防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   997号 (2019年2月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部
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綱引きで熱い洗礼
<岩手駐屯地>
 岩手駐屯地(第9特科連隊長兼駐屯地司令・野口紀幸1陸佐)は1月16日、駐屯地成人行事として祝賀会食及び雪上綱引きを実施して、77名の成人を迎えた隊員達を祝った。
 祝賀会食において駐屯地司令は、お祝いの言葉を送るとともに、自身の経験を踏まえながら、今後の人生で迷いが生じた場合に厳しい状況を乗り越えていくための言葉として「才能は選べないが人格は自由に選べる」、「向き不向きよりも前向き」と2つの言葉で激励した。その後、抽選により選出された5名の隊員が決意表明を実施し、家族に対する感謝を述べつつ自衛官としての決意を力強く表明した。
 雪上綱引きでは、成人者チームと各部隊代表者チーム(45才以上)との対戦を実施し、成人者チームは8戦全敗と先輩隊員から人生の厳しさとも受け取れる熱い洗礼を受けた。なかでも司令をはじめ、各部隊長等で編成されたドリームチームとの対戦は大いに盛り上がり、祝福と声援を送りながら成人者を温かく見守り、駐屯地全員で新たな門出を祝った。
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責任を負う未来人
<秋田駐屯地>
 陸上自衛隊秋田駐屯地(司令・荒巻謙1陸佐)は、1月8日、秋田駐屯地成人祝賀行事を実施した。
 秋田県防衛協会会長・中泉松之助氏をはじめとする自衛隊協力諸団体の来賓各位の臨席のもと、秋田駐屯地から新成人者約70名、祝賀行事全体として約110名が参加し、成人者の門出を祝福した。荒巻駐屯地司令は、「成人の日をここ秋田駐屯地で迎えたということを忘れず、『陸上自衛官としての誇り』を胸に、更なる修養に励み、立派な社会人・自衛官として、真に自立し、逞しく人生を歩んでいくことを期待します」と式辞を述べた。
 これに対し、第21普通科連隊本部管理中隊・池端虎之介陸士長が新成人者の代表として「生まれてから今まで20年間、私を見守ってくれた両親や周囲の方々の厚い愛情のもとに、現在の私たちが存在していることを念頭に置き、成人者としての自覚を深め、自ら研鑽に励むとともに、強く生きていこうと決意を新たにしているところです。また、国を守るという崇高な使命を持った自衛官として、成人を迎えたことを誇りに思うと同時に、国民・県民から全幅の信頼を得られるよう、日々努力していく所存です」と誓いの言葉を述べた。引き続き、第21普通科連隊第1中隊・鈴木淳仁陸士長の発声に続いて新成人者が気持ちを新たに服務の宣誓を実施し、秋田県民歌を斉唱して式を終了した。
 式典後、女性自衛官の第21普通科連隊重迫撃砲中隊・齋藤嘉穂陸士長が、報道記者の質問に対し「成人を迎え身の引き締まる思い。周囲の尊敬できる先輩を目標に、何事も前向きに取り組む社会人になりたい」と抱負を語った。
 最後に記念祝賀会食で、駐屯地各部隊の新成人から代表者1名づつ誓いの言葉を述べ、万歳三唱をもって平成30年度秋田駐屯地成人祝賀行事の幕を閉じた。
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全国自衛隊ハンドボール大会
空自女子チームが初参加!
