合で私は青森の夫のもとに帰っていますが、建築士である夫は、毎日が演習であるが如く深夜まで仕事をしているため、残念ながら夫には家事をこなす余裕がありません。私は八戸の官舎と青森の自宅の両方の家事をこなす必要があるのです。
とはいえ、それも私が選んだ生活。綺麗にした部屋で夫に感謝されると、達成感もひとしお。青森八戸間の往復200キロは、時間帯と経路を選んでわくわくドライブ。官舎に残ってゴロゴロするのも、また一興。
こうした、私にとって娯楽のような2重生活は、周囲の人々の理解によって成り立っています。心優しき夫と個性溢れる同僚に囲まれ、私は本当に幸せ者です。 |