防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1053号 (2021年6月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

「地元で活躍する元自衛官」
 「自衛隊では楽しい思い出がたくさんある」「本当にいい先輩や仲間に恵まれた」と話すのは、元任期制隊員で退官後、地元の山形県真室川町にて居酒屋「くろべえ」を営業されている宮野志郎さん(68歳)。
 宮野さんは昭和49年に入隊。朝霞駐屯地(東京都練馬区)で教育を受け、練馬駐屯地(東京都練馬区)にある第一偵察隊に配属になった。
 宮野さん曰く、自衛隊ではいろんな資格や免許も取れるが、一番身についているのは【ものごとに対する覚悟(心構え)だ】という。
 在隊間には部隊での様々な訓練や災害派遣にも参加し、土砂崩れで埋まった民家の土砂を排除する活動も行ったという。
 また、休みの時には仲間と一緒に飲みに行ったり、帰隊時刻に遅れそうになって怒られたりといろんな経験をしたが、「すべてはいい思い出、楽しかった。先輩や仲間との訓練や生活の中で体力面や精神面を鍛えられた。今の若い人は少し辛いことがあると『もうやめる』というが、どの仕事でも(辛いことがあるのは)同じ。今のこういう時代だから必要なんじゃないかな」と話す。
 昭和51年に自衛隊を退職した後は自動車教習所勤務などを経て地元の真室川町に戻ってきた。
 任期制コース(現在の自衛官候補生)は非常に選択肢が豊富で、試験を受けて陸曹となり定年まで自衛官として勤務することもできれば、任期満了で退職した場合には自衛隊で培った経験や資格などを活かして再就職し、地元などで活躍することも可能なコースである。
 「是非たくさんの人に経験してほしい」「楽しい思い出のある自衛隊に少しでも恩返しができれば!」と宮野さんは現在、居酒屋を経営する傍らで自衛隊山形県隊友会真室川支部の支部長として活躍されて今年で12年目になる。

日本航空大学校 北海道新千歳空港キャンパスで
自衛隊就職ガイダンスを実施
 札幌地方協力本部(本部長・宮崎章1陸佐)は、5月14日、日本航空大学校北海道新千歳空港キャンパスからの依頼により、同校の学生約600名に対し、自衛隊就職ガイダンスを行った。
 同校は、航空・宇宙関連機器の設計・製造、航空機の整備、グランドハンドリング、客室乗務等の教育を行う航空業界のプロフェッショナルを養成する学校である。自衛隊は同校に対し、教材目的として通年OH-6用エンジン等を貸与するなど、長年にわたって協力関係を維持してきた。
 本事業においては、第7師団、第11旅団、北部方面航空隊から装甲車両等5両、航空機2機の支援を受け、航空機整備員等による採用説明、自衛隊装備品の展示説明、装輪装甲車(WAPC)の体験試乗を実施した。
 学生は、普段見慣れない装備品に興味をもって見学し、「希望した職種に就けますか?」など自衛隊に対する強い関心を示していた。
 隊員は、学生に対し、自衛隊に入隊したら同校で学んできた知識、技能及び規律心等を存分に生かすことができ、やりがいをもって大いに活躍できることを説明するとともに、コロナ渦においても安定した就職先としての自衛隊の魅力を発信した。
 札幌地本は、引き続き、将来の国防を担う有為な人材の獲得に邁進していく。

親子で広報活動
長野駅で写真展など実施
 長野地方協力本部(本部長・三笠展隆1陸佐)は、5月7日、8日の両日、長野駅東西自由通路において国際緊急援助活動写真展などを実施した。
 写真展示は、ジブチ、インドネシア、フィリピン、ハイチにおいて発生した自然災害の被害に際して、自衛隊が活動した国際緊急援助活動の概要をパネル展示し、それぞれ活動の様子を写真で紹介した。
 今回、写真・偵察バイクの展示に併せて、制服や迷彩服を試着しオリジナルキャラクターと写真撮影して缶バッジとしてプレゼントするコーナーやVR体験コーナーを設置したほか、テレビモニターにより自衛隊広報動画を放映することで駅構内を利用する多くの方々に効果的に広報を行うことができた。
 また、東部方面システム通信群の協力により、同部隊に勤務する長野地域事務所長(中塩2陸尉)の長女である中塩士長の支援を得て、自衛隊における女性活躍をアピールするとともに、父娘による広報活動により見学にきた方々に親近感を持たせることができた。支援した中塩士長は「父の姿に憧れて入隊したので、一緒に仕事ができるなんて嬉しいです」と語った。
 写真展を見学した方からは「自衛隊の海外での活動を知ることができた」「撮影した写真で缶バッジを作ることができ、いい記念になります」などの声が聞かれた。
 長野地本は、今後も定期的に自衛隊活動写真展を実施し、自衛隊に対する理解の深化を図れるよう募集広報を行っていく。

