防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   969号 (2017年12月15日発行)
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自衛隊米子・6年ぶりの総合優勝
<米子駐屯地>
 11月11・12日の両日に亘り秋晴れの中、「第72回米子-鳥取間駅伝競走大会」が開催され、自衛隊米子チームが6年ぶりの総合優勝を飾った。本駅伝は、鳥取県内で最も伝統のある大会であり、昨年は鳥取中部地震の影響で中止となり、2年ぶりの開催であったが、一般・高校・郡市町村など「自衛隊米子」をはじめ合計53チームが出場した。
 初日の11日は、どらドラパーク米子陸上競技場から倉吉市営陸上競技場までの、7区間58・3gキロで競われた。大会は、自衛隊米子1区池本3曹が4位発進と高校生を追う展開となったが、2区向原3曹が区間2位、3区古屋1士が区間賞の走りで繋ぎ、初日最終区は原3曹がトップと11秒差の第2位で初日を終えた。
 2日目は、倉吉市営陸上競技場から鳥取県庁までの7区間、54、4キロで競われた。最終日の自衛隊米子は、9位とやや出遅れたが、中盤9区及び10区を確実に繋ぎ、11区西尾3曹が区間賞の走りで首位に立つとともに、その後トップの座を渡さず、アンカー向原3曹も区間1位で走りきり6年ぶりの総合優勝を飾った。
 主将の森下尚3曹は、大会後記者の質問に対し、「この1年間本駅伝で勝つために取り組んできた。全員が100パーセントの力を出し切り、6年ぶりの総合優勝を飾ることが出来て本当に嬉しい」と声を弾ませ喜びを語った。監督の若槻2曹は「時には厳しい言葉で指導したが、本当に良くついてきてくれた」と選手の奮闘をたたえた。
 今後の自衛隊米子の更なる活躍に期待したい。

新案内看板完成
<第5旅団・帯広駐屯地>
 この度、帯広市内に設置されている第5旅団・帯広駐屯地(旅団長・堀井泰蔵陸将補)の案内看板が東北海道自衛隊協力会連合会(会長・高橋勝坦氏)のご厚意により、新しく生まれ変わった。
 旧案内看板は師団当時に作成されたものであり、旅団改編時に改修、定期的な修繕が施されてきたが、錆びや色落ちが著しくなったことから全面改修の運びとなった。
 新しいデザインは、国防、災害派遣及び国際貢献活動に従事する旅団の姿と北方領土を含む旅団の担任地域を配置し、地域と共に歩み、地域から信頼される旅団をイメージしたものとなった。

練馬キッズルーム開設
<練馬駐屯地>
 練馬駐屯地業務隊(隊長・山口芳正1陸佐)は、11月22日、隊員に対する緊急登庁支援施策の一環として、「子どもの面倒を見る施設」開設・運営訓練を実施した。
 「子どもの面倒を見る施設」は、突発的事態の緊急登庁時、子どもの預け先が無い、又は預けるのに時間を要する隊員の子どもを駐屯地で一時的に預かることにより、隊員が安心して任務に邁進し得る環境を構築することを目的としている。
 開設は、駐屯地厚生センター内に「ねりまキッズルーム」を開設し、6個部隊から登録されている未就学児9名を初めて受入れた。
 受付では、保護者から「一時預け申込書」の提出を受け、子どもの健康状態やアレルギー・投薬の有無等の確認を行った。当初は、緊張した様子の子どもも見られたが、隊員たちの、親身なコミニュケーションにより、徐々に元気になっていった。
 訓練主務者の「活動支援主任」高橋事務官ら業務隊員は、受付、遊び、食事、昼寝及び引渡しの一連の流れを検証した。
 この際、預かった子どもの、アレルギー等の有無が一目でわかるシールの貼付、出入口に飛び出し防止のスマートゲートの設置、トイレに補助の踏み台の設置、インフルエンザ予防の加湿器の設置等の工夫を凝らし、安全管理に万全を期した。
 途中、駐屯地司令の杉山陸将補が、訓練の様子を視察し、じ後の改善の資を得た。
 引渡しでは、引き取りに来た保護者に対し、1日の過ごした様子、健康状態、食事の状況、預り金及び荷物の確認などを、きめ細かく説明したが、保護者は安心した様子で子どもたちと共に帰途についた。
 参加した子どもたちからは、「楽しかった。また来たい」等の好意的な感想が多数寄せられた。
 訓練終了後実施した検討会において、さまざまな視点から活発な意見が交わされるとともに、保護者及び子どもたちから、アンケートの協力も頂き、多大な成果・教訓を得ることができた。今後も、部隊の即応性強化に寄与するため、真に役立つ緊急登庁支援体制の確立に向けその実効性を高めていきたい。

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