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   2003年1月1日号
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寒風の中、26チームが激走
陸自中央競技会『円谷駅伝』
東北方、6師団、中方(女子)2連覇達成
先崎陸幕長「団結心、責任感の養成を」
 陸自最大の駅伝大会「平成14年度円谷駅伝」が12月8日、郡山駐屯地周辺で開催され、寒風吹きすさぶ厳しい環境の下、26個チームが方面隊等対抗による迫熱した戦いを繰り広げた。
 2年に一度の同大会には、全国各地で開かれているロードレースで活躍する選り抜きのトップランナーで結成された最強チームが出場する。参加チームは、男子が各師団・旅団・方面隊直轄1個チームと長官直轄部隊2チームを加えた計20チーム。女子は、各方面隊ごとに1個チームと長官直轄部隊チーム1個を加えた計6コチーム。
 当日、統裁官・先崎一陸幕長の号砲のもと、午前9時には男子が、10時には女子が威勢よくスタートを切った。競技は、郡山駐屯地をスタート・ゴール地点として男子は87?(10区間)、女子は26?(5区間)を競い合った。
 今年のレースは若手選手の活躍も顕著にみられ、男子東北方面隊、第6師団、女子中部方面隊、いずれも前回に引き続き2連覇を達成。さらに、男子20個チーム中15個チーム、女子6個チーム中4個チームが前回の記録を塗り変えた。
 また、競技会に先だって7日に行われた開会式では、先崎陸幕長が訓辞に立ち、駅伝という競技を、「単に隊員の基礎体力の向上を図るだけでなく、部隊として必要な団結心、責任感を養成するという観点で意味深い」と語り、「勝利を信じ、自己の能力を最大限に発揮せよ」「たすきを引き継ぐ選手として自己の責任を果たせ」と選手たちを激励した。
 <男子の部>【方面隊等の部】▽優勝=東北方面隊(4時間32分41秒)▽準優勝=東部方面隊(4時間33分34秒)▽第3位=西部方面隊(4時間33分45秒)【師団等の部】▽優勝=6師団(4時間26分44秒)▽準優勝=長官直轄A(4時間29分59秒)▽第3位=8師団(4時間30分18秒)【区間賞】▽第1区(12.3?)=6師団・堀3曹(37分35秒)▽第2区=(7.6?)=6師団・五十嵐3曹(22分43秒)▽第3区(4.3?)=3師団・杉本1士(12分54秒)▽第4区=(11.4?)=3師団・安松士長(34分26秒)▽第5区(15.6?)=長官直轄A・日向士長(47分12秒)▽第6区(11.4?)=長官直轄A・山本1士(35分13秒)▽第7区(4.3?)=3師団・水澤士長(12分55秒)▽第8区(8?)=6師団・高橋士長(24分52秒)▽第9区(4.4?)=東方直轄・宮田士長(12分39秒)▽第10区(7.7?)=6師団・松浦2曹、8師団・豊嶋3曹(23分49秒)
 <女子の部>▽優勝=中部方面隊(1時間32分46秒)▽準優勝=西部方面隊▽第3位=北部方面隊
【個人の部(区間賞)】▽第1区=中方・根本3曹▽第2区=北方・横尾士長▽第3区=中方・鎌田士長▽第4区=中方・末永3曹▽第5区=中方・河合士長

中病で自衛消防訓練
防火管理者、看護師49名参加
 中央病院(白濱龍興院長)では、12月5日に自衛消防訓練を実施し、病棟患者の避難・誘導等を検証した。
 本検証は、消防法施行規則に基づき例年定期的に行うもので、今回も世田谷消防署の支援を受け、防火管理者を担任官に看護師等49名が参加して行われた。
 夜間(午後10時)に第3病棟で火災発生の想定のもと、火災発見、報告通報、初期消火、患者の避難誘導までの一連の行動を検証し、約7分間で整斉かつ安全に避難誘導までの行動ができることを確認した。
 また、検証には病院長等も視察、女性看護師等の機敏な行動に感心するとともに、これだけできれば何がおきても大丈夫と安心した表情を浮かべていた。
 なお、検証終了後の研究会において、世田谷消防署の職員より「約30名の患者を約7分で安全に避難誘導できたことは極めて良好である」との講評があった。

意見発表会を開催
東北補給処総務部
 東北補給処(処長・小津光由陸将補)総務部(部長・原田1佐)では11月22日、処会議室で、意見発表会を行った(=写真)。テーマは「私の目標」で内容に「誇り高き自衛官の心得三要素の一以上を含む1人5分以内」で行われ、各層代表9名が部員70名を前に、それぞれ持ち味を発揮、熱弁を振い、聴講者から暖かい拍手が送られた。中でも陸士代表となった畠山士長(輸送課)は「何が何でも陸曹になりたい」と目標に対する意気込みを訴え、会場内は大声援が鳴り響いた。
 最後に、総務課長(小池2佐=審査委員長)が「みんな素晴らしい。心を動かされる思いがした」と所見を述べ、有意義に発表会を終了した。

