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自衛隊ニュース   2012年1月1日号
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陸自初の兵站支援
九州補処 
西方実動演習で補給品を集積・輸送

 西部方面隊実動演習が11月10日〜18日の間、九州の各演習場で実施され、多様な事態に有効に対応するための島嶼部の防衛を含む各種行動等演練した。九州補給処(処長・藤井貞文陸将補)は、11月11日〜13日の3日間にわたり、兵站支援として陸上自衛隊補給処では初めて、補給品(糧食・燃料・弾薬)の事前集積から航空機(CH—47)への補給品の積載・輸送・卸下の訓練を担任実施した。
 この訓練は、島嶼作戦における事前集積物資の輸送に関する検証と補給・整備及び輸送要領を演練するもので、目達原駐屯地から十文字原演習場への事前集積物資(約200トン)を大型輸送ヘリCH—47により、3日間にわたって50ソーティを運用し行われた。 
 この間、西部方面後方支援隊、西部方面ヘリコプター隊、第1ヘリコプター団及び西部方面特科隊の協力を得て、九州補給処長以下約200名の隊員により、任務を完遂した。
 九州補給処では、「今回、全国の補給処始まって以来の実動演習でもあり、様々な教訓を得ることができ、来年度の同演習において更に反映していきたい」としている。

 目達原駐屯地は、佐賀県唯一の陸上自衛隊の駐屯地として九州補給処、西方後方支援隊、第3対戦車ヘリコプター隊、西方ヘリコプター隊、第4飛行隊等の主要部隊で約1500名の隊員が所在し、西部方面隊の兵站基地・航空基地としての機能を果たしている。
 九州補給処は、陸上自衛隊が装備している各種物品等の調達、保管、補給及び整備を実施している機関で、佐賀県東部(鳥栖市、神埼市、吉野ヶ里町、上峰町、みやき町、基山町の2市4町)の災害派遣・広報を担任している。


7人制ラグビーに初挑戦
女性自衛官2チーム
全自ラグビー大会エキシビションで

 12月7日、秩父宮ラグビー場で、第54回全国自衛隊ラグビー大会の3位決定戦、女子7人制及び決勝戦が行われた。
 女子7人制は陸自朝霞「AKC」と陸自久里浜「Sea Wings」の女性自衛官で構成され、朝霞チームには空自熊谷から1名、久里浜チームには空自新田原から3名の女性自衛官(WAF)が参加した。
 今大会が初めての女子エキシビションマッチであり、ラグビー経験がほとんどない選手達だったが、試合終了後はお互いに健闘を称え、次回の正式な大会での決戦を約束した。


32連隊がブータン国王・王妃に、と列

 第32普通科連隊(連隊長・芝伸彦1陸佐)は、11月16日、皇居東庭で実施された国賓ブータン王国国王陛下(ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下)並びに同王妃殿下に対する歓迎行事における特別儀仗に、重迫撃砲中隊池田2尉以下32名をもって、と列(国旗捧持)部隊を編成し参加した。
 と列部隊とは、特別儀仗を実施する第302保安警務中隊と陸自中央音楽隊とともに、国賓の歓迎行事において両国の国旗を捧持し隊列を成す隊である。
 連隊は任務完遂のため11月7日から練成を行い、捧持姿勢や基本教練の練成を繰り返し行った。
 当日は、爽やかな日差しの中、皇居宮殿東庭に整列し、特別儀仗隊長の号令の下、一糸乱れぬ正確な動作で任務を完遂した。この隊員の勇姿はマスコミなどで大きく放映された。


雪月花

 これといった特効薬も施策もなくわが国の少子化現象は続いている。国立社会保障・人口問題研究所の最近の調査では、結婚適齢期の人でつきあっている異性がいない人が、男性で60%、女性で50%となっている(朝日)。その気がないのか勇気がないのかこれでは結婚が遠ざかるのは当然だ。結婚が全てではないが経済的、民族的には衰退への道である、人口自然減の自治体が毎年増え続けている。内閣府の「子ども・子育て白書」でも未婚化、晩婚化は個人や民間に任せておけば済む問題ではなくなったと記載している。愛媛県ではこの問題を福祉政策と位置づけて平成20年に結婚支援センターを立ち上げている。物珍しさからメディアで取り上げられたせいか1ヶ月で千人の会員登録になった。新しい生命も誕生しているようだ。若い女性に不満なのは男性に積極性がなくデートしても全てワリカン、こんな時くらいおごれよと言いたいらしい。小紙にも婚活広告がでているが、結婚対象としての自衛官の人気が急上昇だと各クライアントさんが口を揃えて言う。震災での身を捨てての活躍には誰もが眼を見張った、若い女性も感動した。さらに俸給・福利厚生を含む処遇面も民間よりはるかに上を行っている。親御さんの気持ちも射たのかもしれない、そんな電話がふえたそうだ。新年の目標「昇進・昇任」に適齢期の人は今年こそ「結婚」を付け加えてはどうだろう。


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