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自衛隊ニュース   974号 (2018年3月1日発行)
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人命救助に関する除雪等を実施
14普連
国道8号線で車両約1500両が立ち往生

 第14普通科連隊(連隊長・加々尾哲郎1陸佐=金沢)は、2月6日から同年2月9日にかけて、福井県知事からの要請に基づき、人命救助に関する除雪、物資輸送等に係る災害派遣を実施した。派遣期間中、人員述べ約4925名・車両述べ約805両の規模で任務にあたり、車両救出台数は約1190台、食料等配布は約6750食、除雪距離は約31・8km、給油支援は約15320Lにのぼった。

 2月5日から6日にかけて、昭和56年の「56豪雪」以来、37年ぶり約130cmの記録的な大雪となった福井県では、あわら市、坂井市を通る国道8号線に車両約1500両が立ち往生した。福井県から災害派遣について打診があったことから、連隊は、派遣に先立ち、2月6日13時10分に情報収集及び現地調整のため、連絡幹部等3名を福井県庁に派遣した。
 同日14時、福井県知事が、第14普通科連隊長に対し、人命救助に関する除雪、物資輸送等に係わる災害派遣を要請、加々尾連隊長は、同時刻をもって受理した。
 加々尾連隊長は、第14普通科連隊、第10後方支援連隊第2整備大隊第1普通科直接支援中隊(隊長・新地一也1陸尉=春日井)、第130地区警務隊金沢派遣隊(隊長・梅村建1陸尉=金沢)、現地で合流する福井県鯖江市の第372施設中隊(隊長・木村恒之2陸佐=鯖江)を含む人員約180名、車両約30両からなる派遣隊(隊長・14普連3中隊長・松本剛幸1陸尉)を編成した。加々尾連隊長は派遣にあたり、被災者のため、迅速な救出活動を実施するよう訓示を延べ、駐屯地隊員が見送るなか、派遣隊は駐屯地を出発した。
 派遣隊は、NEXCO中日本の協力のもと、積雪のため通行止めとなっていた北陸道を利用して、福井県あわら市に所在する金津インターチェンジを通過、拠点となる国土交通省熊坂スノーベースに集結し、同日16時50分、国道8号線における被災車両周辺の除雪、食料、水、燃料の配布等を任務として、24時間態勢の救助活動を開始した。
 活動地域が、国道8号線のあわら市熊坂地域から坂井市一本田地域に渡る約11kmの区間となったため、当初派遣した部隊に加え、18時30分、第10師団主力をもって対応することとなった。
 2月6日23時、坂井市役所丸岡支所に現地指揮所を設置、連隊から逐次増員を行うとともに、第35普通科連隊(連隊長・曽根勉1陸佐=守山)、第10後方支援連隊(連隊長・河合寿士1陸佐=春日井)、第10戦車大隊(大隊長・加藤忠幸2陸佐=今津)、第382施設中隊(山口勇2陸佐=富山)から人員及び車両が現地に到着し、救出活動の進捗に拍車がかかった。
 14普連主力による被災車両救出に伴う除雪においては、北部の熊坂地域から14普連1中隊(中隊長・藤井泰一3陸佐)、同3中隊(中隊長・派遣隊長に同じ)、同重迫撃砲中隊(中隊長・小川高志1陸尉)が南進、南部の一本田地域から同本部管理中隊(中隊長・加藤貴博1陸尉)、同第2中隊(中隊長・松木重夫1陸尉)が北進する形が取られ、人員約500名、車両約90両をもって、隊員たちはスコップを使って車両救出に必要な通路の開設等を手作業で行い、第372施設中隊のバケットローダー等で車両の救出にあたった。
 食料、水及び燃料の配布では、被災者一人ずつに要望を確認し、人力で牽引するアキオ(大型ソリ)を使って救援物資を現地まで運搬、途中、上下線の車両が重なりアキオ運搬ができない場所では、隊員が燃料の入ったポリタンク等を手で運び、配布及び給油を行った。また、本部管理中隊衛生小隊の隊員が被災者の安否確認を行い、不調を訴える方には血圧と体温測定及び問診を行い、治療薬を渡す場面もあった。
 2月8日夜、救出の終盤となる坂井市一本田地域では、加々尾連隊長の陣頭指揮のもと、残された車両20両の救出作業が行われ、2月9日0時37分頃、最後の1両が救出された際には、加々尾連隊長を含めた隊員達から歓声が上がり、約4日間に渡った人命救助に関する除雪、物資輸送等の任務を完遂した。


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