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   2006年7月1日号
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インドネシア国緊隊帰国 2面

日米空軍対処 能力向上目指す
グアム
 航空自衛隊は、日米共同対処能力と戦術技量の向上を目的に5月26日から6月20日の間、日米共同訓練を実施した。訓練場所は米国グアム島アンダーセン空軍基地、ファラロン・デ・メディニラ空対地射場、同周辺空域で、空自三沢基地のF−4EJ改・10機、E−2C・2機、米国アラスカ州エレメンドルフ空軍基地のF−15・約12機が参加、展開、撤収、慣熟訓練などを含む戦闘機戦闘や防空戦闘、空対地射爆撃の各訓練を行った(=写真)。グアムでの日米共同訓練は平成11年度から実施しており、今回で7回目。また、国外での実弾空対地射爆撃訓練は昨年に続いて今回が2回目。

イラク復興支援群、撤収開始
陸自
小泉首相「厳しい環境下、派遣隊員の活躍に心から感謝」
 政府は6月20日、安全保障会議を開いてイラク南部サマーワで人道復興支援活動に従事している陸上自衛隊の撤収を正式に決定した。小泉純一郎首相は記者会見で「イラク政府や住民から高い評価を受け、感謝のうちに撤収できることは大変喜ばしいこと。自衛隊が日本国民の善意を実行する部隊だという強い自覚を持って、汗を流し、厳しい環境の中で活躍してくれたお蔭であり、心から敬意と感謝を表明したい」と述べた。(日本に対するイラクの人々の感謝の言葉は2面に掲載)
 これを受けて額賀福志郎長官は同日、先崎一統幕長に対し陸自第10次イラク人道復興支援群(群長・山中敏弘1佐以下約500名=12旅団主力)の撤収命令と、撤収作業を支援するイラク後送業務隊(隊長・加治屋裕一1佐以下約100名)の編成命令を発出した。後送業務隊は日本を出国したあと、現地で活動を続けている第5次復興業務支援隊(隊長・小瀬幹雄1佐以下約100名)と交代し、装備品の梱包や輸送、洗浄作業などにあたる。
炎天下の厳しい環境の中、膨大な量の装備品をチェック
コンテナの中の物品をフォークリフトで慎重に運ぶ
サマーワ宿営地に並ぶコンテナを大型重機で順次移動
 一方、クウェートを拠点に復興支援物資の空輸にあたっている空自イラク復興支援派遣輸送航空隊(司令・西野厚1佐以下約200名)は活動を継続することが決まった。
 額賀長官は20日の記者会見で、平成15年1月のイラク派遣以来「この2年半、陸自隊員延べ5500名が無事に復興支援活動ができたことは大変良かった。自衛隊の活動に対して世界中から高い評価を受けたのも隊員一人ひとりが任務を完遂してきた成果」と派遣隊員を称えた。また、額賀長官は23日、防衛庁・自衛隊の高級幹部とともにサマーワ宿営地の隊員とテレビ電話を通じて懇談し、これまでの労をねぎらうとともに撤収の際の安全確保に十分配慮するよう指示した。

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