防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   972号 (2018年2月1日発行)
-
1面 2面 3面 5面 6-7面(PDF) 8面 9面(PDF) 10面 12面

防衛省・自衛隊 地方協力本部


府との意見交換会
<京都>
 京都地本(本部長・安孫子一1陸佐)は、12月25日、ホテルルビノ京都堀川において「第21回京都府と自衛隊との意見交換会」を開催した。
 本意見交換会は、平成9年から開催しており、災害等発生時に緊密な連携がとれるよう京都府と自衛隊の関係者が平素からの関係をより強化することを目的としている。
 今回は「弾道ミサイルへの対応について」をテーマとして実施、第1部の意見交換会では、京都府から山内副知事、危機管理監、防災監及び関係職員、自衛隊からは陸上自衛隊中部方面総監部(伊丹)、海上自衛隊舞鶴地方総監部(舞鶴)、航空自衛隊中部航空方面隊司令部(入間)、陸上自衛隊第3特殊武器防護隊(千僧)のほか、京都府下所在各部隊等担当者の計約45名が参加し、連携要領についての意見交換が行われた。
 第2部の懇親会では、山田知事、中尾舞鶴地方総監、田中第3師団長、福田関西補給処長及び小谷第4施設団長のほか、京都府下所在部隊の各指揮官も参加し、親睦を深めた。
 山田知事は、立ち上げ当初から本意見交換会に参加しており、冒頭の挨拶で平成30年4月の任期満了に伴う退任に触れ、長年にわたる本意見交換会の成果により現在、京都府と自衛隊が非常に良好な関係であると述べた。
 京都地本は、「今後も自衛隊の窓口として京都府との関係を強化していきたい」としている。

9音隊 ニューイヤーコンサート
<青森>
 青森地本(本部長・田中佳行1海佐)は、1月14日、青森市内にあるリンクモア平安閣で行われた、「第9音楽隊ニューイヤーコンサート」において募集広報を実施した。
 このコンサートは、新たな年を迎え、地域の皆様に対する感謝の意を込め行われたもので、当日は県内各地から大勢の来場者で賑わいを見せた。
 青森募集案内所は、会場ロビーに「自衛官募集コーナー」を開設し、多くの来場者に募集パンフレットの配布や、自衛官任用制度について分かり易く説明した。コーナーを訪れた吹奏楽部員の高校生からは、「音楽隊員にはどうしたらなれますか」、「試験は難しいですか」等の質問が寄せられ、広報官は丁寧に回答し、自衛隊に対する興味喚起を図った。
 青森地本は、今後も様々なイベントを通じて自衛隊の魅力を積極的に広報し、自衛官募集基盤の拡充に努めていく。

楠見本部長 東京大学で講義
<東京>
 東京地本本部長楠見晋一陸将補は、11月29日、東京大学工学部大講堂において工学部3年生等130名を超える学生に対して「産業総論」の講義を実施した。
 本講義は、平成16年以降、東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻中尾教授の依頼に基づき、例年実施しているものである。
 当日は、講義に先立ち、本部長の自己紹介、幹部自衛官のキャリアパス及び東大出身幹部自衛官の活躍状況について説明後、「軍事と科学技術」と題し、「科学技術と軍事革命」、「現代における民生技術と軍事技術」、「軍事技術の趨勢と将来の動向」等について講義した。また、大学側からの要望を受け、「北朝鮮情勢とわが国の弾道ミサイル防衛の概要」について最近の北朝鮮の動向を踏まえながら講義した。
 特に、当日の早朝、北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を行ったこともあり、「北朝鮮情勢とわが国の弾道ミサイル防衛の概要」では学生も興味深く講義を受講している様子だった。
 受講した学生からは、軍事科学技術についての質問もなされたが、「幹部自衛官のキャリアパスはどうなっているのか」や、「防衛省内で、装備開発に進む道はあるのか」等、防衛省の技術分野のみならず、防衛省という組織に対しての質問が出るなど、国防を担っている防衛省への関心の高さが見て取れた。
 また、中尾教授からは「すばらしい講義をありがとうございました。また来年もよろしくお願いします」と感謝の言葉を頂いた。
 東京地本は引き続き、大学での講義等の機会を通じて、自衛隊の事を知らない多くの学生に対し、防衛に関する理解の拡大に努めていくとしている。

ひとりの女性の意識を変えた砕氷船「しらせ」体験航海
<神奈川>
 神奈川地本(本部長・山野太資1海佐)厚木募集案内所(所長・岡山幸弘1海尉)は、12月18日、民間企業に勤める22歳の女性の訪問を受けた。
 彼女は、広報官からの案内を受けて10月横須賀地方総監部にて実施された砕氷艦「しらせ」の体験航海に参加し、勤務にあたる女性自衛官の姿や装備品に触れ、艦艇勤務の魅力にとりつかれた。自身も海上自衛官になり、艦艇で勤務したいという想いが募り、志願票を提出しに訪れた。
 彼女は「自衛隊では女性が活躍する場がたくさんあること、様々な可能性があることを知り、自衛官になりたいと強く思いました。将来は『しらせ』に勤務して南極に行き、オーロラをこの目で見てみたいです」と目を輝かせて話し、志の強さがうかがえるようだった。
 広報官は「自衛隊にそれほど興味を持っていなかった彼女が体験航海を通じて、これほど意識が変わるとは正直言って驚いている。対象者にとって、自衛隊の仕事を体感することはとても重要なことだと再認識することができた。今後の募集広報業務に役立てていきたい」と語った。
 厚木募集案内所は、体験航海を通じて、海上自衛隊の隊員が整斉と勤務をしている姿に強い感銘を受け、将来有望な若者が自衛隊を志願してくれたことはとても有意義なことであり、今後も募集対象者に様々な体験をする場を提供し、自衛隊に関心を抱いてもらえるように積極的にPRし、1人でも多くの志願者を獲得できるよう募集活動に励んでいきたいとしている。

