防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年1月1日号
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体校選手、大活躍
「東アジア大会、グランドスラム東京」
メダル獲得に沸く
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 12月2、13の両日に香港で開催された東アジア大会において4名の自衛隊体育学校所属選手が参加し、池田ひとみ2曹(柔道女子78kg級)が金メダル、浅野大輔3尉(柔道男子60kg級)が銀メダル、山下敏和2尉(射撃10m)、吉岡3尉(ウエイトリフティング男子85kg級)がそれぞれ銅メダル、出場選手全員がメダルを獲得した。また、12月12、13日に開催されたグランドスラム東京2009国際柔道大会に國原頼子2曹、平井希2曹が出場し、それぞれ銅メダルを獲得した。
 〈柔道〉東京でワールドランキング制度導入元年を締めくくるグランドスラム東京大会が開催されている中での大会だが、中国、韓国、北朝鮮、台湾、モンゴル等の近隣アジア諸国が参加し、JOC派遣である意味は大きく、日本チームは絶対負けられない。そんな中、柔道第一日目12月12日、女子78kg級に池田2曹が出場。池田は初戦、韓国のパク・ジョンゴンに一本勝ち、続くモンゴルのツルバトにも一本勝ちし、大学時代にもこの東アジア大会を制している池田は2回目の優勝を飾った。また、柔道第2日目12月13日、男子60kg級に出場した浅野3尉は、モンゴルのダルグバトリに一本勝ち、続く予選ファイナルは中国のリに技あり×1、有効×1で勝利を収め、決勝は北朝鮮のキム。しかし、浅野はキムに一本勝ちで敗れ、準優勝に終わる。
東アジア大会
 〈射撃〉ライフル競技第3日目12月7日、男子ライフル10mエアー競技に参加した山下2尉は予選を594点4位で通過したが、決勝では勝負強さを発揮し、ファイナル103・5点を獲得、逆転で銅メダルを獲得した。
 〈ウエイトリフティング〉ウエイトルフティング競技第3日目12月9日、男子85kg級に出場した吉岡3尉は自己新記録には及ばないもののスナッチ150kg、ジャーク170kg、合計320kgで銅メダルを獲得、日本ウエイトリフティングのメンツを保った。
グランドスラム東京
 12月12日、女子63kg級に出場した平井2曹は初戦ハンガリーのガスパーを押さえ込み合わせ一本で勝利し、続く2回戦もオーストリアのアンターワルザハーにも試合開始1分30秒押さえ込みで一本勝ち、予選ファイナルもロシアラワジナを2分38秒押さえ込みで一本勝ちし順調に勝ち上がる。準決勝の相手は09世界選手権王者上野順恵。決して本調子ではない上野は平井に柔道をさせない。試合開始25秒、攻めきれない両者に指導。そして、1分05秒、防戦する上野に自分の持ち味が発揮できない平井に指導。上野に有効のアドバンテージ。だが、1分27秒、上から組み手をつぶしにかかる上野に試合前からこういう展開になることを予想し狙っていた袖つり込み腰を仕掛け、上野が体が畳に沈んでいくが、浅い掛りのため、有効を奪えず。危機感を抱いた上野は、防戦一方の展開となるが、パワーの勝る上野を攻めきれず、2分3秒、両者指導。また、3分25秒、またもや、両者指導となり、4本の指導を受けた平井はここで反則負けとなり、平井は3位銅メダルが確定。結果的に敗れた平井だが、上野との距離は確実に縮まっていることを印象づけ、今回ポイントは獲得できなかったものの、最終的なワールドランキングは11位、来年1月の2009年度真の世界一を決定するマスターズ選手権出場は確実となった。マスターズの戦いで、今度こそ上野越えを果たしてもらいたい。
 また、同じく女子70kg級に出場した國原2曹は、1回戦オランダのボルダーに試合開始3分47秒で一本勝ちすると、2回戦はカナダのズパンシス。試合開始37秒で技ありが決まり、そのまま押さえ込みの態勢となるが、状態が不十分。その後、逆に國原が押され気味の展開となるが、守りきり國原の勝利。予選ファイナルはドイツのグレーブが2回戦での負傷により棄権のため國原の準決勝進出が決定。準決勝はワールドランキング2位のメサロシュ。試合は上背に勝るメサロシュを攻めきれない國原が指導を試合開始52秒、1分53秒に受け、メサロシュ有利のまま、試合が運び、國原は敗れ、3位銅メダルに終わる。この大会で國原は120ポイントを稼ぎワールドランキング7位が確定、1月の世界マスターズ選手権出場を決めた。
(以上、体校広報)


