防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年4月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
亀田一家、新スタートに期待

 亀田興毅(24)=亀田、WBA世界バンタム級C=に逢った。髪を坊主に剃り上げ、眼光鋭くにらみつける姿は、以前と変わらないが、しゃべり方がかなり柔和になってきた感じ。昨年暮れ、3階級制覇を達成、マスコミに向かって「どんなもんじゃい。もう何も言わせんでェ」と大見得を切った頃とは、文字どおり雲泥の差の感がある。
 「この前(2月27日)和毅(19)=亀田、3兄弟の末弟=と東京マラソンを走って、自信というか、やれば何でもできるんだということを実感した。いろいろ言われるけど、オレは間違ったことはしとらんよ。いいファイトをして、ファンに喜んでもらう。いま、頭の中はそのことでいっぱい。一度きりの人生、やりたいようにやって、ファイトも人々の記憶に残る勝負をする。世界の注目を浴びるには、これっきゃないやろ」
 いま、5月をメドに対戦を熱望している相手は、WBC、WBO世界バンタム級王者ノニト・ドネア(28)=フィリピン=だ。26戦(18KO)1敗の右ボクサーファイター。「世間では亀田絶対不利といってるらしいけど、何かを起こすのがこれまでのオレ、亀田一家。亀田興毅をよろしく」と笑い飛ばすあたり、スーパーフェザー級までの6階級制覇を狙うドネアを歯牙にもかけていないといった口ぶり。
 亀田3兄弟(興毅、大毅、和毅)の名前は、父・史郎氏(45)が「大和を興す」という気持を込めて名付けたとされている。特に長男・興毅は、厳しく育てられたという。4才から空手を習わせ、11才になると「昔取ったきねづか」(史郎氏は10代の頃、ボクシングジムに通っていたという)で、倉庫を改造した練習場を自ら建て興毅を鍛えあげた。
 興毅が「死にもの狂いで…」頂点を目指して突っ走ってきた基盤には、父親の努力する姿がいつも見え隠れしていたのだ。
 しかし、そんな中で父親の不そんな言動、3兄弟の非常識な態度が、次第にエスカレート。大毅が王者・内藤大助をリング上で投げ飛ばした暴挙、興毅の試合後、判定をめぐり父親が関係者に対して「表に出ろ」「首、取ったるぞ」などと恫喝(どうかつ)し、日本ボクシング界を永久追放される事件などが度重なり、亀田一家はボクシング界から総スカンを食うことになってしまったのだ。
 だが、亀田一家はビクともしない。「育ててくれたオヤジには、感謝こそすれ、オレから言うことは何もない。兄弟が一丸となってオヤジ、亀田ジムを永久に盛り立てていくぞ、と誓い合っている。いま、はっきり言えることは"オヤジ、育ててくれて本当にありがとう"という一語だけ」と興毅。
 一時は視聴率40%を超えたテレビ実況も、最後は12〜13%まで落ちてしまっているが「今後のファイトを見てくれ」と胸を張る興毅。「勝つための興行優先」などとカゲ口をたたかれることのない「強い相手」を選んで、ファンを喜ばせるファイトを見せて欲しい。2011年亀田一家の新たなスタートに期待したい。
 (※入稿後の3月18日、亀田興毅の初防衛戦の相手がダニエル・ディアス=ニカラグア=に決まった)


HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
The spring has come!
ザ スプリング ハズ カム
春が来た!

 Hi! How are you doing?皆さん、いかがお過ごしでしょうか。東日本大震災の被災者の皆様にこころからお見舞い申し上げます。自衛隊は10万余の災害派遣態勢で支援活動に昼夜を問わず懸命に取り組んでいます。テレビ報道等で自衛官の姿を見ると、本当に頭が下がります。私も予備自衛官として、招集に応じる希望をだしております。微力ではありますが、お役に立てれば幸甚です。

 さて、今回の表現は"The spring has come !"「春が来た!」です。春に咲く花々は厳冬の中、花開くための準備をして春の開花を待っていました。このフレーズは春の訪れを告げ、今が春であるということを短いフレーズで表現しています。このフレーズでいろいろな状況を思い出すことができます。花々が開花し、草花が緑に萌え、自然の息吹と再生のすばらしさを感じることができます。一方、自然は災害により人の命を奪い、破壊をもたらす過酷な面もあります。自然に対する畏敬の念を忘れず、自然と調和しながら生きていく大切さを強く感じています。

 桜の咲くころは、花冷えともいい寒暖の差が大きくなります。新年度の立ち上げと、継続される災害派遣で今までに経験したことのない困難が待ち受けていることと思います。大きな挑戦です。日本および世界で活躍する隊員の皆さんのご健勝と任務の遂行を心から祈念させていただきます。笑顔と安定した生活が一日も早く国民の皆さんに戻りますように。それでは、皆さん。See ya!
〈スワタケル〉


