防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   953号 (2017年4月15日発行)
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新たな一歩踏み出す


ここにも家族の絆
〈都城駐屯地〉
 第43普通科連隊(連隊長・廣田耕士朗1陸佐)は、4月9日、平成29年度自衛官候補生課程入隊式を実施した。本式には地元県・市議会議員・学校関係者、自衛隊協力諸団体関係者及び候補生家族等多数が参列し、入隊後、僅かな期間で見違えるほど凛々しく、統制ある行動を行う候補生達の姿に、参列者一同は感動していた。
 また、第8師団長(本松敬史陸将)からの、祝辞のビデオレターを上映し、心温まる応援メッセージに参加者一同は感激していた。
 式終了後には、祝賀会食、家族説明会が行われ、候補生達は、久しぶりに会う家族を前に、家族のありがたみを改めて感じつつ、これまでの緊張感を忘れて家族とのひと時を共有していた。42名の若者は、険しくも、夢と希望に満ちた自衛官としての新たな道を歩み始めた。
 吉田明広(兄)、雅逸(弟)候補生は「今回、兄弟揃って入隊しました。両親に感謝の気持ちを忘れずに、同期との絆を大切に兄弟供に切磋琢磨して一生懸命頑張って行きます」と力強く話し、小森田大起候補生は「父の背中を見てきて自衛官になりたいと、入隊を決意した。父親に負けない様に、努力を重ねて頑張って行く」と力強く話した。

全国初 補給大隊と弾薬中隊を新編
〈中部方面後方支援隊〉
 3月27日、中部方面後方支援隊(隊長・小田英明1陸佐)に常備自衛官及び即応予備自衛官で編成される第101補給大隊(大隊長・大内竜裕2陸佐=桂駐屯地)と第303弾薬中隊(中隊長・佐々木仁3陸佐=祝園分屯地)が新編された。本新編は、方面後方支援隊の補給機能を強化し、各種事態発生時における迅速かつ実効性ある対処を可能とするために行われたものである。
 同日、桂駐屯地において、編成完結式が行われ、方面後方支援隊長から各部隊長に新たな隊旗が授与された。式において、整列する基幹要員(常備自衛官約100名)を前に、隊長は「陸上自衛隊として新編補給大隊、弾薬中隊への期待値は高く、作戦基本部隊に対する各種補給支援はもとより、作戦基本部隊の様々な展開に追随して行動するような任務遂行能力も求められている。国民の期待に応えるべく、中部方面後方支援隊が陸上自衛隊の『礎(いしずえ)』として、また新編補給大隊、弾薬中隊がその『魁(さきがけ)』となり、活躍することを望む」と訓示した。

小火器射撃評価システム新規導入
〈久居駐屯地〉
 久居駐屯地(駐屯地司令・下本昭司1陸佐)は、3月17日に久居射撃場において、小火器射撃評価システム新規導入にともない施設のお披露目と射場の安定・安全使用を目的として運用開始式を行った。
 小火器射撃評価システムとは、迅速に射撃結果を表示することができ、射撃技術の向上に大きく役立つとともに、以前まで手作業で行っていた着弾位置の表示、採点作業及び標的の隠顕動作等を全て自動化・無人化することで訓練効率が大幅に向上することができるシステムである。
 式は駐屯地各部隊長、33普連主要指揮官や業務隊主要科長等が参列し、司令の訓示、テープカット、記念撮影等が行われ、その後、射撃が実施された。
 練成射撃に参加した隊員からは「一発一発がどこに着弾したかが直ぐに分かり、自分の個癖が確認できて修正し易かった」また、「自動化・無人化になった事で、射撃しながらの他の勤務が少なくなり、射撃に集中できる」など、今後の射撃に期待する隊員の声があがった。
 これから各諸隊・連隊は、小火器射撃評価システムの取り扱いを習熟し、各人の射撃能力の向上、部隊の更なる精強化に向け練成していく。