家族とともに炊事競技
《国分駐屯地》
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 第12普通科連隊(連隊長・前田忠男1陸佐)第4中隊(中隊長・黒木3佐)は11月19日、駐屯地グランドおよび教場で師団炊事競技会壮行会及び会食を実施した。これは、師団炊事競技会「必勝」に向け炊事要員の更なる練度向上を図るため、隊員と隊員家族で壮行会及び会食を実施して炊事要員を応援激励する事を目的に実施した。
 第4中隊は、昨年に「師団炊事競技会優勝」の実績があり、今回は、連覇を目指している。基本的事項(衛生管理・確実な任務分担)を重視し、作業工程表に基づいて任務を確実に遂行し、互いに連携し、また事前に家族等からもアンケートを募り貴重な意見を基に実施した調理では、主食に「炊き込みご飯」主菜に「手作りハンバーグ」副菜に北海道名物「チャンチャン焼き」と、創意工夫したメニューを仕上げた。
 調理後の家族との会食会では、炊事要員の家族からも多くの意見が出た。中でも「この限られた時間内で、主人が数々の任務(調理)をこなしていたことに改めて感心しました。実は私ども主婦より上手なのでは?」と、何よりも有り難く、真の言葉を掛けられた炊事要員は更に自信を深めて、中隊と家族と共に師団炊事競技会に望むことを誓った。

12普連の阿部士長講道館杯に出場
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 第12普通科連隊(連隊長前田忠男1陸佐)柔道部の第1中隊・阿部士長は、千葉ボートアリーナで実施された「平成21年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会・男子90kg級の部」に出場した。
 この大会は、実業団、警察、大学、高校など、各分野での優秀な成績を収めた選手やオリンピックメダリストなどの有名選手も参加する国内最大最高レベルの大会である。
 阿部士長は、最高レベルの大会で善戦したが、惜しくも負けてしまい「いい経験になった。また出場できるように頑張りたい」と語り、柔道部では、阿部士長の今後の活躍に期待を寄せた。

羽黒山を掛け登る
《航空学校宇都宮校》
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 航空学校宇都宮校は12月3日、第48-2期陸曹航空操縦課程羽黒山登山走を実施した。今にも雨が降り出しそうな寒空のもと23名の学生達が全長4・6km、標高差約300mの難コースである宇都宮市北部の羽黒山に果敢に挑み、歴代6位の好タイムを収めた。当日は朝から厳しい寒さの中、駆けつけて下さった協力団体やモニターの方々からのあたたかい声援に背中を押され、全員が見事に完走した。
 今回優勝した菅野学生は11月15日の『第23回宇都宮マラソン』男子ハーフマラソン39歳以下の部でも、1時間18分5秒で第5位に入賞しており、日々の体力練成の成果を存分に発揮した。

銃剣道競技会を実施
《32普連》
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 第32普通科連隊(連隊長・下東1佐)は11月10、11の両日、大宮駐屯地グランド及び体育館で、平成21年度中隊対抗銃剣道競技会を実施した。
 競技は、全員の練度向上を図るべく、抽選により選出された各中隊55名、6個中隊計330名の選手が参加した。試合は3分間1本勝負で勝負のつかない試合は、審判3名の判断により決着をつけた。
 10日は爽やかな秋晴れの中、午前2試合、午後2試合、計4試合を実施した。各選手は中隊の名誉をかけて、若きも老いも全力で、対戦相手にぶつかっていく、勇猛果敢な突撃精神を発揮していた。選手の闘争心を更にかき立てるように各中隊は趣向を凝らした、応援合戦が繰り広げられた。その結果、第1中隊・第3中隊・第5中隊の3コ中隊が3勝1敗の三つ巴で、10日の試合は終了した。
 翌11日は、どしゃ降りのため、体育館に戦場を移し、3勝1敗の3コ中隊は優勝をかけて選手はもとより、応援者も一丸となって最終試合に臨んだ。
 一本一本に歓喜し、さがれば怒号がとび壮絶な戦いになった。その結果、最終試合に圧倒的な強さを見せた第1中隊が、4年ぶりに優勝の栄冠に輝いた。

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