平成20年度自衛隊記念日行事「航空観閲式」が10月19日、自衛隊最高指揮官の麻生太郎首相を観閲官に迎え、空自百里基地で行われた。また、前日には、同中央行事の一環として自衛隊殉職隊員追悼式(防衛省慰霊碑地区)と防衛大臣感謝状贈呈式(グランドヒル市ヶ谷)が行われた。
19日午前10時、航空中央音楽隊の音楽演奏に続いて陸海空約760名から成る観閲地上部隊が式典会場のエプロン地区に入場を開始、陸海空各装備品の前に整列した。次いで、観閲部隊指揮官の片岡晴彦中空司令官と観閲式執行者の永田久雄総隊司令官が相次いで入場、隊員から栄誉礼を受けた。
防衛省・自衛隊の高級幹部をはじめ衆参国会議員、外国武官、来賓、招待者ら約8500人が見守る中、自衛隊最高指揮官の麻生太郎首相が臨場、浜田靖一防衛大臣とともに特別儀仗隊(第302保安警務中隊と陸中音で編成)の栄誉礼を受けた。次いで、麻生首相は防衛省・自衛隊の高級幹部とともに観閲台上にあがり、永田執行者の開式宣言に続いて整列した全観閲部隊隊員が壮大な栄誉礼を受けた。
国旗掲揚、F-15戦闘機4機による慰霊飛行のあと、観閲飛行が始まり、多少雲に覆われ始めた上空を、UH-1H、OH-1、AH-1S、SH-60J、US-2、P-3C、CH-47J、E-2C、C-130H、C-1、U-125A、RF-4E、F-2A、F-15J、E-767など、陸海空自衛隊の航空機が整斉と編隊を組み、相次いで航過して行った。
引き続き、麻生首相は片岡観閲部隊指揮官を伴い、オープンカーに乗車、地上に整列する陸海空隊員を順次巡閲したあと、訓示に立ち、テロの脅威など様々な課題について触れ「これらに対処するために、まず、日本自身の防衛努力を行うとともに日米同盟を強化していかなければならない」ことを強調、「常に国民とともにあり、国民を守り続けていく使命を常に自覚し任務に精励するよう」要望した(訓示全文は2面に掲載)。引き続き、移動部隊展示走行、航空機地上滑走、展示飛行(緊急発進、捜索救助など)が順次行われ、最後に、ブルーインパルスが登場、スモークをたなびかせながら高度な戦技を披露した。 |