防衛ホーム 俳句コーナー

魚河岸の遅日の蛇口水漏らす 本多令佳
産土の氏子の減りし花筵 塩田昌恒
渡米せし頃の英和辞書曝す ジョンズ美加子
ロープウェイ頂上駅の糸桜 富岡めぐみ
桑芽吹き人影の無き飼屋跡 藤井功風
入園式母たしかめつ列にあり 大平光枝
成人式済ませて孫の寄り呉れぬ 畠山征宇
流鏑馬の落花の中を駆け抜けし 古谷地良
寂けさに神鼓の響く朝桜 制野和子
白砂に些々つむり出す松露掻く 久保英美
桜散る浮世に三世ある限り 阿部久美子
雲水の落花払ひつ寺門出づ 信田重昭
漂泊の旅を終へたる花筏 須釜嚠子
どちら向きても友ばかり葱坊主 宮崎 薫
靴脱がず干潟を島へ渡りゆく 小田知佳
てふてふの酔ひ痴れてゐる花菜畑 石川千枝子
繊月の薄々残る朝桜 高木智念
遠足の殿いつも遅れ気味 早坂洋子
   選 者 吟
奥宮へ落花仰ぎつ磴のぼる 成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)


陸自中音が演奏支援
東京マラソン

 第5回「東京マラソン」が2月27日、招待選手や一般市民ら約3万6000人が参加して盛大に開催された。この日は、穏やかな春の日差しに恵まれ、参加者はフルマラソン、10km、車いすなどの各部門に分かれてそれぞれ日頃の練習の成果を存分に発揮していた。
 一方、コース周辺の各所では約6000人が参加して「東京大マラソン祭り」が催され、伝統芸能やチアダンスなどの華やかな出し物でランナーを応援していた。中でも、世界に誇る陸自中央音楽隊は、防衛省正面前ですばらしい演奏支援を行い、士気が高揚するマーチやアニメソングなどの曲目で、ランナーを激励、その背中を押し続けていた。


鏡ヶ浦駅伝に参加
21空群

 2月11日、館山市で第55回鏡ヶ浦駅伝競走大会が行われた。この駅伝大会には51チーム総勢255名が参加し、海上自衛隊第21航空群(群司令・山本敏弘海将補)からも、初めて女性自衛官だけで編成したチームを含む群選抜3チーム、第21整備補給隊3チーム、館山航空基地隊2チームの計8チーム40名が選手として、また沿道の警戒に当たる支援員として8名、計48名が参加した。
 当日は、温暖な館山には珍しく雪がちらつく寒さ厳しい中、一般の部(28・1km)が午前9時45分、中学生の部(17・3km)が午前10時にそれぞれスタートし、健脚を競い合った結果、群選抜チームの海自館山Aチーム(望月義治2尉、笠井智仁2曹、戸叶隼人2曹、原大輔3曹、原光治士長)が、見事に準優勝を飾った。この成績は、館山航空基地参加チームの歴代トップという輝かしいものである。
 その他の参加隊員も自己ベストを更新するなど、それぞれ好記録が続出、海自館山Aチームの隊員は、「惜しくも準優勝だったが、悔いの残らない走りが出来た。来年は皆と力を合わせて優勝を狙いたい」と来年の大会への意気込みを語っていた。


熱戦の球技競技
佐世保教育隊

 佐世保教育隊(司令・小梅三津男1海佐)では3月2日、第114期初任海曹課程学生による球技競技(ハンドボール)が実施された。今回は、1・2分隊をA・Bブロックに分け、分隊内を勝ち抜いた班により決勝戦を行うとともに3位決定・5位決定戦と、両分隊のチームが必ず対戦する形のトーナメントにより競技が行われた。
 各分隊では、ハンドボール経験者がほとんどいない中、教務で習った技術をもとに別課等において練習を重ね、競技に臨んだ。
 第5試合(5位決定戦)以降、分隊間のゲームとなり白熱した試合が決勝戦まで続いた。
 結果は、班対抗の部で第1分隊第3班が、キーパーの好セーブ連発により1点差で、第2分隊第2班の追撃をかわし優勝した。
 また、3位決定戦も第1分隊第1班が制したため、第1分隊が分隊対抗の部において優勝旗を手にした。


八戸駐『防衛館』リニューアル

 八戸駐屯地(司令・吉田賢一郎1陸佐)は、昨年の12月から防衛館内の資料室整備及び配置換えを実施して、今年3月リニューアルした。昭和20年9月から米軍下士官クラブとして使用された後に、昭和44年防衛館として開館して以来、年間約1500人が見学に訪れている。
 特に、昭和20年5月当時の東部軍管区司令官だった田中静壱陸軍大将自筆による『進退ノ儀伺』の書のほか、昭和20年7月14日、八戸空襲時グラマン戦闘機による機銃掃射の弾痕の一部を防衛館前に移設して展示している。また、現在の第9師団にあたる旧陸軍菱刈第八師団長の軍服等2000点のほか、再塗装したヘリコプターなども展示している。


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