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2011年3月15日号 |
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火箱陸幕長が視察
ゴラン高原派遣輸送隊
15年間、延べ1,300隊員派遣
30次隊(4師団)から31次隊(14旅団)へ指揮移転 |
国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)へ派遣しているゴラン高原派遣輸送隊が、第30次隊(隊長・武者利勝3陸佐以下43名)から第31次隊(隊長・志道桂太郎3陸佐以下43名)に指揮移転した。また、司令部要員も第15次から第16次(各々3名)へ交代した。
指揮移転式は3月3日、UNDOFファウアール宿営地(シリア・アラブ共和国)で行われ、火箱芳文陸幕長、鈴木敏郎シリア大使をはじめ関係者多数が出席した。最初に、30次・31次派遣隊員が整列する中、UNDOF司令官のナタリオ・C.エカルマ3世フィリピン陸軍少将に対して儀仗を行ったあと、日本国歌を吹奏した。次いで、武者30次隊長と志道31次隊長がUNDOF司令官の立ち会いのもと、お互いに文書に署名し、ゴラン高原派遣輸送隊の隊旗を移譲した。
引き続き、火箱陸幕長が派遣隊員を前に、「日本へ帰国する第30次要員の諸官、約6ヵ月に及ぶ任務の遂行、大変ご苦労であった。原隊復帰後は、UNDOFでの経験を活かし、隊務運営の中核として各部隊を牽引するとともに、UNDOFで獲得した教訓等を広く他の隊員に伝達するよう」、また「新たに任務に就く第31次要員にあっては、これまでの先輩達が培ったゴラン高原派遣輸送隊の伝統を継承し、日頃の練成の成果を遺憾なく発揮して任務遂行に邁進するよう」訓示した。
鈴木大使の来賓祝辞とUNDOF司令官の訓示に続いて、派遣隊員が威風堂々と観閲パレードを行い、指揮移転式を終了した。
UNDOFへの自衛隊部隊の派遣は平成8年に開始して以来、今年で15周年の節目の年を迎えた。これまでに延べ約1300名の隊員を輸送部隊として派遣し、UNDOFの活動に必要な日常生活物資などをイスラエル、シリア、レバノンの港湾、空港、市場などから各宿営地まで輸送している。また、道路の補修や山岳地帯での除雪作業などの後方支援業務も行っている。一方、司令部要員は、企画・調整、広報、予算関連の業務を1年交代で遂行している。 |
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