この日午前9時すぎから久間章生長官、大前繁雄、北川イッセイ両政務官、守屋武昌事務次官、齋藤隆統幕長、森勉陸幕長、吉川榮治海幕長をはじめ防衛庁・自衛隊の高級幹部、衆参国会議員、関係機関の長、一般招待者ら約400人が観閲艦「くらま」(艦長・松浦正幸1佐)に順次乗艦、相模湾の観艦式実施海域へ向け、横須賀地方総監部吉倉桟橋を出港した。朝方からの雨も上がり、天候が徐々に回復、晴れ間ものぞき始めた午前11時すぎ、安倍首相が海自ヘリコプターで「くらま」の飛行甲板に着艦、海自儀仗隊による栄誉礼を受け、巡閲した。 正午すぎ、早朝の天候不良のため航空機の参加は中止になったものの、受閲艦艇部隊の旗艦「たちかぜ」を先頭に海保庁の巡視船「やしま」を含む艦艇8群・24隻が整斉と航行、「くらま」観閲台の安倍首相から順次観閲を受けた。引き続き、訓練展示が始まり、護衛艦による祝砲発射、対潜ロケット弾(ボフォース)発射、ヘリコプター発艦、潜水艦の潜航・浮上(=写真)、洋上補給、甲板散水、IRフレアー発射、ミサイル艇・LCAC高速航行などが実戦さながらに披露された。
観艦式終了後、「くらま」飛行甲板に整列する高級幹部や乗員を前に安倍首相が訓示に立ち、北朝鮮の弾道ミサイル発射と核実験を非難するとともに防衛庁の省移行など必要な体制整備を行うことを強調した。
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