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自衛隊ニュース 992号 (2018年12月1日発行)
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山口県知事から要請書を受領
岩国基地の安全運用等について
<岩屋大臣>
 11月15日、岩屋毅防衛大臣は、防衛省を訪れた村岡嗣政山口県知事と柳居俊学同県議会議長から、予算編成及び政策決定等に関する要請書を受領した。
 要請書には1.米軍岩国基地に係る安心・安全対策の推進、2.住民福祉の向上と地域の発展に資する振興策の実施についての提案と要望が記載されている。今年3月に岩国基地への移駐が完了した空母艦載機の発着訓練に伴う騒音や、11月12日に発生した米軍機FA18の那覇沖での墜落事故により地域住民の不安は増大しているとして、村岡知事は「米側に対して実行性ある安全対策の実施を求めていただきたい」と要望した。これに対し岩屋大臣は「米軍機の事故は周辺地域の皆様に不安を与えるもので、あってはならないもの。引き続き米軍に対して安全管理の徹底について強く求めていく」と答えた。
 また地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備候補地である山口県萩市のむつみ演習場や周辺地域の調査が11月8日から始まったことについて、村岡知事は「演習場が適地であるのか住民生活や周辺の環境に影響を与えないのか詳細に調査してほしい」と求めると、岩屋大臣は「地元の方の理解を得ることが大前提」とし、「地元の皆様の声を真摯に受け止めて、調査の実施状況についても適時ご報告させて頂くなど、防衛省としてしっかり対応していきたい」と具体的で丁寧な説明を約束した。

第66回開校記念祭
<防衛大学校>
 11月10日、11日の両日、防衛大学校において「未来へ繋ぐ ROAD TO THE FUTURE」のテーマのもと第66回開校記念祭が開催された。10日は訓練展示が盛大に行われ、学生は日ごろの訓練の成果を十分に示した。翌11日の記念式典・観閲式では國分良成学校長が観閲官として学生隊を巡閲し、整列した学生を前に訓示を述べた。また、総合体育館内では留学生、校友会等の各種展示が行われ、多くの来場者で賑わった。
 更に同日午後には棒倒し競技が行われ、多くの観客の声援を受けながら、各大隊150名の精鋭が大隊の誇り、名誉をかけ優勝を目指して競い合った。結果は決勝戦で第2大隊が第1大隊に勝利して優勝し3連覇を成し遂げた。
 今回の開校記念祭は両日とも汗ばむほどの陽気となり、秋晴れのもと約1万9000人の来場者を迎え、盛況のうちに幕を閉じた。

うちの子は自衛官
湘南地区 理事 松本 裕美
 9月20日、神奈川県自衛隊家族会(会長・高橋亨)主催の横須賀地区研修に参加しました。今回の研修は、第2術科学校と掃海艇「ちちじま」の見学でした。
 午前中は、第2術科学校に関する説明と、学校内にある「海上自衛隊創設資料室」・「海軍機関術参考資料室」の見学。この地が海上自衛隊創設の地であること、また創設するまでに沢山の感動的なエピソードがあったことを教えていただきました。貴重な歴史的資料も多数あり、学校では習ったことのない歴史の一端を知りました。
 お昼は、隊員の皆様と同じ昼食を、学校側の御配慮により幹部食堂で頂きました。「私の子ども達も、こんな風にお昼を食べているのかな?」と思いながら…。
 午後は、掃海艇「ちちじま」を見学しました。女性初の掃海艇艇長である岡田茜1等海尉はじめ担当の乗員から、装備についての説明や、掃海艇の役割・特徴などを、具体的にわかりやすく教えていただきました。
 雨模様の中の見学でしたが、逆に隊員の皆さんの仕事に天候は関係なく、どんな状況下でも、丁寧にきちんとお仕事をされている姿を垣間見ることができた気がします。
 短い時間の見学でしたが、子ども達が育てて頂いているであろう環境を実際に見ることができ、本当に良かったと思いました。
 子ども達は2人ともそれぞれ、私の所から離れた場所に配属されています。そのため、会うことができるのは1年のうちに2〜3回です。日々の仕事から帰ってきた時の顔を見てあげることができないので、会えない間、私はとても心配している訳ですが、久しぶりに会う我が子達は、いつも、とても成長しているんです。言葉の端々に、さりげない行動の片隅に、確実に成長していることを感じます。そんな子ども達を見て、私は本当に安心します。こんな風に子ども達を指導してくださる上官の皆様に、この場をお借りして、感謝の気持ちをお伝えできたらと思います。大切に育ててきた子ども達を、大きく成長させて頂いて、本当にありがとうございます。これからも、よろしくお願いいたします。
 そして私も、自分にできることをきちんとやっていきたいと思います。
 最後になりますが、今回の研修を支援して下さった自衛隊神奈川地方協力本部の皆様にも、心から御礼申し上げます。

初めて観閲式に参加して
32普連 初の女性自衛官参加
第32普通科連隊 <大宮> 2陸曹 江口 美里

 平成30年度自衛隊記念日記念行事観閲式に私は指揮官操縦手として初めて参加しました。私の所属している第32普通科連隊は、観閲部隊の中央基準部隊として毎回、観閲式に参加しています。今回は、今までの観閲部隊とは少し変化がありました。それは、今回から女性自衛官が参加した事です。私の他に、中隊旗手1名、列員2名、合計4名の女性自衛官が参加しました。
 対ゲリ・コマ装備部隊という事で、鉄帽、小銃の他に、防弾チョッキ、肘・膝パット、個人用暗視装置又は戦闘ゴーグルを装着しました。私は指揮官操縦手であった為、この装備でも体力的に支障はありませんでしたが、徒歩部隊の隊員はとても大変だったと思います。特に小銃を携行し、個人用暗視装置を装着した列員の女性自衛官2名の陸士は、最初は大丈夫だろうかと心配していましたが、その必要は無く、無事に任務完遂し、とても嬉しく誇らしく思いました。
 観閲式は、式典に参列する隊員だけではなく、観客からは見えませんが、企画・調整・支援・整備等、たくさんの隊員が力を合わせなければ成功しません。私も車両操縦の指導や整備、物品の準備等で多くの方に支えられ、任務完遂する事ができました。たくさんの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。今後も、この感謝の気持ちを胸に、陸上自衛官として、女性自衛官として頑張っていきたいと思います。

 自衛官の家族の方のご投稿お待ちしております。


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