防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1018号 (2020年1月1日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

不安や疑問を払拭
合格者発表会
<帯広>
 帯広地本(本部長・濱本博文1陸佐)は、12月7日・8日、帯広駐屯地の支援を受け、自衛官等採用試験合格者及びその家族に対し、入隊への不安を払拭し、入隊意欲の向上を図ることを目的として合格者説明会を実施した。
 2日間で合格者35名とその家族58名の計93名が説明会に参加し、自衛隊の概要及び1日の日課等についての具体的な説明を受け、自衛隊についてのイメージアップを図った。
 その後、合格者は、駐屯地の先輩隊員を代表して、第4普通科連隊及び第5特科隊の隊員と懇談を実施した。懇談では、合格者から営内生活要領、訓練内容、職場での雰囲気等様々な質問がなされ、先輩隊員は、一つ一つ丁寧に説明していた。
 また、懇談後は、各施設を見学するとともに、隊員食堂での体験喫食を実施し、短時間ではあったが自衛隊生活を経験し、これまでの不安や疑問を払拭することができた。
 帯広地本は、引き続き、自衛官等採用試験合格者及びその家族に対し、入隊までの不安や疑問等の払拭のため、説明会等を実施して積極的にフォローし、一人でも多く入隊者を得るよう努力していく。

絆が深まる!
女性限定イベント
<三重>
 三重地本(本部長・岡清隆1陸佐)は、11月24日「女性限定イベント」を久居駐屯地で実施し、募集対象者とその家族等12名が参加した。
 女性限定イベントは、第33普通科連隊重迫撃砲中隊(以下、重迫中隊)の協力を得て、野外炊事車見学、天幕展張体験、ロープワーク体験等を行い、陸上自衛隊をアピールするとともに、普段知ることのない女性自衛官の勤務、生活状況等を知ってもらおうと企画された。
 受付後、迷彩服に着替えた参加者は、それぞれ鏡を見たり、ケータイで撮影したり、初めて見る自分の姿に興奮を隠しきれない様子であった。
 野外炊事車見学による調理見学では、一度に約200人分の調理ができる大きな釜を覗いた参加者は「美味しそうな匂いがするからお腹がすいてきました(笑)」と楽しそうに語っていた。
 その後、重迫中隊の女性隊員6名からサポートを受け天幕展張を体験し、重たい資材をみんな一丸となり運び、杭を打ち込む際には「疲れたら代わるよ!」といつの間にか参加者の中に仲間意識が生まれ、互いに声を掛け合っていた。
 体験喫食は、自ら設営した天幕で、野外炊事車で作ったキーマカレーが配膳され、「いただきます!」と同時に談笑をかわしつつ一気に食べ尽し、和気あいあいとした雰囲気になっていた。
 ロープワークでは、もやい結びに苦戦していたが、全員がクリアし達成感に満ち溢れた表情を見せていた。
 最後に女性隊員7名と女性のみの懇談が行われ、「髪の毛はどのくらい切らなくちゃいけないですか?」「運動は苦手だけど大丈夫ですか?」など実際の勤務のことや男性の前では言い出しにくい内容など、多くの質問があり、各女性隊員も自己の体験からその実態について詳細に説明していた。30分間の懇談は終始盛り上がり大満足の様子であった。
 三重地本では「今後も女性採用拡大を目指して、魅力的なイベントを企画し、自衛官に実際に触れ合うことにより、一層身近に感じてもらい、堅苦しいイメージを払拭するとともに、正しい理解を促す等、自衛隊の重要性や魅力を伝えていきたい」としている。

ハートフルコンサートinしまね2019
開星高校と合同演奏
<島根>
 島根地本(本部長・高橋洋二1陸佐)は12月12日に松江地区防衛協会が主催する音楽演奏会「ハートフルコンサートinしまね2019」を支援した。島根県での公演は10年以上なかった航空自衛隊西部航空音楽隊が満を持して出演し、地元開星高校吹奏楽部との合同演奏によるクリスマスムード満載のコンサートを盛大に繰り広げた。平日の夜間にも関わらず、この日を待ちわびていた多くの人が来場し、心満たされるひと時を過ごしており、コンサートを通じて自衛隊への理解と関心を持ってもらうことに大きな成果があった。
 コンサートの前日には西部航空音楽隊隊員が開星高校吹奏楽部生徒に対し、その卓越した演奏技術を指導したが、隊員との触れ合いを通じて、生徒の一人は「自衛隊の人たちは少し怖いイメージがあったけど、すごくやさしいし気さくに話せる感じだった。自衛隊を見る目ぜんぜん変わった」と感想を述べており、また別の生徒は「音楽に対する情熱と技術はやっぱりレベルが違った。この機会で得たものを今後の演奏会でも活かしていきたい」と目を輝かしていた。また、吹奏楽部の生徒だけでなく他の部活の生徒も音楽隊員を見るや挨拶をしたり質問をしてみたりと、非常に興味を持っている様子であった。
 島根地本は今後も音楽コンサート等を通じて、自衛隊と一般市民を繋ぐ架け橋として活動していく。

