防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1062号 (2021年11月1日発行)
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音が紡ぐ明日への絆

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ワン!ツー!ワン!ツー!三百六十五歩のマーチ
<西部方面音楽隊>

 西部方面音楽隊(隊長・志賀亨2陸佐=健軍)は、10月5日、熊本城二の丸公園において撮影した「三百六十五歩のマーチ」の動画をYouTubeで配信した。
 本動画は、「新型コロナウイルス感染症を乗り越え、明るい未来へ一歩ずつ前進」をコンセプトに、熊本県出身の水前寺清子の代表曲ともいうべき本曲を選曲。演奏の他、撮影・編集も音楽隊員が手掛けた。撮影は7月12日の一番人通りの少ない早朝に、許可を得て熊本城二の丸公園で行った。
 コロナ禍以降、西部方面音楽隊が出演するYouTube動画は、令和2年度に西部方面区の4個音楽隊が出演した「愛は勝つ」に始まり、「オリンピックファンファーレ〜君が代行進曲」、「西部方面音楽隊定期演奏会」「西部方面音楽まつり」をそれぞれ配信した。
 志賀隊長は、「コロナ禍で各地における演奏会の開催が厳しい中であっても、手指の消毒、ソーシャルディスタンス、来場制限といった感染防止対策を徹底することによりコンサートが継続的に開催できていることは、関係部隊や協力者のおかげであり、「三百六十五歩のマーチ」の歌に合わせ、九州・沖縄8県民と共にこれからも "ワン!ツー!ワン!ツー!" 、一歩一歩、歩んで行きたい」と語った。

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パプアニューギニア軍楽隊への能力構築支援
<陸上自衛隊>
 陸上自衛隊は、2012年から東南アジアをはじめとするインド太平洋地域の国々に対し、人道支援・災害救援、国連平和維持活動等の分野で能力構築支援を実施している。
 昨年度は、コロナ禍による渡航制限等により、派遣又は招聘による能力構築支援事業が全て延期となったことから、対面事業再開までの取組みとしてオンラインを活用した能力構築支援事業を継続してきた。
 一方で、装備品や資器材を使用した実技を伴う課目については、オンラインでの技能習得に制約があったのも事実である。このような状況を踏まえ、東南アジアを中心とするインド太平洋地域の幾つかの支援対象国から派遣又は招へい事業の早期再開に関する度重なる要望が届けられてきた。
 陸上自衛隊としては、新型コロナウイルス感染症に係る渡航制限、水際対策の状況等を踏まえながら、参加者全員のワクチン接種、現地における検疫措置、派遣前・中・後のPCR検査、マスク及びフェイスシールドの着用、手指の消毒、社会的距離の確保など感染症対策に万全を期した上で、派遣又は招へいによる能力構築支援事業の再開を決定した。
 パプアニューギニアに対する軍楽隊育成分野での能力構築支援は、2015年以降、今回を含めて8回の派遣と5回の招へい事業を実施している。今回は、9月10日から10月1日までの間、陸上自衛隊中央音楽隊の隊員5名がパプアニューギニア軍楽隊員37名に対し演奏技術及び楽器整備に関する指導を行った。
 また、本派遣期間中の9月29日には、日本とパプアニューギニアの相互理解深化・友好親善関係促進を目的とするNPO法人日本・パプアニューギニア協会からパプアニューギニア軍楽隊に対し演奏服の寄贈が行われている。演奏服の寄贈式典には、陸上自衛隊中央音楽隊の隊員も参加している。
 PNG軍楽隊は寄贈された真新しい演奏服に身を包み(下写真)、これまでの中央音楽隊による指導の成果を発揮するとともに、日本に対する感謝の意を込め、童謡「故郷(ふるさと)」を含む数曲を演奏するなどして式典を彩った。
 将来的には、自衛隊音楽まつりでの合同演奏を目標として本事業を継続していく。今後も、支援対象国のニーズ、新型コロナウイルス感染症の状況等を踏まえながら、派遣、招へい又はオンラインの適切な手段により能力構築支援を継続し、国際社会の平和と安定に寄与していく。

清掃活動で地域に貢献
<富士駐屯地情報学校>
 富士駐屯地情報学校(学校長・楠見晋一陸将補)は10月2日、修親会活動の一環として、駐屯地が所在する小山町須走地区内の清掃ボランティアを実施した。
 これは、多くの会員が日頃生活基盤としている須走地区の清掃を実施することにより、地域住民との融和を図るとともに、会員同士の強固な団結と親和を図るため、昨年度から富士修親会情報学校分会が独自に企画しているもの。
 休日の朝に集まった情報学校長以下42名の幹部・准尉らは、駐屯地の正門を2コグループに分かれて出発。すれ違う町民らと笑顔で挨拶を交わしながら、日頃通勤に使用している歩道や側溝に落ちている空き缶・ごみ等を約2時間にわたり拾い集め、地域の美化に貢献した。

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