決意を新たに平成29年度合同入校式
〈陸自・幹部候補生学校〉
 陸上自衛隊幹部候補生学校(学校長・鬼頭健司陸将補)は、4月2日、第98期一般幹部候補生(BU・I(前段))課程、第53期医科歯科幹部候補生課程の計645名の合同入校行事を執行した。
 入校式に先立ち任命式が行われ、一般幹部候補生(一般大学卒等)、薬剤科幹部候補生、歯科幹部候補生それぞれの代表候補生が陸上幕僚長より幹部自衛官へ任命する辞令書を受領し、防衛大学校出身者、防衛医科大学校出身者、部内選抜者の各候補生に見守られながら自衛官の誓いを大きな声で宣誓した。
 引き続き行われた合同入校式においては、岡部陸上幕僚長をはじめ、大曲福岡県副知事、小川西部方面総監等多数の部内外来賓や候補生家族立会のもと、鬼頭学校長が式辞において、『自らの限界に挑戦せよ』、『同期生の絆を固く結べ』と要望し、岡部陸上幕僚長は訓示で、『陸上自衛隊の幹部自衛官として使命感と覚悟を持て』、『目的意識を持って常に主体的に修学せよ』と要望した。
 決意を新たにした候補生達は、部隊で活躍できる幹部自衛官を目指し、日々の厳しい教育訓練に挑むことになる。

新たな門出
採用予定者激励会

〈沖縄地本〉

 自衛隊沖縄地方協力本部(本部長 井土川一友陸将補)は、3月5日に陸上自衛隊那覇駐屯地体育館において「平成28年度沖縄県自衛隊採用予定者激励会(沖縄県防衛協会、沖縄県隊友会、全国自衛隊家族会沖縄県自衛隊家族会、沖縄県自衛官募集相談員連合会、自衛隊退職者就職援護協力会、自衛隊沖縄地方協力本部後援会及び自衛隊沖縄地方協力本部の共催)」を実施し、沖縄県知事代理副知事 浦崎唯昭氏をはじめ、在沖陸海空部隊指揮官、来賓、家族臨席の下、今春採用予定者131名が参列した。
 激励会では、来賓祝辞、防衛大臣ビデオメッセージ、在沖陸海空部隊及び自衛隊体育学校で活躍する、県出身者の先輩隊員ビデオメッセージの放映等があり、参列した採用予定者は真剣な表情でビデオメッセージを見ていた。また、激励の言葉では、陸上自衛隊第15ヘリコプター所属の高安士長が述べ、採用予定者決意の言葉は、仲程裕起さん(一般幹部候補生入校予定)、江田裕二郎さん(防衛大学校入校予定)、丸川亜未さん(自衛官候補生入隊予定)の3名が述べ、その中から一人、仲程裕起さんが「沖縄県は、日本にとって重要な場所と思っており郷土の出身者がしっかりと沖縄県を守ることが日本全体を守ることにつながる」と力強い決意を述べると会場から大きな拍手が湧いた。

新改編に移行
3個小隊編成へ

〈第305施設隊〉

 3月27日、第305施設隊(隊長・永田2陸佐=三軒屋)は、新改編した。
 以前の4個小隊から、第302施設小隊(即応予備自衛官訓練担任)を廃止して、本部と3個小隊からなる編成となった。
(内訳)
▽施設小隊(C)、小隊長(岡田1陸尉)以下23名、主に、攻撃支援を担任▽施設小隊(D)、小隊長(熊谷2陸尉)以下23名、主に、防御支援を担任▽渡河・交通小隊、小隊長(鈴鹿2陸尉)以下24名、主に、渡河支援及び交通作業を担任
 訓示で隊長から、「少ない人員の小隊ではあるが、与えられた任務は遂行しなければならない。各級指揮官は、人員等を確実に掌握し、各人は、自分のやるべき事をしっかりやる様に」と、述べられた。
 これより各小隊は、小隊長を核心として特有の施設技術能力を駆使し、与えられた任務を遂行して行く。

当面、部隊・機関等の長名は全て実施当時


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