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   2004年7月15日号
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海自 第71航空隊が初受賞
安全功労者内閣総理大臣表賞
自衛隊唯一の救難飛行艇部隊
國森司令(左)に小泉首相が表彰状を贈呈
 平成16年「安全功労者内閣総理大臣表賞」が7月1日、首相官邸で行われた。これは、国民の安全に関し、顕著な功績があった個人、団体を内閣総理大臣が表賞するもので、今回は、初受賞の海自第71航空隊(司令・國森裕隆2佐)をはじめ15個人、10団体が受賞した。
 表彰式には、防衛庁側から来賓として石破茂長官、小林誠一人教局長、道家一成海幕副長をはじめ高級幹部、関係者多数が出席した。
 午前10時、小泉純一郎首相が挨拶に立ち、年間3万9千人が不慮の事故で亡くなっている状況の中で、日頃から事故防止と安全確保のために不断の努力、貢献を続けてきた受賞者を称えながら「今後とも、一層のご尽力を」と要望、受賞者一人ひとりに表彰状を授与した。
 引き続き、受賞者代表が謝辞を述べたあと、小泉首相、来賓を囲み受賞者全員で記念撮影をした。
 今回受賞した第71航空隊は、自衛隊唯一の救難飛行官艇部隊で、救難飛行艇の活動範囲はフィリピン東方海上から千島列島東方海上、ウェーキ島北西海上までの広範囲に及ぶ中、昭和51年開隊以来、幾多の制約、困難を克服しつつ急患輸送、洋上救難などの災害派遣を実施、離島で生活する島民や洋上で働く漁船員等の安全確保に多大な貢献を果たし続けている。

盛大に創立50周年を祝う
航空自衛隊
津曲空幕長「行動の本質は”有事即応”の精神」
航空自衛隊隊員によって描かれた空自創立50周年を祝う人文字(入間基地で)
 航空自衛隊創立50周年を祝う中央式典が6月27日、石破茂防衛庁長官、浜田靖一副長官、嘉数知賢・中島啓雄両政務官、守屋武昌事務次官、石川亨統幕議長、陸海各幕僚長をはじめ高級幹部、機関の長、衆参国会議員、OBら来賓多数を迎え、空自入間基地で開催された。
記念式典で力強く式辞を述べる津曲空幕長(6月27日)
航空自衛隊儀仗隊を巡閲する石破長官
40個人・団体に感謝状を贈呈する津曲空幕長
 午前11時、入間基地隊員が描く空自創立50周年記念の人文字を見ながら、石破長官が大型ヘリコプターで到着。出迎えの津曲義光空幕長とともに空自儀仗隊の栄誉礼を受け、巡閲した。
 引き続き行われた中央式典では、まず航空中央音楽隊の伴奏に合わせて出席者約1000名全員で国歌を斉唱したあと、空自英霊395柱に対する黙祷を捧げた。次いで、津曲空幕長が力強く式辞(全文は2面に掲載)を述べ、空自創立50周年を期に一層の飛躍を誓った。また、石破長官は訓示に中で、日米安保の重要性を協調しながら「機能する自衛隊」目指して一層の任務遂行を要望した。来賓を代表して、白川元春氏(第11代空幕長、第8代統幕議長)が空自が創設された当時から今日までの出来事を振り返りながら「次の50年をどうするか、皆さんの今後の努力を期待します」と祝辞を述べた。また、トーマスC・ワスコー米第5空軍司令官は「空自は先頭に立って国際変化に対応してきた」ことを強調、「今後とも日米同盟の維持発展を」と祝辞した。最後に、政府要人やジョンP・ジャンパー米空軍参謀長の祝電が披露され、式典を終えた。
 なお、式典に先立って、修武台記念館事業着手式と感謝状贈呈式ではこれまで航空自衛隊に対して功績のあった16個人・24団体に津曲空幕長が労いの言葉をかけながら賞状を贈った。
 また、この日は滑走路周辺に、創立50周年を記念した特別塗装のC1輸送機など空自保有の航空機が地上展示された。

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