女性モニター浜松基地研修
<兵庫>
 兵庫地本(本部長・六車昌晃1陸佐)は、12月15、16日の2日間、女性モニター6人の航空自衛隊浜松基地研修を支援した。
 兵庫地本女性モニターの航空自衛隊研修は、前回の美保基地における航空祭見学に次ぐ2回目であり、今回は、航空自衛隊の任務・活動等のほか、パイロットの課程教育、特に、航空き章(操縦士)取得までの厳しい道のり、そして、同課程教育に携わる各部隊研修とし、各配置で活躍する隊員に対する理解促進を図ることを目的としたものであった。
 初日は、T-4練習機の操縦席に入る体験をはじめ、航空学生出身隊員による貴重な経験談とともに、普段は触れる機会がない操縦士用ヘルメットの構造に関する説明や、飛行中に身体が受ける重力に耐える訓練内容の説明を受けた。
 研修の中で、隊員の休日の過ごし方、ウィングマーク取得に必要な時間、女性パイロットに関する参加者からの質問に、隊員による丁寧かつユーモアを交えた回答、解説により、参加者は、より親近感を持って航空自衛隊に接しているようであった。
 また、航空事故が万一発生した際に対応する消防小隊においては、普段の生活では、目にすることがない3種類の破壊救難消防車を前に、隊員から参加者に対し、「どの消防車の放水展示を希望しますか?」との嬉しい質問があり、その後、参加者のリクエストに応じた消防車による放水の威力とその水量に驚きを隠せない様子を見せつつ、隊員による同部隊特色等の説明に熱心に聞き入っていた。
 さらに教材整備隊及び工作隊においては、写真撮影が制限されている部署を見学する中で、3自衛隊の中で唯一、教材製作を担当しているという説明を受けるとともに、展示されている教材のすばらしさに感嘆の声があがっていた。
 2日目は、同基地内にある航空自衛隊浜松広報館「エアパーク」を見学した。
 同広報館は、見学者の年齢層を問わず、思わず航空自衛隊に関する興味を抱かせるような資料館らしい構成となっており、参加者は、それぞれ興味を抱いた資料に見入っていた。
 体験型資料館では、特にフライトシミュレーターに興味津々であり、パイロットさながらに何回もチャレンジする参加者や積極的にパイロットスーツを試着して記念撮影する参加者の姿が印象的であった。
 本研修を通じ、参加者からは、「パイロットを目標に日々の訓練に打ち込む隊員に心から応援したいと思います!」、「航空自衛隊は、航空機に直接携わるような配置だけではなく、航空機やパイロットを支援する様々な部隊や配置があることについて、初めて理解することができました!」、「各部隊で常にプライドをもって職務に臨む隊員の姿に感動しました!」などの声を聞くことができた。
 兵庫地本は、「女性モニターに対し、自衛隊の任務・活動等を紹介する中で、実際に隊員が活き活きと勤務する姿に触れてもらい、自衛隊に関する理解促進を図るとともに、女性ならではの発信力をいただきつつ、募集効果向上の資としたい」としている。

旧国名と同じ「ひゅうが」艦艇広報
<宮崎>
 宮崎地本(本部長・植村茂己1空佐)は11月22日、宮崎県日向市細島港にて、海上自衛隊護衛艦「ひゅうが」(艦長・矢野幸浩1海佐)の艦艇広報を実施した。
 宮崎県の旧国名と同じ艦艇である「ひゅうが」が5年ぶりに入港するということで、岸壁には見学者の長い列ができていた。
 一般公開では、乗員に案内された来場者が、その大きな船体、船内の巨大な格納庫や広い飛行甲板また、搭載された対潜ヘリコプタを見学し写真に収めるとともに、その存在感に関心していた。
 来場者からは、「この艦の重さはどれぐらいですか」「ヘリコプタは何機搭載できるのですか」などの質問に対し乗員が丁寧に説明を行うとともに、岸壁では宮崎地本広報用テントにおいてパンフレットを配付、ミニ制服コーナーの試着により楽しんでもらえた。24日の出港時には早朝にもかかわらず、日向広域自衛艦艇協力会会員や多数の地元市民の見送りを受けた。
 今回の艦艇広報は「日向の国」に「ひゅうが」が来港したことが話題となって、1732名の来場者を得ることができ、自衛隊に対する理解と親近感を大いに醸成することができた。

9面(PDF) NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2018 Boueihome Shinbun Inc