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スペーサー
自衛隊ニュース   1067号 (2022年1月15日発行)
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空挺団が降下訓練始め
 陸自第1空挺団(団長・堺一夫将補、習志野)は1月13日、千葉県の習志野演習場で降下訓練始めを実施。堺団長を皮切りに隊員たちが空自C2、C130H両輸送機などから次々と降下し、蒼空に傘を咲かせた。

令和4年始動
岸防衛大臣、年頭の辞

あらゆる選択肢を

 明けましておめでとうございます。
 防衛大臣の岸信夫です。令和4年の年頭に当たり、国内外で任務に当たっている全ての隊員諸君に新年のお慶びを申し上げます。
 昨年は、諸君一人一人のおかげで、我が国と世界の平和と安定が保たれたと心から感じています。私は、日本中、そして世界各地で懸命に職責を果たす隊員諸君のことを片時も忘れることはありません。防衛大臣として改めて、心からの敬意と感謝を表します。
 今日は、少しお時間をいただいて、全国の隊員諸君に、今の私の想いをいくつか伝えたいと思います。
 我が国の安全保障環境が厳しさを増すばかりですが、これは年が改まっても改善するものではありません。昨年における周辺国軍隊の活動の活発化を見ると、この傾向は続くであろうし、さらに、これまでに見ない形での活動も予期しなければなりません。
 特に中国とロシアの艦隊による我が国を周回する示威活動や、我が国からわずか110キロしか離れていない台湾周辺での中国軍機の活動、中国の空母を含む艦隊による太平洋への進出と艦載機による訓練は、もはや我が国周辺そして太平洋が、我が国や太平洋諸国にとって決して安穏としていられる海域ではないことを如実に示しています。
 これらは一例にすぎませんが、こうした状況を前にして、我々は今年何をすればよいのか。
 この意味で、本年、国家安全保障戦略、防衛計画の大綱および中期防衛力整備計画を新たにすることになったのは誠に時宜にかなったものと考えます。岸田総理からは、これらの改定に取り組むことと、いわゆる「敵基地攻撃能力」の保有も含めた、あらゆる選択肢を検討し、必要な防衛力の強化に取り組むよう指示を頂いています。
 これを受け、すでに省内に「防衛力強化加速会議」を立ち上げているところ、防衛省として、創造力と冷徹な目でもって、明日の我が国と地域を守る大きなデザインを描いてほしいと思います。

現実的、創造的に

 そして部隊や様々な部署にあっては、これまでのやり方がもはや通用しなくなっているという現実を直視し、第一線においては、いかに我が方の優位を獲得するか、そして後方を含むあらゆる部隊や組織においては、確実な対処のためにどのような準備が必要か、常に考えていただきたい。各隊員におかれては、自身の仕事がこれでよいのか、一人一人が改めて問うことからはじめる年明けとしてください。
 そして、情勢の実態から目をそむけることなく、現実的に、そして創造的に考え、出来ることは積極的に、しなければならないことは漏れなく確実に、自身の職務に当たっていただきたいと思います。
 さて、新年早々厳しい話を申し上げましたが、一方、昨年は、様々な自衛隊の活動に意欲的な取り組みが見られた有意義な年でもあったと思います。
 陸上自衛隊においては、28年ぶりに全国規模で大規模な部隊展開要領を演練した陸上自衛隊演習、海上自衛隊においては、南シナ海を含め、広くインド太平洋地域に展開するIPD、航空自衛隊においては、「コープノース」および「レッド・フラッグ・アラスカ」などが挙げられると思います。
 そして、国民からの期待も大きく、まさに自衛隊が国民の安全安心の「最後の砦」となることを示した大規模接種センターの設置運営は、防衛省・自衛隊がこれまでに経験したことのない活動でした。
 訓練・演習、警戒監視、災害派遣と、全国の津々浦々で、そして任務によっては海外で、自衛隊の各部隊が活動していますが、先に述べたように、安全保障環境が厳しさを増す中、その内容にこれまでにない考えを取り入れる必要があるかもしれません。また、臨機応変に対応しなければならないかもしれません。そうしたことは企画・計画の段階で起きるかもしれませんし、現場で活動中に起きるかもしれません。
 そうした時、やはり防衛省・自衛隊に求められるのは、国民の安全・安心を第一に考えればどうすれば良いかということだと信じます。私も、防衛大臣として常にそうした意識をもって仕事にあたりたいと思いますし、一人一人にも、ぜひ考えていただくことを望みます。
 ここまで様々申し上げてきましたが、今後も、常に私自身が諸君の先頭に立ち、あらゆる課題に立ち向かっていく気持ちに変わりはありません。
 令和4年も防衛省・自衛隊一丸となって、日本の平和と安定を守り抜いていきましょう。


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