防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年1月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
大関・魁皇への期待
歴代通算勝ち星更新も間近!「アラフォー」世代の起爆剤に
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 日本相撲協会が暮れの一日、両国国技館で2010年(平成22年)納めの総見を行った。新年早々なのに、前年暮れの話題で恐縮だが、総見後に行われた協会初の催し「ファン感謝デー」が、意外なほど盛り上がったので、紹介したい。
 「これでやっと区切りがついた感じ。いろいろあったが、来年(平成23年)こそは愛される相撲協会を目指して再出発したい」と二所ノ関広報部長は、初の試みを終えてほっとひと息といった口ぶりだった。
 横綱・白鵬と並んで、集まったファンと握手を交わしたり、直筆サインを手渡したり、もみくちゃになりながら大関・魁皇(38)=友綱=も「平成22年は、思い出に残るいい年だった」と振り返ったが、2011年(平成23年)は? の質問には、改めて慎重な面持ちで、微笑まじりにこう話してくれた。
 「九州場所で思いがけずいい締めくくりができたので、ようし…という気持ちが再びわいてきた。どこまで続けられるのか、自分でも見当がつかないが、とりあえず故障を治して体調維持を心掛け、もう一年、頑張ってみたい。横綱挑戦?誰の話してるの? 九州場所まで? 39歳になるのかあ。気の遠くなるような話だね」
 魁皇に「ご当地綱取り」の声が上がったのは、04年のことだったと記憶している。その年の秋場所13勝2敗でV5を達成。「いよいよ…」と期待されたのだが、チャンスを目前にしながら"ツメ"に失敗してしまった。以後、07年からは故障も重なって8勝、9勝止まり。10年には、7月場所で4休だ。しかし、その年の九州で12勝3敗。地元ファンが歓喜して当然だった。
 とにかく、毎年のことながら九州場所での魁皇の人気は、横綱をもしのぐものがある。先場所、白鵬には13日目に負けてしまったが、それまでV争いを続けていた。2日目、白鵬を倒し、連勝を63でストップさせた稀勢の里を、4日目に送り出して破ったときなどは、V6間違いなしと確信した地元ファンも多かったのではないか。
 右上手を取ると抜群の強さを発揮する魁皇。なのに「もう一歩」が出ない原因は、どこにあるのか。「人がよすぎる」「相手の意見はほどほどに」といった声がある。一方では「体調維持に気を使いすぎて、息抜きしているのでは…」とうがった見方をする向きもあるが「これほど全国のファンから好かれる力士も少ない」のではないか。「ファンは、魁皇の相撲内容もさることながら、その一生懸命さに声援を声援を送っているのだ」(武蔵川理事長)という見方の方が正しいようだ。
 歴代最高の幕内在位場所(高見山の98)は、すでに通過済みだ。通算勝ち星(千代の富士、現九重親方の持つ1045個)到達もあとひと息。中学時代の作文に「土木作業員になるのが夢」と書いたそうだが、そんな大衆派・魁皇へのファンの期待は「2011年も、元気で土俵を沸かせて欲しい」の一事に尽きる。
 ちなみに昭和47年7月24日生まれ(魁皇の誕生日)のことしの運勢は「七転び八起きの諺を忘れずに、何事もあきらめず、粘り強く歩め」(日本神社歴編纂会編)とのこと。魁皇には、やがて注目を集めるであろう"アラ・フォー"世代への起爆剤になって欲しいと願ってやまない。


HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
Season's Greetings and Best
Wishes for The New Year!
来年も良い年でありますよう祈念申し上げます
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 Hi! How are you doing?  皆さん、寒い日が続いています。いかがお過ごしでしょうか。2010年は、皆さんにとってどのような年だったでしょうか? いろいろなことがあった年だと思います。私も個人的には、自衛官の制服を脱ぎ、民間人として一歩を踏み出した年でした。色々な経験をさせていただきました。

 外から防衛省・自衛隊をみると現役の頃とは、違った感覚でみることができます。そんなことを、大学院の修士論文にまとめてみました。そうやって違う視座でみていくと、物事は本当に多様な評価や意味があることに気づきますね。人間もひとりひとり違います。その違いが個性なんですね。

 大学生の就職活動(就活)をみていると、個性を殺して、受けのいい学生になろうとしているように感じます。人の真似や、マニュアルどおりの受け答えでは、面接官は評価してくれないのではないでしょうか。

 今年も無事に新年を迎えることができそうです。皆様のご多幸とご健勝をお祈りしております。末永く、ご愛読いただければ幸甚です。それでは、2011年もよりよき年でありますように、ストレスの少ない、楽しく、陽気な生活をお楽しみください。それでは、皆さん。See ya!

 〈スワタケル〉


防衛ホーム 俳句コーナー
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父想ふ外套のわが影長く  大谷 弥栄

やんばるの亀甲墓に笹子鳴く  並木 桂子

除夜の鐘雪の帷のかなたより  小川 淑子

崖の風へ迫り出す藪椿  小長谷敦子

友の声早や酔つてゐし初電話  佐藤 玲美

境内の隅に荷を解く猿廻し  富岡めぐみ

どんど焼待つ間の揉み手懐手  中矢 岳子

老の春八十路も今年きりとなり  渡辺美惠子

国旗市旗団旗はためく出初式  棚橋 活明

獅子舞の口より手が出お神酒のむ  都築 由佳

伊勢海老の鏡餅抱く島の宿  脇田登志子

夢とても恋は楽しや今朝の春  米田ふさゑ

石畳歩く人影梅の影  仲山 裕司

伝へきし瞽女唄凛と冬座敷  小田切松枝

二日早や嫁洗濯を始めをり  清家はるみ

霜を踏み今日結願の宿を発つ  尾野千恵子

寒鵜鳴き声立てず身じろがず  村上 智樹

短日や自適の一日もてあます  青木 敏夫

   選 者 吟

深閑として初晴の船溜  成川 雅夫

(「栃の芽」誌提供)


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