平成20年度海自遠洋練習航海部隊の出国行事が4月15日、江渡聡徳防衛副大臣、齋藤隆統幕長、赤星慶治海幕長をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部、衆参国会議員、協力団体、乗組員の家族ら関係者多数が出席して東京・晴海埠頭で行われた。
派遣部隊は、練習艦隊司令官の井上力海将補を指揮官に第58期一般幹部候補生課程修了者約175名(うちタイ王国留学生1名)を含む約715名で、艦艇は練習艦「かしま」「あさぎり」、護衛艦「うみぎり」の3艦。158日間にわたって約5万7300kmを航行し、10カ国(13寄港地)を親善訪問する。
午前9時すぎ、江渡副大臣が会場に到着、海自東京音楽隊と儀仗隊による栄誉礼、巡閲に続いて壮行会が始まり、江渡副大臣が実習幹部に対して「訪問国との交流を通じ、異国の文化・社会に接し、豊かな国際感覚を身に付け、多くの友人を作るよう」、また「我が国を外から見つめ直し、国家とは何であるか、国益とは何であるか、について改めて考え、国防のあるべき姿について更に認識と理解を深めるよう」訓示した。来賓祝辞に続いて、赤星海幕長が登壇、壮行の辞の中で「千変万化する海上において『困難に立ち向う気概』や『忍耐力』はもちろん、同期の絆をさらに深めるとともに『ユーモアのセンス』を持ち合わせた『自由闊達なおおらかさ』を身につけるよう」要望した。
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