防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年7月15日号
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新隊員家族ら訓練見学を支援
沖縄地本
"成長した姿に感激"との声

 6月19日、沖縄地本(本部長・上尾秀樹陸将補)は、第15旅団教育隊により行われた平成23年度自衛官候補生課程総合検閲の戦闘訓練科目に父母、友人、父兄会員、募集相談員等を招き研修を支援した。
 顔は迷彩塗料で真っ黒、しかも草を付けた鉄帽をかぶった息子らを見つけるのは至難の業という状況の中、遠くに見える姿を心配そうに目で追う父母達の前で、新隊員らは3か月の訓練成果を汗だくになりながらも最後まで全力で披露した。
 新隊員らが訓練を終えて見せた笑顔に、家族は安堵の表情を浮かべながら「一周りも二周りも成長した姿に感激しました」と不安を払拭した様子を見せた。また、いつもと違う姿に初めは少し遠巻きに見ていた男の子も、興味深げに近づき、鉄帽に触ってみたり、銃を間近で見たりと興味津々。「お兄ちゃん、どうだった?」との質問に、「かっこよかった」と元気よく答えた。
 教育も終盤、職種や配属先が決まったことを伝えられた家族から出る「施設ってどんなことするの?」「航空科って?」などの質問に、広報官は丁寧に説明した。沖縄地本は、「自衛隊に入って3か月、父母らと顔を合わせるこのような機会を大事にし、地域と自衛隊との架け橋となるべく励んでいく」としている。

高校生が理解深める
静岡地本
 静岡地本沼津地域事務所は6月16日、陸自駒門駐屯地の協力を得て、私立桐陽高等学校(沼津市)の総合学習を支援した。
 参加した生徒達129人は、駐屯地の概要説明を受けた後、4グループに分かれて「気をつけ」「休め」「徒歩行進」などの基本教練を体験し、慣れない動作に戸惑いながらも一生懸命に取り組んだ。昼食後は、戦車の体験試乗や高射部隊のシミュレータを見学した。また、働く隊員の姿を見て「仕事に真剣に取り組む隊員を見習って、自分も真剣に勉強や部活に取り組みたい。機会があったらまた来たい」との声も聞かれ、生徒達は何かを得たようであった。
 沼津地域事務所では、「このような学習が少しでも生徒の心の中に残り、自衛隊への理解や関心が深まることを願いつつ、今後も積極的に総合学習の支援を続けていく」としている。

埼玉地本で職場見学
自衛隊の任務など学ぶ

 埼玉地本(本部長・安藝一1空佐)は6月15日、埼玉大学教育学部付属中学校の地本研修を受け入れた。
 この研修は、同校の社会化授業の一環として国や県等の公共機関が日頃どのような仕事をしているのかを、実際に職場を見学し学習する目的で行っているもので、今年は3年生20人が埼玉地本を訪れた。
 「おはようございます!」という元気な挨拶とともに来部した生徒たちに、まず木村一美副本部長が「自衛隊に対して『怖い』『厳しい』というイメージがあるかもしれませんが、実際は心優しい隊員ばかりです。今日は、時間の許す限り自衛隊について学んでいって下さい」と歓迎の挨拶をした。教育は広報室長・雄山3佐が担当し、自衛隊の任務や自衛官の身分、災害派遣等における自衛隊の職種の紹介の中で、砕氷艦「しらせ」の活動も紹介された。「しらせ」が持ち帰った南極の氷に触れ、生徒たちは数万年前の空気のはじける音を感慨深く聞いていた。雄山3佐は、「自衛隊=戦争というイメージがある人もいるかもしれませんが、誰よりも平和を愛しているのが自衛官です。平和は当たり前ではありません。我々自衛官が頑張るのは当然ですが、国民の応援や協力が必要です。この平和がいつまでも続くよう、皆で頑張っていきましょう」と教育を締めくくった。
 最後に、生徒の代表から「いままで知らなかった自衛隊の任務などを知ることができて勉強になりました。ありがとうございました」とお礼の言葉があり、生徒たちはたくさんの思い出をお土産に地本を後にした。


