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   2003年5月1日号
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日露防衛首脳会談開く
日露防衛首脳会談が4月11日、防衛庁で開かれ、石破茂長官とロシアのイワノフ国防大臣が北朝鮮の核開発問題などについて意見交換した。(写真は特別儀仗隊を巡閲する石破長官?とイワノフ国防相=内局広報課撮影)

砕氷艦『しらせ』が帰国 晴海
過去最大の物資1,194トンを輸送
久々の隊員との対面に、はやる気持ちで「しらせ」に乗艦する家族(4月13日、晴海埠頭で)
 海上自衛隊砕氷艦「しらせ」(艦長・原口一之1佐以下乗員174名)は4月13日、第44次南極観測支援を終え、5ヵ月ぶりに東京・晴海港に帰国した。
 午前9時過ぎ、品川沖に姿をみせた「しらせ」は、ゆっくりとした航行で約30分後、家族や友人、関係者ら600人が出迎えるH岸壁に着岸。艦艇が近づくに連れ、子供たちは口々に「パパおかえりー」と歓声を上げていた。盛大な音楽隊の演奏で港は再会の喜びに包まれる中、海自幹部、隊員家族は「しらせ」に乗艦して後部飛行甲板で行われた帰国式典に臨んだ。
 式典では古庄幸一海幕長への栄誉礼、艦長報告のあと、「しらせ」に対して第2級貸状が授与された。訓示のなかで古庄海幕長は乗組員に対して、限られた期間内での多岐にわたる支援任務の完遂をたたえると同時に、長期間家を守り、隊員を支えた家族に対し改めて任務への理解と感謝の意を表した。続いて、東京都港湾振興協会から乗組員を代表して原口艦長に花束が贈呈され式典は終了した。
 式典終了後の艦上では、あちこちで乗組員が家族や友人に囲まれ、久しぶりの対面を喜び合う姿が見られた。隊員がこの数カ月間を過ごした艦内を案内すると、家族らは居住区などの狭さに驚き、不自由な生活の中で長期間におよんだ任務の労をねぎらっていた。
 今次の支援協力では総行動日数151日のうち南極圏での行動日数は約100日におよび、観測隊人員67名を搬送、過去最大となる1,194トンの物資輸送をはじめ野外観測、昭和基地での建設工事等の支援業務を行った。
 今回は特に、東経140度、南緯65度以南の海域において海洋集中観測、アムンゼン湾周辺の地質学的調査、NHK南極放送センター開局に伴うハイビジョン伝送設備の設置を行うなど任務は多岐にわたった。また、4月1日には復路のパプアニューギニア・ロッセル島海上で、座礁した民間のヨットを発見。搭載ヘリOH16Dを発艦させ、きわめて迅速な対処で乗員2人の救助活動を行った。

武田校長 「同期の絆大切に」
少工校で入校式 49期272名門出祝う
 少年工科学校(校長・武田正徳陸将補)では4月6日、第49期生徒272名の入校式を挙行。約30倍の難関を突破した若き自衛隊生徒の門出を祝った。
 桜花らんまん春うららかなこの日、式典は午前10時から少年工科学校体育館で行われた。生徒吹奏楽部の演奏による国歌斉唱で開式。新入生の第1教育隊第4区隊平原翼生徒以下272名に対する少年工科学校生徒の任命後、同生徒が力強く申告。新入生全員で声高らかに宣誓を行った。
 次に、学校長が式辞を述べ、修学にあたっての心構えとして、「自衛隊生徒としての誇りを持ち、その責任を果たすこと」「素直な心を持ってチャレンジすること」「同期生とのきずなを強めること」の3点を要望(写真)。続いて、廣瀬陸幕教育訓練部長、沢田横須賀市長、杉田少年工科学校後援会会長がそれぞれ祝辞。職員・生徒全員で校歌を斉唱して式典を終了した。
 式典後、グラウンドで対面式と歓迎パレードが行われた。在校生と向かいあった新入生は、在校生代表生徒会長第3教育隊第2区隊・渡辺康弘生徒の心温まる歓迎の言葉に対し、新入生代表第1教育隊第6区隊・片山康平生徒が「よろしくお願いします」と、はつらつとあいさつ。相互に敬礼して対面式を締めくくり、歓迎パレードに移った。
 職員・家族らが見守る中、3学年と2学年の力強いパレードに新入生は目を見張り、「来年は我々も」との決意が伺われた。次いで、ドリル部が一糸乱れぬドリル演技を披露。入校式の一連の行事を締めくくった。
 場所を南食堂に移し、厳粛な式典から一転、和やかな雰囲気の中で、ジュースで乾杯し、会食、懇談となった。その後、生徒育成会連合会から識別帽が贈呈され、代表生徒は真新しい識別帽をかぶって敬礼、ういういしい動作に温かい拍手が送られた。次いで、少年工科学校同窓会桜友会から隊歌集が贈られ、家族代表のお礼の言葉のあと、青山隊友会名誉会長の発声で万歳三唱が行われた。
 全国各地から来校した家族は、着校から1週間、見違えるようなわが子の姿と、2・3学年の上級生の統制のある厳格な行動に感嘆の声をあげていた。

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