ハイチで大地震復興支援活動にあたっている陸自ハイチ派遣国際救援隊の第3次隊と第4次隊が2月中にそれぞれ交替した。これまで約1年間にわたって首都ポルトープランスを中心に、倒壊した建物のがれきの除去や道路の補修作業などの任務を遂行しており、4次隊では初めて女性隊員6名も派遣された。
ハイチ派遣国際救援隊第4次隊(隊長・足立寧達1陸佐以下約350名=中部方面隊基幹)の壮行行事が1月25日、千僧駐屯地(兵庫県伊丹市)で行われた。行事では、第3師団、第4施設団、阪神病院などの部隊から志願した派遣隊員を前に、荒川龍一郎中方総監が訓示の中で「ハイチでの活動が、我が国を代表して行う崇高な任務であるとの誇りを堅持するとともに、任務の成否が国際社会及びハイチにおける我が国の評価に直結するものであるとの認識を保持し、任務に邁進するよう」強調しながら「任務必遂」「平常心の保持」の2点を要望した。また、足立隊長の派遣準備完了報告や壮行会食、見送り行事なども順次行われた。
初の女性自衛官6名を含む第4次隊は2派に分かれて(第1派が2月8日、第2派が同21日)、それぞれ民航チャーター機で関西国際空港からハイチへ向け出発、7月までの約半年間にわたる復興支援任務に就いた。
一方、半年間の任務を無事完遂した第3次隊(隊長・佐々木俊哉1陸佐以下350名=東北方面隊基幹)が2月11日と同24日の2派に分かれてチャーター機で青森空港に帰国、弘前駐屯地で編成解組式に臨んだ。 |