子供たちの本音を聞く
「大人とのしゃべり場」トークフォークダンスに参加
<佐賀>
 佐賀地本(本部長・宮本善弘1陸佐=当時)は、11月1日及び11月8日の両日、吉野ヶ里町社会教育課が主催する「大人とのしゃべり場」トークフォークダンスに参加した。
 実施内容は、三田川中学校及び東脊振小学校において、それぞれ中学生、小学生を相手に日常のテーマについて、フォークダンスのように、次々と相手を代えながら対話を深めていくという語り合いで、「小学校のころの遊び」、「未来と過去どっちに行きたいか」、「慰めてもらいたいとき」、「人と話す時に気を付けていること」、「将来の夢は」、「戦争についてどう思うか」等のテーマについてお互いに思っていることを、先ず1分間ずつ話し、1分間討議し合うという内容だった。
 参加している中学生、小学生は、現代人らしく、はにかむ事も無く、思っていることをどんどん質問してきて、こちら側が返答に困る部分も多々あったが、簡単なテーマ、難しいテーマを問わず、子供たちの本音を聞くことができ、今後の募集活動に大いに役に立つ、充実した時間を送ることができた。
 佐賀地本は、今後も積極的に学校イベント等を支援し、自衛隊への更なる理解と協力を促進するとともに将来の募集対象者に種をまき、自衛官募集等に貢献していく。

掃海艇「とよしま」「うくしま」
博多港で艦艇広報
<福岡>

 福岡地本(本部長・深草貴信1陸佐)は、令和元年12月7日、8日に博多港において、掃海艇「とよしま」「うくしま」の一般公開を実施した。
 艇内では、乗員による掃海艇の任務や装備品の説明が行われ、来艇者は興味深そうに聞き入っていた。また、募集対象者及び募集協力者30名に対し特別公開と体験喫食を行い、乗員が艇内を案内しながら集団生活や職務内容について詳しく説明し、海上自衛隊の魅力を伝えた。
 8日に開設した募集広報ブースでは、ブルーインパルスのVR体験が人気を集めた他、高校生や大学生等に自衛隊の職種や採用試験について積極的な募集広報を実施した。2日間行われた一般公開で約1000名が来艇し、来艇者からは「2隻同時に見学できて良かったです」「博多港で自衛隊のイベントをやっているのを初めて知りました。また見学に来たいです」などの声が聞かれた。
 今後も福岡地本では、艦艇広報の際に募集対象者を中心とした体験型広報を実施し、志願者獲得に繋がるような広報活動を計画していく。


職場体験に参加して
ウェルカム自衛隊
<奈良>
【私立奈良育英中学校2年 古閑 舜】
 私にとって自衛隊の仕事は、国を守り、災害支援などをすることだけだと思っていました。しかし、今回の体験を通して自衛隊の仕事には、消防や音楽など様々な職種があることを知りました。そして、その職種は一つ一つがとても重要である事も知りました。例えば、消防というのは、自衛隊の航空機の燃料が燃えて炎上した時に活躍します。パイロットにとって欠かせない存在です。他にも音楽は隊員の士気を高揚させるための演奏をしたり、国の行事の時に演奏したりします。あと給養という仕事もあり、任務や訓練に日夜励む自衛官の毎日の食事を準備します。どれもこれも自衛隊にとって重要な仕事です。
 他にもたくさんの仕事がありますが、私はこのような自衛隊の人たちの仕事を今回の体験を通して知ることができました。そして、自衛隊に対する印象がとても変わりました。体験をする前、私は自衛隊の人たちは怖そうなイメージがありました。しかし、実際は皆さんとても明るく、親切で、体験はとても楽しかったです。また、海上自衛隊のカレーは、美味しいと聞いていたので楽しみにしていました。食べてみると、本当に美味しかったです。それに体験は三校合同でした。他校の人たちと仲良くなってとても楽しい三日間となりました。
 自衛隊には、「気を付け」「休め」「敬礼」などの教練があります。教練を体験する時、自衛官の方の声の大きさがいつもと変わり、大変驚きました。三日間、自衛隊の職場体験に参加し、自衛隊の人たちはとても重要な仕事を、責任をもってしている本当にすごい人たちだと思いました。私の自衛隊の印象も変わりました。今後、この体験で学んだことを生かして、学校生活を頑張っていきたいと思います。三日間貴重な経験をありがとうございました。※古閑さんは、10月23日から25日までの間、奈良育英中学校、天理市立西中学校及び御所市立葛中学校の3校合同で陸上自衛隊桂駐屯地、航空自衛隊奈良基地及び海上自衛隊阪神基地への職場体験に参加した。

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