 2019年1月17日〜20日、自衛隊体育学校(朝霞基地)で第29回全自衛隊ハンドボール大会が開催されました。女性のチームが参加するようになってから8年となります。
 ハンドボールは、華やかで迫力のあるスポーツなのですが、バスケットボールやサッカーのように、学校の授業で体験することや、サークルや部活として活動することが少なく、マイナーなスポーツのためメンバー集めに苦労しました。5年前から海自チームで参加をしていた選手(牧内3曹)が、今年こそは航空自衛隊の女性チームの参加を願い、必死に調整に駆け回りました。その甲斐と、たくさんの方のご協力とご理解をいただき、未経験者3名を含めたチームが結成されました。ハンドボールはコートプレイヤー6名とゴールキーパの1名計7名の選手が必要です。6基地からやる気と笑顔のキュートなメンバー11名が集まりました。ほとんど選手が初対面でしたが、さすがは自衛官!すぐさま環境に即応し、「楽しみながらも絶対勝つ!!」をモットーにわずか2日間の事前練習で大会に臨みました。
 初戦相手は優勝候補の大会開始以来出場している海上自衛隊のチームとの試合です。緊張マックスでの試合開始となりましたが、場に飲み込まれることもなく見事なプレイに観客も沸きます。勢いある華麗なシュートが152cmの小柄なキーパー(山田3曹)を襲います。しかし、一切ひるむことなく冷静沈着にバッシバッシと止めてくれました。見事なキーパの守りに、選手も一丸となり、コート中を走り回りました。互角の死闘を繰り広げましたが、「13‐14」で惜しくも負けてしまいました。
 事前練習も十分にできず、ブランクがあって臨んだ選手も多く、フォーメーションもできていない中、十分健闘しました。試合は前半と後半それぞれ20分ですが、交代の選手も十分ではないなかでアラサー選手達も頑張りました。転倒し、流血しても「大丈夫です。やれます」という選手に、アラフォーのコーチは感動し涙腺もゆるみました。残念な試合結果となりましたが、今回の大会出場で年齢や経験、階級を越えて一人一人が全力で参加し、かけがえのない仲間と友情を育むことができました。
 来年は、今回の経験をバネにしっかり準備し、大会に臨みたいと思います。この仲間と一緒に大会出場を望む隠れハンドボーラーのあなた、ご連絡お待ちしておりますよ。
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清々しいスタート
<東北方面衛生隊>
 東北方面衛生隊(隊長・井内裕雅1陸佐=仙台)は、1月4日、駐屯地所在部隊に先駆けて平成31年の「訓練はじめ」を実施した。冬晴れの青空の下、隊長年頭の辞に続き、任務完遂祈願の達磨の目入れ、部隊走及びチーム対抗の玉入れ競技会を実施して、各人が爽快な汗を流し、1年の訓練の皮切りを行った。
 その後、衛生技術競技会練成訓練の集大成として、仙台病院長も同席のもと、練成隊の公開訓練を実施して、その実力を衛生隊全員に見せつけるとともに、競技会本番に向け士気の高揚を図り、東北方面衛生隊として新しい年に向けての清清しいスタートを切った。
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誇りを胸に!
<仙台駐屯地>
 仙台駐屯地(司令・牛嶋築陸将補)では1月11日、仙台駐屯地成人祝賀行事を行った。
 はじめに体育館において、仙台市長代理宮城野区長をはじめ多数の来賓及び司令並びに各部隊長や新成人の家族が参列し、凛とした雰囲気の中で成人式が行われた。駐屯地司令が「新成人となる66名の隊員の皆さんをお祝いできることは駐屯地司令として大変喜ばしいことであり、心よりお慶びを申し上げます。今後は社会人の一員として、また、国家・国民を守る陸上自衛隊の隊員として、志をしっかりと持ち、より一層の責任感を保持して国民の負託に応えることができるよう精進して貰いたい」と式辞を述べ、新成人を代表し、東北方面特科隊の島本樹3陸曹が、「両親をはじめ支えてくださった多くの方々に改めて感謝を申し上げます。自衛官であるという誇りを胸に、ここにいる全員で切磋琢磨し一年一年日々邁進していくことを誓います」と答辞を述べた。その後、隊員食堂において、東北方面音楽隊の生演奏のBGMが流れる中、和やかな雰囲気で祝賀会食が行われた。新成人を代表し、東北方面通信群の齋藤みちる陸士長が、「盛大な成人行事を開催していただき新成人としての責任の重さを痛感し身の引き締まる思いです。これからは大人としての自覚を持ち、責任ある社会人として歩んでいくことをここに誓います」と謝辞を述べた。
 新成人隊員は、みな希望に満ち溢れキラキラと輝いており、その堂々とした姿に、行事終了後、来賓や新成人の家族から、「大変立派な成人式で感動しました」というコメントが多数寄せられた。
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見よ!「はだか」の心意気!
<多賀城駐屯地>
 第22普通科連隊第2中隊(中隊長・金子1陸尉=多賀城)は1月11日、新年の中隊伝統行事として塩竃神社への「はだか駆け足」を実施した。
 「はだか駆け足」は、部隊と隊員家族の安全祈願と「はだか」の付き合いによる仲間意識の高揚を目的に、晴天、荒天にかかわらず毎年行われている第2中隊の伝統行事であり、中隊が編成された昭和38年から始まり、今年で57回目を迎えた。
 中隊長以下参加隊員は、上半身裸体に、格闘ズボン、鉢巻きといういで立ちで、日の出前の午前6時、気温3度の寒中の中、中隊長を先頭に駐屯地を出発、塩竃神社までの約5kmの行程を走破した。
 最後は隊列を組み、表参道202段の石段を一気に駆け上がり、応援に駆け付けたOBと共に、この1年の無病息災と団結を祈願した。
 その後、境内において太平洋に登る日の出を臨みながら高らかに中隊歌を合唱し、中隊の更なる団結を誓った。

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