ポルトガル共和国マディラ島マシコビーチでこのほど、ランニング・水泳で競う「近代2種(ビアスレ)」及びランニング・水泳・レーザーピストル射撃で競う「近代3種(トライアスレ)」の世界選手権大会が行われ、31カ国の代表選手(約650名)が出場。日本代表チームは、四つのメダルを獲得して日本に帰国した。
近代2種・3種競技は、オリンピック種目である近代五種競技の登竜門的競技で、近代五種競技で実施されるフェンシング、馬術(障害飛越)、ランニング、水泳、レーザーピストル射撃の5種目のうち、フェンシングと馬術を除いた2種目または3種目を組み合わせて行われる。大会は国際近代五種連合(UIPM)が主催する年代別に区分された世界選手権で、コロナ禍の影響で日本代表チームは3年ぶりの出場となった。
小・中・高校生の14名の選手と7名のコーチが派遣されたが、コーチ7名のうち5名は、自衛隊体育学校近代五種班OBの海上自衛官が務めた。(監督=海自第1術科学校・林秀一3等海佐、ヘッドコーチ=自衛隊体育学校・岡田優1等海曹、男子コーチ=自衛隊体育学校・佐々木弘樹2等海曹、横須賀教育隊・藤川尚弥3等海曹、井元貴規3等海曹)
選手は、毎年立川市で開催されている近代3種全日本選手権大会の上位者から選出され、約1年間の強化合宿を経て代表権を獲得した小・中・高校生で、強化合宿では神奈川県三浦市や北海道旭川市でさまざまな環境を想定したトレーニングを積んできた。
監督の林3佐は「近代五種で世界と戦うためには、ジュニア時代に近代2種・3種で活躍したオリンピアンの原石を発掘することが要であり、さまざまな課題を乗り越えて選手の育成に努めていきたい」と語った。
上位入賞者の成績
【第1位】鈴木麗乃選手=トライアスレ(近代3種・U11)女子【第3位】三輪田志鷹選手・鈴木麗乃選手ペア=ビアスレミックスリレー(近代2種・U11)男女ペア【第3位】鈴木里庵選手、内山和奏選手ペア=トライアスレミックスリレー(近代3種・U13)男女ペア【第3位】鈴木里庵選手=ビアスレ(近代2種・U13)男子
※U11=11歳以下、U13=13歳以下
(1術校=江田島) |