岐阜地本
「自衛隊音楽演奏会」を開催
被災地にエール送る
 岐阜地本(本部長・後藤雅人1空佐)は5月29日に「自衛隊音楽演奏会」を長良川国際会議場で実施した。毎年恒例となっている「自衛隊ぎふ定期演奏会」を開催する予定だったが、東日本大震災後、被災者に希望と勇気を届けることを目的としたイベントとして、名称を「自衛隊音楽演奏会〜ぎふから被災地へ〜」と変更して開かれた。陸自中部方面音楽隊と私立麗澤瑞浪中学・高校の吹奏楽部が出演した。
 当日は台風が接近し大雨警報が出るほどの悪天候だったが、開場前から多くの市民が演奏会を楽しみに集まり、入場者は約1600人にのぼった。今回は東日本大震災で岐阜県に避難してきた被災者10人が県を通じて招待された。午後2時の開演までの間、会場内で震災における自衛隊の災害派遣活動のDVD放映やパネル展示が行われ、市民に自衛隊の活動を周知した。また、被災地への激励メッセージボードをギャラリーの一角に設け、被災者に対するものと災害派遣活動中の隊員に向けられたものの2つが設置され、どちらも数多くの温かいメッセージで埋め尽くされた。
 総合司会は、岐阜地本の募集課・川崎1陸曹と土田3海曹が務め、岐阜地本のマスコットキャラクター「うーぴー隊」のリク君、カイ君、ソラ君も観客を沸かせていた。
 演奏会は中部方面音楽隊による黙祷の譜「国の鎮め」がラッパ演奏され、粛々と幕を開けた。第1部の麗澤瑞浪中学・高校生による演奏は、前日に音楽隊員15名が技術指導のため同校に出向き、親身になって学生に指導したこともあり、学生らしい元気ある演奏で活気に満ちていた。
 第2部は、中部方面音楽隊による演奏で、坂本九スタンダードメドレー、岐阜を舞台としていたNHK朝の連続ドラマ「SAKURA」の主題歌など、この演奏会の目的と岐阜を意識した選曲の計6曲が披露された。最後の曲は、前年度の中部方面隊記念日行事でも演奏されたチャイコフスキー作曲の大序曲「1812年」で、隊員のコーラスから始まり荘厳な演奏が会場に響き渡った。
 来場者からは、「大変よかった。大雨の中、来た甲斐があった」「隊員のコーラスには鳥肌が立った」などの感想が聞かれた。

予備自、懸命に災派活動
東京地本
 5月31日、東京地本の陸上予備自衛官13名(うち女性1名)に対して災害招集命令が発令され、招集命令を受けた各予備自衛官は、6月7日に朝霞駐屯地に出頭した。出頭後は、早速身体検査が行われ、全員が無事迷彩服に着替えた。出発を前に、陸幕予備自衛官室長・山口芳正1陸佐から、「予備自衛官の代表として頑張ってほしい」と激励を受け、予備自衛官らは、同日東北方に向け、朝霞駐屯地を出発した。
 派遣された予備自衛官のうち、男性12名は船岡駐屯地における警衛、整備、土木等の業務に従事し、女性1名は多賀城駐屯地における補給業務等の駐屯地後方支援業務にそれぞれ従事した。その後、彼らは整斉と任務を全うし、6月15日に全員が元気な姿で朝霞駐屯地に帰隊した。派遣された予備自衛官の一人からは、「改めて、東北方面隊の大変さが分かった。少しでもお役に立てて誇りに思う」と述べるとともに、任務をやり遂げて満足した様子だった。

陸自研修に参加して
大阪地本女性防衛モニター 田村 舞
 第2回目となるモニター活動は、6月10、11の2日間にわたる滋賀県高島市にある今津駐屯地での研修でした。研修の概要は、陸上自衛隊についての基礎知識を学ぶ座学、戦車試乗、夜間射撃訓練・普戦協同訓練の見学というものでした。
 今津駐屯地へ向かうバスの中で、私たちを引率して下さる広報の担当者の方から「今回はみなさんには、五感全てで感じ学んで頂きたい」という言葉を頂きましたので、研修中は自分の「五感」をフル活用しながら学ぶことを意識して取り組みました。
 今回の研修で一番楽しみにしていたのは戦車試乗です。私は生まれて初めて戦車を生で見たのですが、思っていたより丸みがあって「ちょっとカブトムシみたいでかわいい」というのが第一印象でした。しかし、実際に戦車に乗ってみると2万ccというだけありパワフルで、エンジン音もとても大きく戦車の持つ力に圧倒されてしまいました。そして現在日本では74式と90式という型の戦車が主に活躍しているというお話を聞いたのですが、74式や90式など、作られた年代がそのまま戦車の名前になっているのがおもしろいなと感じました。
 そして、今回の研修で一番衝動的で刺激的だったのは、夜間射撃訓練・普戦協同訓練の見学です。実際に陸上自衛隊に所属されている自衛官のみなさんが訓練をされている様子を、目の前で見学させていただくことができたのですが、目の前で迫撃砲から照明弾が発射されていく様子は本当に刺激的で圧倒されました。爆音の大きさ、振動など照明弾が発射される度に小心者の私はビクビクしていました。ですが普段の生活では絶対に体験することが出来ない貴重な体験をさせて頂けて本当によかったです。
 今回の研修を通して学んだことは自衛隊の主な任務は何かということです。私のように勘違いをしている人が多いそうですが、自衛隊の主な任務は災害派遣や人命救助ではなく『日本の独立と平和を保つための防衛』だということを教えていただきました。そのため日々隊員のみなさんは厳しくて大変な訓練に取り組んでいるのだなと思いました。
 自衛隊のみなさんのパワーに圧倒されたと同時に、自衛隊について知らないことが多すぎるなと感じた研修でした。

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