護衛艦「はまぎり」の艦艇広報
特別公開に招待者から感嘆の声
 新潟地方協力本部(本部長・大倉正義1陸佐)広報室(室長・鈴木勝太1陸尉)は5月15日、16日の2日間、新潟西港、山ノ下ふ頭において護衛艦「はまぎり」の艦艇広報を実施した。
 艦艇内の見学はコロナ禍の影響を受け、学生・生徒を中心とした募集対象者とその保護者インターネット一般応募に当選した招待者約300人が特別に艦艇内を見学した。艦外のイベントでは艦艇内特別公開の他、制服の試着、南極の氷の展示コーナー、また第30普通科連隊(連隊長・遠藤祐一郎1陸佐)の支援のもと車両展示が行われた。新潟市自衛隊協力会主催の入港歓迎式では今年度一般幹部候補生を受験した新潟大学の学生が一日艦長として「はまぎり」に乗艦し花を添えた。
 特別公開は20人程度のグループ毎、船室、艦橋などの設備の他、速射砲、迎撃ミサイル発射機等の兵装を見学した。参加者からは「海の上なのに全然揺れなくて驚いた」「将来自衛官になり乗ってみたい」「高速で飛んで来るミサイルを迎撃できるなんてすごい」といった声が聞けた。
 2日間、特別公開に当選した招待者の他にも「はまぎり」を一目見ようと大勢の来場者が岸壁に訪れ、艦艇の人気の高さが伺えた。
 新潟地本は「今後も艦艇広報を積極的に行い、より自衛隊の存在を身近なものにできるよう心がけ、自衛隊の志願者の獲得に繋げていく」としている。

東京オリンピック内定
高橋2曹が母校を訪問
 静岡地方協力本部(本部長・杉谷康征1空佐)は4月26日、静岡東高等学校(静岡市)で行われた高橋航太郎2海曹の壮行会に同行した。
 自衛隊体育学校の高橋2海曹は、静岡市清水区出身。東京オリンピック競泳男子自由形800mリレーへの出場が内定したことから、母校である同校で壮行会が行われた。全校生徒が集合したグランドに、海上自衛隊の制服に身を包んだ凛々しい表情の高橋2海曹が入場し、壮行会が始まった。
 生徒会長が「先輩である高橋さんがオリンピックの舞台に立たれることを誇りに思います。最高の泳ぎができることを心から応援しています」と挨拶し、応援団と全校生徒が熱いエールを送った。
 高橋2海曹は「静岡東高校は、夢を追いかけるにも、見つけるにも良い環境。高校3年間という貴重な時間を悔いのないように頑張ってください」と後輩たちに伝え、壮行会を締めくくった。大きく手を振る生徒たちに見送られ、高橋2海曹はこれから始まるオリンピックへ気持ちを新たにしていた。
 静岡地本は引き続き学校との連携を強化し、OB・OGが自衛隊で活躍する姿を伝えていく。

母校にて自衛隊をPR
 神奈川地方協力本部横浜出張所(所長・林1陸尉)は、5月21日、今年度入隊した清水自衛官候補生(当時)の神奈川県立新羽高等学校への母校訪問支援を実施した。
 今回の母校訪問は、休暇を利用して、以前お世話になった先生方へのお礼の言葉と現況の報告をしたいと本人が自発的に出張所へ相談し、実現したものである。
 学校では、担任や進路指導の教員と懇談し、教員からは「制服が似合っていて凛々しい」や「体力面でついていけるのか?」など、隊員からは「進路担当に自衛隊を紹介してもらえて良かった」や「体力面は段階的に訓練していくので心配ありません」などの声が聞かれた。
 横浜出張所は、「今後も本制度を活用して、積極的に母校訪問を支援し、募集環境の拡充と学校の自衛隊に対する理解を深めていきたい」としている。

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