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自衛隊ニュース   1032号 (2020年8月1日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

即応予備自衛官 災害等派遣へ
<長崎>
 長崎地本(本部長・西田洋一郎1海佐)は、7月7日、令和2年7月九州豪雨により招集される即応予備自衛官を激励した。
 今回の大雨で河川の氾濫や家屋の浸水被害など、被害の拡大・避難の長期化が予想されるため即応予備自衛官の災害等招集が発令され、長崎県内の27名の即応予備自衛官が招集に応じた。
 また、招集にあたり雇用企業に対して雇用企業協力給付金等について説明した際、ある企業様から「私どもが頂ける給付金のことよりも、即自である本人が有事の際には出頭したい。という思いを持ってくれているということが会社としては喜ばしいこと」という言葉を頂き、日頃から即応予備自衛官制度を深くご理解頂いていることに有難く深い感銘を受けた。
 長崎地本は、「今後、即応予備自衛官が速やかに被災地へ向かい、活動に専念できるよう、引き続き企業様との連携を図りながら、迅速な対応に努めていく」としている。

『先輩へ続け! 貸費学生制度の魅力発信』
<鹿児島>
 鹿児島地本(本部長・赤岩英明1海佐)は、7月3日、国立大学法人鹿児島大学工学部長を表敬し、貸費学生の制度説明を実施した。
 鹿児島大学からは、これまで一般幹部候補生及び歯科幹部候補生の入校者を数多く輩出しており、今年度についても、一般幹部候補生試験を8名が受験している。このため本部長は、貸費学生について、制度の目的、貸与される学資金及び将来配置される技術分野での活躍等について説明するとともに、進路選択の一つとして、工学部学生への周知を依頼した。
 工学部長からは、「技術分野での研究開発を通じて、国家の安心安全に貢献するということは非常に意義あることであり、学生へ貸費学生について紹介していきたい」と前向きな話が聞かれた他、過去に同学部の卒業生で貸費学生として海上自衛隊に入校した藏迫兼志氏(元海将)が6年前に学生・教員ら270名に対し、海上自衛隊の概要や自身の職務(艦艇の技術開発等)について講演したことに触れられ、感銘を受けたことが紹介された。
 鹿児島募集案内所は、引き続き、「各学校との連携を図り、組織的募集基盤を強化し、より多くの募集対象者に自衛隊の良さを広報するとともに、入隊意欲の高い適質人材の獲得に取り組んでいく」としている。

令和2年7月豪雨に係る災害に対する即応予備自衛官の災害等招集
<福岡>

 福岡地本(本部長・深草貴信1陸佐)は、令和2年7月豪雨に係る災害等招集に応諾した即応予備自衛官の出頭状況を確認した。
 福岡地本に所属する即応予備自衛官には7月5日の夕刻頃から安否確認と災害等招集に関する調整が開始され、2日後の7日の朝には早くも7名が福岡駐屯地及び目達原駐屯地に出頭、各指定部隊の指揮下で災害派遣の準備を開始した。
 目達原駐屯地に出頭した即応予備自衛官の内田3陸曹は「会社からは、すぐにでも行って頑張ってこいと激励された。被災者のために精一杯頑張りたい」と意欲を燃やしていた。
 福岡地本は「災害等招集に応じていただいた即応予備自衛官と雇用企業の皆さんには大変感謝を申し上げます。これからも、予備自衛官制度に対するご理解とご協力を賜りたい」としている。


第10師団長三重地本を激励! 第2級受賞に祝意!
<三重>
 三重地本(本部長・岡清隆1陸佐)は6月23日、第10師団長の鈴木直栄陸将の激励を受けた。
 本部長は師団長に、令和元年度の募集業務等の成果に対し陸上幕僚長から第2級賞状を授与されたことを報告するとともに、第10師団及び隷下近隣部隊からの多大なる支援に対し謝意を述べた。
 師団長は本部長からの現況報告後、各課を回り第2級賞状受賞のお祝いと、コロナ禍の中での業務を労うとともに、更なる飛躍を期待すると全部員を激励した。始めは硬い表情の部員であったが師団長の柔和な笑顔と温かい言葉に緊張もほぐれ、今後の募集活動に向けますます士気を高めた。
 三重地本では、「今後も近隣部隊と協力を密にするとともに、3密回避などの感染防止対策を講じながら新しい生活様式に則った新しい広報活動を目指し、自衛隊の魅力を強く発信して志願者拡大につとめたい」としている。

女性広報官2級賞詞伝達
優秀広報官として
<沖縄>
 沖縄地方協力本部(本部長・松永浩二陸将補)は、那覇分駐所(所長・平山1陸尉)で勤務する女性広報官の永江麻美3陸曹に対し、令和元年度優秀広報官として拝受された陸上幕僚長第2級賞詞を7月1日に伝達した。
 永江3陸曹は、平成30年3月から那覇分駐所広報員として勤務し、今日まで一生懸命募集活動を行った。主婦業と子育てを行いつつ担当地域のポスティング、学校の訪問、協力者との連携、休日のイベント参加、募集対象者や保護者からの相談など女性ならではのきめ細やかな対応と職務に対する熱意により、多くの募集対象者を入隊させた実績が評価されたものである。特に、入隊に不安を抱く学生などに対して、公園で一緒になって体力錬成などを行ったり、入隊後の訓練や進路に関するアドバイスを積極的に行うなど、志願から入隊後まで親身になって寄り添う姿勢が、入隊予定者の不安感を払拭し、高い入隊率に繋がった。
 永江3陸曹は、「このような賞を頂けましたのも、本部長をはじめ、いつも一緒に仕事をさせていただいている那覇分駐所の皆様、そして沖縄地方協力本部の皆様の御協力のおかげです。これからも感謝の気持ちと今日のこの緊張感を忘れず、気を引き締めて職務にまい進していきます」と喜びを語った。
 今回の受賞は、他の広報官にも良い刺激となり、勤務意欲の向上に繋がった。
 那覇分駐所は、今後も永江3陸曹を目標に更に一致団結して職務に邁進していく。

