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自衛隊ニュース   2011年8月15日号
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P—3C警戒監視飛行500回達成
ソマリア沖アデン湾 
第7次海賊対処行動航空隊

 ソマリア沖アデン湾に派遣されている第7次派遣海賊対処行動航空隊が7月21日、警戒監視飛行500回を達成した。この日は、雲もなく視界良好で、商船は安全に航行しており、護衛中の中国水上部隊を上空から確認するとともに、ドイツ艦艇からの複数目標の識別依頼を受け、所用の情報交換を実施した。
 記念すべき500回目の任務飛行に就いたP—3C機長の東智也(ひがし・ともや)3海佐は「500回という節目の飛行作業に携わることができて光栄です。これからも安全に留意し、アデン湾の航行の安全に寄与できるよう飛行作業に臨みます」とコメントした。
 また、江藤浩之7次隊司令は「多くの方々のお力添えにより、このたび、任務飛行500回を達成することができました。これまでにご支援いただいた関係各位に心より感謝申し上げます。500回は一通過点にすぎません。ソマリア沖アデン湾を通航する全ての船舶の安全航行に寄与するため、引き続き、派遣海賊対処水上部隊及び各国海軍等との連携の強化を図り、任務の完遂に努めてまいります」と抱負を語った。


宮城県で災害派遣活動終了
6師団
東日本大震災
入浴支援、除染活動などは継続
 東日本大震災発生直後から続けられていた宮城県での災害派遣活動が8月1日、村井嘉浩知事の撤収要請を受け、終了した。144日間にわたって、宮城県内で陸自が延べ170万人、海自が宮城・岩手・福島の3県で延べ127万人、空自が同3県で延べ188万人もの人員をもって人命救助、行方不明者の捜索、応急医療、救援物資の輸送、土木作業、民生支援、防疫などの支援活動を継続してきた。
 この日、宮城県庁で撤収式が行われ、村井知事以下県職員、久納雄二6師団長以下陸海空派遣隊員、在日米軍関係者ら約130人が出席した。村井知事が「過酷な状況下で、危険を顧みず身を挺して多くの被災者を救出に向かう皆様をどれだけ心強く思ったか知れません。県民を思う温かい気持が、打ちひしがれる私たちに生きる勇気と復興に向けて立ち上がる勇気を湧き立たせて下さいました」と謝意を表し、久納師団長に感謝状を贈った。
 8月2日現在、派遣規模は人員約4900名、航空機約50機、艦船4隻となっており、福島県内で入浴や除染などの支援を続けている。

1普連Aが優勝!
—自衛隊拳法富士山大会—
フリー参加
全国から54チーム集結
 7月30日、御殿場市体育館で富士地区曹友会主催の第5回自衛隊拳法富士山全国大会(以下、富士山大会)が開催された。富士山大会は徒手技術(拳法)練成の成果を発揮する場を提供する目的で始められ、当初は中部大会の名称で近隣の部隊から参加を募ったが、その後、参加希望の申し出が相次ぎ、前回から全国規模の大会に拡大し今回から富士山大会の名称となった。
 全国規模の拳法大会は毎年3月に開催される選抜の全自衛隊拳法選手権大会(旧称・全自衛隊徒手挌闘大会)があるが、富士山大会は自由参加のオープン大会であり、団体戦のみが行われる。各部隊の集合訓練で訓練しているチームのほか、課業外を中心に熱心な練成を行う有志のチームも多数参加。北は北海道から南は沖縄まで全54個チームが集結した。
 「敗者復活戦の導入もあって数多くの選手と戦い、試合を目にすることが出来る。富士山大会は日頃の練成の大きな目標・励みになっている」(大会会長・今井雅人板妻曹友会会長)。
 決勝まで平均4、5試合、本戦1、2回戦で姿を消したチームによる敗者復活トーナメントで勝ち進んだ場合、最大7試合を約半日で行うため、大会終盤では脛や太腿、腕のダメージを鎮痛スプレーで必死に回復する姿が目についた。また、競技場で試合を行う選手には、控えているチームメイトは勿論、同じ部隊の他チームなどが二重三重に人垣を作り、声を枯らして熱の入った大応援を送っていた。
 過酷な1DAYトーナメントを制したのは第1普通科連隊Aチーム。「積極果敢な攻撃を貫いたことが勝利の要因」(監督の櫻井正人2陸曹)という。
 大会結果は次の通り。
▽優勝=第1普通科連隊A▽準優勝=第51普通科連隊A▽第3位=第12普通科連隊、第37普通科連隊A▽敢闘賞=第34普通科連隊B
 なお、大会前には、全自衛隊拳法連盟の平成23年度第1回常任理事会が行われ、本年3月に開催できなかった第27回全自衛隊拳法選手権大会を中止扱いとし、平成24年3月10、11日に第28回大会を開催予定とすることが議決された。

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