東チモールなど、目に見える国際貢献
防衛庁では9月10日、第38回自衛隊高級幹部会同が行われた。内閣総理大臣の臨時代理として福田官房長官と中谷防衛庁長官が訓示を述べた。福田長官は国家の緊急事態への取り組みは今後も不可欠であるとして、武力攻撃事態対処関連3法案の早急に成立させること、日米安保体制をより緊密かつ実効性のあるものにする必要性、自衛隊が精強な組織である事は当然であるが、平素からの国民の信頼と強力なくしては任務を遂行することはできないとの3点を強調した。
中谷長官は、世界の平和と安定のために努力することが重要であり、また様々な事態に対応できる防衛体制の構築に努めるとともに省庁間の垣根を超えて密接に連携、強力することが重要になるとした上で訓示を行った。
我が国の平和と安全を確保するためには日頃から法制面、運用面において充分な体勢を整えることが不可欠である。時代の変化に応じ防衛力のあり方について見直しを行っていく。国際平和への取り組みとしてテロ対策特別措置法に基づく強力支援活動と同様に重要なものが国際平和協力業務である。防衛庁長官として国防の任に携わるものが自信と誇りを持って職務を遂行できるよう全力を尽くし、国民から信頼される「暖かい自衛隊」世界の国々から尊敬される自衛隊を一丸となって作り上げると決意を示し訓示を終えた。
引き続き高級幹部の訓示、挨拶、得田8師団長の「行動して評価される時代における教育訓練の考え方」等の報告、田久保杏林大学教授の「9・11テロと新しい国際秩序」というテーマての講演が行われ高級幹部会同は閉会した。 |