準備室を開設
4月に、海上自衛隊の先任伍長制度は創設20年を迎える。この20年間、海上自衛隊先任伍長のほか、自衛艦隊等先任伍長、護衛隊群等先任伍長、部隊等先任伍長計300名以上の先任伍長が、部隊等の長を直接補佐し、部隊の規律及び風紀の維持などの任務に日々尽力してきた。
この20年の節目に、海上自衛隊は「西太平洋海軍シンポジウム上級下士官会同(Western Pacific Naval Symposium Senior Enlisted Leaders Working Group(以下「WPNS SELWG」))」を開催する。WPNS SELWGは、下士官に国際交流の場を提供し、各国海軍間の関係を拡大・深化するものであり、海上自衛隊による開催は2009年以来、2回目となる。
令和4年12月、海上幕僚監部に海上自衛隊先任伍長制度創設20周年事業準備室が編成され、全国から選ばれた海曹がこの国際会議の企画に取り組んでいる。
艦艇・航空・経理補給部隊等出身の準備室員8名を率いる海曹長・末永茂和準備室長は、「制度創設から20年、これからの海上自衛隊を担う海曹士が能力を発揮して国際的なイベントを企画すること外国海軍に海上自衛隊の存在感を示せることに大きな期待と責任を感じます。また、会議期間に合わせて全国から支援要員を募り、周到な準備をしたいと考えています。海曹だけの準備室として初めての挑戦ばかりですが、準備室員一同一丸となって全国の海曹士とともに全力で取り組みます」と意気込んでいる。
「WPNS SELWG2023」は、令和5年12月に開催予定。 |