防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1027号 (2020年5月15日発行)
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(防衛ホーム英語教室)

ウィヴィ ガッ キャビン フィーヴァ
We've got cabin fever!
自粛疲れがたまっている!

 5月も半ばとなりました。南方では、一部すでに梅雨に入った地域もあります。北海道では桜の最終開花宣言がそれに重なります。南北に長い日本は、さまざまな気候が同時に存在している多様な自然に恵まれた素晴らしい国ですね。2020年度の始まりは、後世にのこる新コロナウイルスの世界の席巻から始まりました。世界中が自粛して、COVID-19の蔓延を防止するために頑張っています。自分の身を守るための行動です。もう少しの我慢です。

 さて、今回の表現は、これも今年だけの表現になります。"We've got cabin fever!"「自粛疲れがたまっている!」です。「自粛」は英語で、self-restraint(セルフ・レストレイント)あるいは、voluntary restraint(ヴォランタリ・レストレイント)と言います。restraintは、「制限、抑制」という意味で、それにself(自己)、voluntary(自発的な)をつけて用語を作ります。「自粛疲れ」は、それらの単語は使わず、cabin fever(直訳すると小屋の熱となります)を使います。これは、「家の中に長期間閉じこもりになったことからくる情緒不安定やそれに伴う発熱」のことを表します。まさに、自粛疲れですね。I've got〜は、「〜をもっている」ことを表す口語です。

 関東地方も新コロナウイルス感染者の数が減ってきております。もう少しの感がありますが、自粛は当分続く感じですね。感染症と戦うのではなく、予防を徹底することですね。政府と医療関係機関、感染症の研究所などは、まさに一日一日が戦いです。心から応援のエールを送らせていただきます。また、自衛隊で災害派遣に出動している隊員の皆様にも感謝申し上げます。日々の生活のリズムを整えて、ゆったりとした気持ちで、陽気で楽しく、できる限りストレスの少ない生活をお過ごしください。それでは、皆さん。See ya!
<スワタケル>


「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ

公益財団法人 鳥取県保健事業団(西部健康管理センター) 池部 康浩
池部氏は平成31年4月に航空自衛隊小牧管制隊を3空佐(特別昇任)で定年退職。55歳

 平成31年4月4日に航空自衛隊を定年退職し、美保基地援護室のご尽力により現在の事業所に再就職させていただきました。仕事内容は、鳥取県内の事業所や各地区における検診車両の運転及び検査の介助です。毎日知らない方々と話しをし、刺激を受ける大変やりがいのある仕事(職場)です。再就職後約10カ月が経ち、この経験がこれから退職される自衛官の方に少しでもお役に立てればと投稿しました。
 まずは自分が出来ること、得意なことは何かを見極めることです。私も就職援護に際し、担当者に何がしたいのか、何が得意なのかということを問われましたが、即答できませんでした。今のうちから自分を見つめ、よく考えておくことをお勧めします。当然ですが、待遇ばかりにとらわれると、やりがいや充実感が損なわれ、最悪、苦痛の日々を送ることになるかもしれません。それでは、充実した第2の人生とはなり得ません。
 もう一つは、自衛官だったことを忘れることです。極端な言い方ですが30年も組織にいると自衛隊こそが常識と偏った考えになる場合があります。自衛隊が素晴らしいことは十分承知していますが、一般社会の方は、必ずしもそうは思っていません。これが世間(常識)なのです。頭では分かっているものの「自衛隊では…」とつい口にしてしまいがちです。やはり「郷に入れば…」です。いくら自衛隊でのやり方が効率よく、やり易くても、そこにはそこのやり方があるのです。もちろん受け入れられる場合もありますが、よく思われない場合が多少なりともあることを肝に銘じておいてください。我々は何も出来ない新人なのです。指揮官でも指導者でもないのです。良かれと思うことが、自慢だったり押し付けと思われてしまう場合があるんです。
 これから定年を迎えるみなさん、より良い第2の人生のため、謙虚な姿勢、真摯な態度を忘れず再就職に臨んでください。

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