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   2006年6月1日号
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静浜で航空祭 2面

3高群が空自初のV3達成
総隊戦競(高射部門)
 航空総隊戦技競技会(高射部門)が5月16日から18日の3日間にわたって埼玉県の入間基地で行われた。競技には、6チーム(人員約120名)が参加、お互いに戦闘能力を競った結果、第3高射群(千歳)チームが3回目の優勝を果たした。3高群チームは、競技中2度の機材アクシデントにもかかわらず、指揮官の島田正輝2空尉以下選手25名(予備含む)が一丸となって優れた指揮及び戦力を発揮した。高射部門の戦技競技会は平成9年から始まり、これまで3回の優勝に輝いたのは、全国の高射部隊の中でも3高群が初めて。(写真は、表彰式後に各隊旗をバックに記念撮影する3高群隊員。5月18日、入間基地エプロン地区で)

日本の図書など2万4千冊を輸送
陸自イラク復興支援群
イラクの子供たちとの架け橋に
代表の子供が贈られた図書を手にして小野寺群長に謝辞を述べた(5月11日) 
 イラクで人道復興支援活動に従事している陸自派遣隊員は5月11日、サマーワ近郊のアル・アスマイ小学校(分校)で、アラビア語図書輸送完了式等を実施した。
 式には、陸自側から小野寺靖9次群長、外務省サマーワ事務所長代理、施設隊長、施設庁技官、また、イラク側からムサンナ県知事、県評議会議長、県建設復興委員長、県教育局長、サマーワ市長、サマーワ市評議会議長、ヒドル市長、ヒドル市評議会議長、アル・アスマイ学校長、アル・ダーヘラ学校長、施工業者代表が出席した。
 このアラビア語図書の贈呈は、日本政府のイラク人道復興支援事業の一環として国際交流基金が企画したもので、陸自が現地までの輸送を担った。陸自のイラク人道復興物資輸送事業は今回で12回目になる。
子供と一緒になってWACも絵本に見入る
ムサンナ県教育局長(左)へ図書を贈る外務省職員
 贈呈したアラビア語図書は総計2万4千冊(9種類)。内訳は、国際児童図書評議会(IBBY)の優秀作品リストをもとにスーザン・ムバラク児童文学賞受賞作品を選定したアラビア語圏の児童図書5種類と、日本の図書4種類で、外務省所長代理からムサンナ県教育局長へ供与された。今後、教育局を通じて328校の小学校、15の幼稚園、4つの福祉施設、子供文化センターなどに配分される。
 贈呈式後、小野寺群長は「陸上自衛隊は人道復興支援業務の一環として2万4千冊の輸送に携わりました。これによって多くの生徒が読書を楽しみ、夢を実現する助けとなれば我々としても大変喜ばしいことです」と語った。(関連記事2面)
日本の図書2冊の表紙
 【日本の図書4種類の概要】▽『はじめてのやまのぼり』皇后陛下が、御一家で山登りをされた時の思い出を基に書かれたもので、不安と期待の中で初めての山登りを成し遂げる一人の少女の姿が描かれている絵本▽『氷山ルリの大航海』氷山であるルリが北極から南極へ行く話を通じて、自然環境の豊かさと大切さを説いたもので、既にアラビア語版がエジプト・カイロの大手出版社から市販されている。ムサンナ県教育局が、日本の科学技術や環境問題などに関する取り組みに強い関心を持っていることから選定▽『折り紙セット』(2種類)日本の伝統文化で、海外でも高い評価を得ている折り紙を紹介するために選定。ムサンナ県教育局から小学校4年生以上の図工の授業に適するとの評価を得ている。

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