予備自衛官1日間招集訓練を実施 
<埼玉>
 埼玉地本(本部長・山下真司1空佐)は、7月12日、今年度最初の予備自衛官一日間招集訓練を実施した。
 本来であれば、一日間招集訓練は各四半期の最初の月に実施すべきところ、新型コロナウイルス感染症対策のため、4月の訓練は中止したため、今回は本年1月から6月までの間に自衛官退職後1年未満で採用された、幹部3名、曹士23名(うち女性5名)の予備自衛官が参加した。また、会場についても、いわゆる3密を回避するため狭隘な埼玉地本会議室ではなく、埼玉県芸術文化振興財団が管理する埼玉会館会議室を借用し実施した。
 当日は、訓練に参加した予備自衛官を代表して、岩口予備2陸佐が出頭申告をした後、山下本部長が予備自衛官の国防における重要性をはじめ災害派遣活動における期待度等について訓示した。その後、援護課長による精神教育や担当者による制度説明を行い、次年度以降の5日間招集訓練への出頭意欲向上を図った。その他、即応予備自衛官応募資格を有する予備自衛官に対しては、担当者が個別に面談を行い、即応予備自衛官に任用された場合の活動内容や処遇に関して丁寧に説明しながら、即応予備自衛官への志願を勧誘したところ、2名の志願者を得ることができた。
 埼玉地本では、今後とも予備自衛官に寄り添った親身な対応と身上把握により、充足率及び訓練出頭率の向上を図るとともに災害派遣等の招集機会には迅速に対応できるよう様々な施策を講じていく所存である。

三幕音楽隊による説明会
<神奈川>
 神奈川地本溝の口募集案内所(所長・倉橋准陸尉)は、7月7日、洗足学園音楽大学において陸海空自衛隊音楽隊による説明会を実施した。音楽隊出身広報官らが、音楽隊入隊を希望する学生を対象にした説明会を企画し、キャリアセンター担当者と日程調整を行い実現に至った。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ソーシャルディスタンスに留意し2つの教室に分かれての開催となったが、当初の参加予定数を上回る男女24名の参加を得た。陸上自衛隊中央音楽隊、海上自衛隊東京音楽隊、航空自衛隊中央音楽隊からそれぞれ趣向を凝らしたプレゼンテーションがあり、学生達は真剣な眼差しで聞き入っていた。特に、洗足学園音楽大学出身で海上自衛隊東京音楽隊所属の女性隊員がマタニティ制服姿で登場すると、学生達は驚いた様子を見せたものの、ワークライフバランスや子育てと仕事の両立に関する話に興味を示していた。また、各隊のプレゼンテーション終了後は質疑応答の時間とし、学生がそれぞれ興味のある音楽隊の隊員から直接話を聞くなど、大変充実した内容であった。
 溝の口募集案内所は「例年であれば早い時期に説明会を開催予定ではあったが、新型コロナウイルスの影響で音楽隊希望者は十分な情報を得ることが出来なかった。今後も説明会を継続して行い、現下情勢を見据えた時代のニーズに応える募集広報を計画していきたい」としている。

熊本地本「募集夏の陣」開幕
自衛官募集解禁
<熊本>

 熊本地本(本部長・仲西勝典1陸佐)は、令和2年度募集施策の一環として、募集解禁に伴う集中募集期間を設定し、7月1日にJR熊本駅他、県内各地において隊友会及び家族会のご協力を得て積極的な市街地広報を実施した。
 梅雨前線の影響による連日の雨が続く中、本部長以下地本部員の意気込みが届いたのか、当日は快晴となり、エアーくまモン、自衛隊説明会のパネルやのぼり旗を設置し、朝の通学時間帯を狙って広報活動を実施した。チラシ配布では、本部長以下地本部員、地本広報大使、熊本県隊友会会長熊本市家族会会長等が「自衛官募集中です。よろしくお願いします」と声を掛けながら、自衛官募集チラシ等を募集対象者等に配布した。配布した際、募集対象者などから「自衛隊のみなさん、応援しています」、「自衛隊、頑張れっ!!」、「今年受験します!」という様々な激励の声が聞かれた。
 地本部員と協力団体が一体となり懸命な自衛官募集のPRを行い、熊本県から一人でも多く自衛隊に入隊して欲しいという熱い思いが、この日の気温に加わって、夏の解禁をも感じさせた。
 熊本地本は、厳しい募集環境においても本部長の要望事項である「責務の完遂」「和と風通し」を常に念頭に、地本一丸となって新しい施策を創造し、失敗を恐れずに挑戦する気概をもって募集活動に邁進していく。


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