飯塚駐屯地で職場体験学習
 飯塚駐屯地は地元中学校の要望に応え、総合的な学習の時間の一環としての「職場体験学習」に協力支援した。
 今回、11月12日及び13日の2日間にわたり本学習を実施したのは、駐屯地の所在する小竹町立小竹中学校の生徒の9名(男子6名、女子3名)で、生徒は自衛隊を選択した理由として「自衛隊に関心があって」「身近にある職場として」等々、中には、「自衛隊入隊を前提として」との頼もしい発言も飛び出した。
 学習メニューも生徒の意気込みを重視し、自衛隊・駐屯地の説明、装備品の展示・説明、訓練見学及び体験実習等、自衛隊を正しく理解し、かつ効果的な職場体験を学習する内容となった。生徒達は、「見る物、聞く事、すべてが初めてづくし」であったが、現代っ子らしく明るく、精一杯の学習意欲をのぞかせていた。
 駐屯地は現在、今回を含め今年3件の体験学習を担当、今後も各学校等の要望に応えて更に積極的に協力・支援活動を実施していく。

MILITARY ENGLISH CONVERSATION
自衛隊員のための軍事英会話教材
<隊員の皆様へ>

 自衛隊員の国際的役割が重要になった今、国連平和維持活動などの海外派遣、また、日米共同訓練の強化が求められています。これらの背景に於いて国際共通語として英会話の習得が必要不可欠なものとなります。
 MILITARY ENGLISH CONVERSATIONは一般英会話とは異なり、専門用語のマスターも必須。例えば「攻撃」ひとつでも、ATTACK、ASSAULT、OFFENSE、BATTLE、FALL ON、CHARGE、etc…「MINE」は「私の物、宝物」ではなく「地雷」など。
 一般会話との違いも身につけられるように工夫されています。
 ・日米共同訓練で実際に用いる会話のキャッチボール、フレーズごとにスムーズに記憶できる内容構成
 ・問題の聞き方、答え方を中心に重要語句、発音もマスターしやすいよう反復練習を重視
 ・レッスン毎の理解度チェックにより自己確認できるよう工夫
 多くの陸上自衛隊員の皆様に、この教材をご利用いただいております。(一般の方も購入可能です)
 <セツト内容>▽ビデオ8巻▽カセットテープ4巻▽教材用テキスト2冊▽ポケット版用語集
 <100セツト限り>
 希望小売価格99,000円を税込特別価格39,000円で。
 詳細・お申し込みはメール、葉書、お電話にて。
〒412-0006御殿場市中畑1691-14 TEL0550-89-7585
メディアプレーンまで。


<防衛庁発令>

 一陸佐に特別昇任、定年退職(福岡病院付)
二陸佐 土井 清子 (12月28日)

 一空佐に特別昇任、定年退職(空自幹部学校付)
二空佐 高橋 幸基 (12月31日)


在日米陸軍と懇親会 富士日米友好協会
34連隊ハワイ実動訓練のビデオ放映も
日米友好の絆強める
 富士日米友好協会主催(会長・中野新一氏)による「在日米陸軍司令部(USARJ)と米軍キャンプ富士司令部との交流懇親会」が11月17日、市内のレストラン「バラライカ」で盛大に行われ、友好協会会員はじめ在日米軍、自衛隊等併せて約40名が出席した。
 この懇親会は、11月中旬から東富士演習場で案施されている日米共同訓練(オリエント・シールド2002)の調整業務に携わり、いわゆる「縁の下の力持ち」的散在のUSARJ関係者の労を労うとともに、米国陸軍(USARJ)と米国海兵隊(キャンプ富士司令部/地元御殿場市所在)との交流を深めることを目的に、富士日米友好協会の会長以下各役員と、先月、陸自初の海外(ハワイ)での日米共同訓練を担任し現地でUSARJに大変お世話になった地元第34普通科連隊の有志が参加して行われたもの。
 会は午後5時から同協会の立道事務局長の司会で進行。冒頭、中野会長が「自衛隊に民間の支援協力会があるのに、同盟関係にあって同じく日本を守ってくれる米軍に協力会がないのはおかしい」と会設立の経緯を述べた後、本交流懇親会の趣旨について熱っぽく挨拶。
 その後、米軍キャンプ富士司令官ドニガン大佐が、平素からの同協会の支援・協力に感謝の意を述べた後、「ハワイで共同訓練を実施する第34連隊の激励のため、事前の調整もなく米陸軍第25軽歩兵師団(スコフィールド・バラックス)を訪れた際、師団長以下米陸軍関係者に温かい歓迎を受けたことが非常に印象に残っており、今度、東富士演習場における共同訓練の際、同様に海兵隊と米陸軍との交流の場が持てればと思っていた矢先、富士日米友好協会主催による本交流懇親会が開催されて本当に嬉しく、かつ感謝している」と挨拶した。
 続いて、在日米陸軍司令部レッドマン少佐が、関係者を代表して「今回、富士日米友好協会の存在を知り、日米双方の部隊の架け橋となる我々在日米陸軍司令部としても非常に頼もしく思うとともに、本席に参加できて大変感謝している」と謝辞を述べた。
 テーブルには、和・洋食の料理が溢れんばかりにふるまわれ、バラライカの生演奏を聞きながら、米国陸軍及び海兵隊の各隊員らは、終始、和気藹々と笑顔で交流を図った。
 また、本席に参加の第34連隊を代表して連隊長・田上1佐が今年10月ハワイで実施された米国実動訓練におけるドニガン大佐の訪問激励及び在日米陸軍司令部関係者の献身的な支援を紹介した後、ハワイにおける実動訓練を収録した訓練ビデオが放映された。
わずかな時間の中での懇親会であったが、和やかな雰囲気の中、相互に親睦を深めつつ参加者全員による記念写真を撮影して懇親会の幕を閉じた(=写真)。

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