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自衛隊ニュース 992号 (2018年12月1日発行)
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平成30年度 第2回旅団 英語集合訓練
<第15旅団>
 第15旅団(旅団長・原田智総陸将補)は、9月25日から10月26日までの間、キャンプ・シュワブ及びキャンプ・ハンセンにおいて、「平成30年度第2回旅団英語集合訓練」を行った。
 本訓練は、14名の旅団隊員が在沖縄米海兵隊の第4海兵連隊及び第12海兵連隊の各部署に配置され、補給整備、海兵隊の体力練成、創隊記念行事に参加する等の様々な経験を通して軍事英語力を向上させるとともに、休日にはバディと一緒に沖縄観光するなどの親睦を深め、相互の信頼と理解を向上させることができた。
 参加した第15特殊武器防護隊・中島陸士長は「バディと積極的に会話することでお互いに理解を深めることができました。今後も勉強を重ねて部隊に貢献できる通訳になりたいです」と述べた。

みちのくアラート2018に参加
<岩手駐屯地>
 岩手駐屯地(第9特科連隊長兼ねて岩手駐屯地司令・野口紀幸1陸佐)の各部隊は11月9日から11日までの間、東北方面総監(上尾秀樹陸将)が担任・実施した「みちのくアラート2018」に参加した。
 本訓練は、三陸沖での地震発生による地震被害及び津波被害、ゲリラ豪雨による各種災害が発生した想定で東北方面隊が東北6県に実際に展開する実動訓練で、岩手県においては県の総合防災訓練と併催し大規模な訓練となった。
 前段訓練では、災害発生時のFAST-Force(初動対処部隊)の活動、自治体及び関係機関との連携要領等を訓練して総合的な災害対処能力向上を図るとともに、後段訓練では想定を準用した自治体計画の各種訓練に参加して、人命救助や炊き出し訓練など各機能ごとに関係機関や参加した地域住民とともに対処能力向上を図りつつ、防災知識の普及、防災意識の高揚を図った。

バトラーを使用した訓練検閲
<第47普通科連隊>
 第47普通科連隊(連隊長・佐藤篤1陸佐=海田市)は、第7次招集訓練の一環として、10月5日から10日までの間、日本原演習場において第一中隊及び施設作業小隊の訓練練度を評価するとともに、じ後の進歩向上を促すことを目的として訓練検閲を実施した。
 本検閲はバトラーを使用し、対抗方式で地雷等障害も実設した実戦的な形式で行われ、第1中隊(中隊長・桂3陸佐以下80名『即応予備自衛官含む』)は、課目「前衛中隊としての行動」を、施設作業小隊(小隊長・石田2陸尉以下10名『即応予備自衛官含む』)は、課目「前衛中隊を支援する施設作業小隊の行動」を受閲、一夜二日の状況下で受閲した。
 編成完結式において統裁官(連隊長)が述べた要望事項「指揮の要訣の実践」「基礎動作の確行」「状況に応じて対応せよ」を受閲部隊がそれぞれ常即一体となり実践し、強靭な陣地攻撃を展開することで与えられた任務を完遂した。しかし、損耗状況が可視化できるバトラーを使用した初めての訓練を通じて普段実施している行動がまだまだ不十分であることを隊員それぞれが体感した。
 検閲終了に伴い統裁官は、「今年、7月の西日本豪雨災害から約2ヶ月練成する時間も限られるなか、諸官らが、常備・即自一体となりこの検閲に真摯に取組んでくれたことに統裁官として頼もしく感じている次第である。中隊として、概ねの戦闘行動は出来ているが、あと2割の練度向上を図り真に戦える中隊としてもらいたい」とした。

平成30年度 第2次師団訓練検閲
第7特科連隊
 第7師団(師団長・前田忠男陸将)は、9月24日から10月5日までの間、近文台演習場、然別演習場、矢臼別演習場において、第7特科連隊(連隊長・川口貴浩1陸佐)に対し、「平成30年度第2次師団訓練検閲」を実施した。
 本訓練検閲は、平成30年北海道胆振東部地震災害派遣に伴い、当初予定していた計画を一部修正し、師団として災害派遣活動と並行しながら、長距離機動及び実射検閲を実施した。
 長距離機動において装輪車梯隊は、千歳から旭川を経由する経路と日勝峠を経由する経路をそれぞれ陸上機動するとともに、99式自走155mmりゅう弾砲6両含む装軌車梯隊は千歳から苫小牧港までトレーラによる機動後、輸送船「ナッチャンWorld」により釧路港まで海上機動、釧路港から矢臼別演習場までの約60kmは公道を自走して、全車、整斉と矢臼別演習場に到着し、部隊展開した。途中、釧路市街では自衛隊協力団体等の方々からの激励を受け、隊員の士気は高揚した。
 実射検閲においては、師団の攻撃における師団特科隊の射撃を実施し、射撃の正確性や発射速度など日頃の練成成果を評価した。
 各隊員及び部隊は、災害派遣活動に引き続く検閲にもかかわらず、一騎当千たる第7師団の特科部隊として、積極的に与えられた任務を確実に遂行し、師団の任務達成に寄与した。

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