ソマリア沖アデン湾に派遣されている海自海賊対処行動航空隊の新活動拠点がアフリカ東部のジブチ共和国に開設された。これは、自衛隊初の海外活動拠点となるもので、7月7日、小川勝也防衛副大臣、ディレタ・ジブチ首相をはじめ来賓、関係者多数を迎えてジブチ市内で開所式が行われた。小川副大臣は訓示の中で「歴史的な拠点の完成を迎え、より一層海賊対処に励む」ことを改めて決意表明、真新しい部隊看板を江藤浩之7次隊司令に授与した。これまでの米軍基地の借用から新活動拠点への移転に伴い、人員が30名増員され、180名(海自120、陸自60)となるなど、派遣隊員の勤務・生活環境も大幅に改善された。なお、平成21年3月に海賊対処活動が始まって以来、これまでに水上部隊は約2000隻の民間商船を護衛、また航空隊は約3800時間に及ぶ警戒監視飛行を実施している。 |