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自衛隊ニュース   1008号 (2019年8月1日発行)
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国連PKO参謀長会議に参加
工兵部隊マニュアル改訂案を手交
米陸軍参謀総長と懇談
湯浅陸幕長
 浅陸悟郎陸上幕僚長は、令和元年7月10日から11日までの間、アメリカ合衆国で開催された国連PKO参謀長会議に参加した。
 国連PKO参謀長会議は、約100カ国の参謀長級が参加して、国連PKOが直面する課題あるいは各国の取組みについて認識を共有するもので、参加約100カ国に対して、我が国によるこれまでの国連PKOの取組みを紹介した。
 また、本出張間に、我が国が議長国として主導してきた国連PKO工兵部隊マニュアル改訂案の完成に伴い、改訂参加各国を代表して、同マニュアルをラクロワ国連平和活動局長に手交した。本改訂作業は、陸上自衛官が議長としてリーダーシップを発揮し、約6カ月という短期間で完了しており、ラクロワ局長をはじめ、参加各国から陸上自衛隊の業務の進め方について称賛を受けた。
 これに加えて、カレ国連活動支援局長と、国連PKO支援部隊早期展開プロジェクト(RDEC)への貢献の実績と今後の取組みについて意見交換を実施した。
 同局長は、陸上自衛隊教官団の規律の高さと訓練生の目線に立った懇切丁寧な訓練について高く評価しており、PKO関連の会合等で各国にも紹介されている。
 このように、両局長、また本会議に参加した他国参謀長等から、本マニュアル改訂やRDEC等のこれまで実施してきた我が国の取組み、また今後の貢献の方向性について、非常に高い評価を得ていることを確認した。
 また、7月12日、米陸軍参謀本部(ペンタゴン)を訪問し、米陸軍参謀総長ミリー大将と懇談を実施した。本懇談を通じ、情勢認識及び日米陸軍種間の連携強化の方向性について意見交換を行った。

高射教導群のペトリオットミサイル展示イベント開催
<浜松広報館>
 浜松広報館は、令和元年6月29日と30日の2日間、広報館エプロン地区において、高射教導群のペトリオットミサイル展示のイベントを開催した。
 初日は、曇りながらも展示ができる空模様となり、午前と午後の2回に分けて「子供隊長」の指揮のもと、動的展示を行った。「子供隊長」は希望者のうちからじゃんけんで決定。「子供隊長」は、隊員の補佐を受けながら指揮を実施。見事ペトリオットが迎撃角度に向けられたときは来館者から歓声が上がった。「子供隊長」を経験した子供たちから「おもしろかった」「来年もまた来たい」といった声が上がった。
 イベント2日目は、あいにくの雨。しかしながらエプロン地区に並べられた大型車両には圧倒されるほどの迫力があり、来館者は隊員の丁寧な説明を受けて「なるほど」とうなずきながら聞き入っていた。また、恒例のパジェロの体験乗車は大人気で長蛇の列ができ、順番に乗り込むと、ペトリオット機材を後ろから眺められるなど貴重な体験をしていた。
 そのほか、トレーラーの座席に座る体験や防弾チョッキ着用体験などもあり、まさに、広報館のコンセプトである「見て、体験して、楽しんで」来館者は広報館を後にした。
 浜松広報館は、「今回のイベントにご協力いただいた高射教導群の皆様、ありがとうございました!今後も航空自衛隊の現状を理解して頂くためいろいろなイベントを企画しています。ぜひ、ご家族で御来訪下さい」としている。

管理栄養士の卵 大量調理を体験
大宮駐屯地
 令和元年6月10日から14日、大宮駐屯地業務隊糧食班は、城西大学薬学部医療栄養学科4学年12名を受け入れ、大量調理マニュアルに基づく食品衛生管理に留意した大量調理の実習を支援した。
 食材の検査〜調理〜配食〜食器の洗浄までの一連の業務を体験させるとともに、実際の調理現場における食品衛生上の問題点を発見しその対策を案出する課題に取り組ませ、実践的な給食管理に関わる基本的知識及び技能を修得させた。
 実習を体験した学生からは「大学での実習では使用しなかった回転釜や大型のオーブンを使用することができよい体験ができた」「自ら考え発表する教育は貴重な体験で、就職後の実業務の参考となった」などの声が聞かれた。
 また、当駐屯地に所在する化学学校及び第32普通科連隊の支援を受け、大宮駐屯地資料館や野外炊具1号などの装備品の研修も実施し、自衛隊への理解を促進させることができた。

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