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自衛隊ニュース   2008年5月1日号
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砕氷艦「しらせ」帰国
25年間の南極観測支援終え、退役
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 砕氷艦「しらせ」(艦長・品川隆1海佐以下171名)が4月12日、第49次南極地域観測に対する輸送協力任務を果たし、約5カ月ぶりに東京晴海埠頭に無事帰国した(=写真)。午前11時前、しらせ艦上で帰国行事が行われ、家族や関係者約700人が見守る中、赤星慶治海幕長と下平幸二統幕副長が乗艦、海自東京音楽隊と儀仗隊による栄誉礼を受け、巡閲した。次いで、士官室で帰国報告や齋藤?統幕長訓示(下平副長代読)が行われたあと、飛行甲板で、下平副長が「しらせ」乗員に対して2級賞状を授与した。また赤星海幕長が慰労の辞の中で「家族と久方ぶりにくつろぎ大いに英気を養って以後の任務に備えるよう」要望した。昭和58年以来、25回に及ぶ南極観測支援で数々の功績を残してきた「しらせ」は、今回で退役、平成22年度から次期砕氷艦にその任務が引き継がれることになる。

世界一周、10ヵ国13寄港地訪問
《海自遠洋航海部隊》
実習幹部175名、新たな時代を担う指揮官目指す
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大勢の来賓、家族、関係者に見送られ、練習艦「かしま」に乗艦する実習幹部(4月15日、東京晴海港で)
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 平成20年度海自遠洋練習航海部隊の出国行事が4月15日、江渡聡徳防衛副大臣、齋藤隆統幕長、赤星慶治海幕長をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部、衆参国会議員、協力団体、乗組員の家族ら関係者多数が出席して東京・晴海埠頭で行われた。
 派遣部隊は、練習艦隊司令官の井上力海将補を指揮官に第58期一般幹部候補生課程修了者約175名(うちタイ王国留学生1名)を含む約715名で、艦艇は練習艦「かしま」「あさぎり」、護衛艦「うみぎり」の3艦。158日間にわたって約5万7300kmを航行し、10カ国(13寄港地)を親善訪問する。
 午前9時すぎ、江渡副大臣が会場に到着、海自東京音楽隊と儀仗隊による栄誉礼、巡閲に続いて壮行会が始まり、江渡副大臣が実習幹部に対して「訪問国との交流を通じ、異国の文化・社会に接し、豊かな国際感覚を身に付け、多くの友人を作るよう」、また「我が国を外から見つめ直し、国家とは何であるか、国益とは何であるか、について改めて考え、国防のあるべき姿について更に認識と理解を深めるよう」訓示した。来賓祝辞に続いて、赤星海幕長が登壇、壮行の辞の中で「千変万化する海上において『困難に立ち向う気概』や『忍耐力』はもちろん、同期の絆をさらに深めるとともに『ユーモアのセンス』を持ち合わせた『自由闊達なおおらかさ』を身につけるよう」要望した。

帽振れの中、最初の寄港地ハワイへ向け出港
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 次いで、練艦隊司令官、各艦長、実習幹部等各代表に水交会、父兄会、隊友会など協力団体からそれぞれ花束が贈られたあと、井上司令官が江渡副大臣に「遠洋練習航海に出発します」と力強く挨拶し、壮行会が終了。引き続き、井上司令官を先頭に乗組員が一列になって「かしま」「あさぎり」「うみぎり」に乗艦、甲板等に整列した。
 午前10時、帽振れの中、来賓、家族ら大勢の関係者に見送られながら3艦は、最初の寄港地ハワイ(パールハーバー)へ向け出港した。

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