防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年3月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
"バッグに日の丸が"
石川遼プロに期待
「3度目の正直」マスターズにかける意気込み

 渡米から約1カ月。"われらが遼くん"石川遼プロ(19)=パナソニック=の海外挑戦が続いている。「気持ち的にもリラックスしている。このまま頑張って、いい結果を日本のファンに知らせたい」という石川プロ。以後4月7日オープンのマスターズまで計6試合をこなし「3度目の正直」へ向け、一直線に突き進むことになる。
 「とにかく、いまはマスターズのことが頭から離れない。ことしは予選突破でなくて、最後までV争いにからみたい。あえてハードルを高くして、気合いを入れてやっています。それが、ボクがゴルフを始めたときからの夢だからです」
 石川プロは1991年、ソ連邦解体という激動の年に生まれた。父・勝美さんは、地元の金融会社に勤める普通のサラリーマン。「子供と一緒にゴルフをやるほどの余裕は、正直いってなかった」と話していた。
 石川プロがゴルフを始めたきっかけは、小学5年のときテレビで見たマスターズ。それまではゼン息気味のひ弱な少年で、スイミングスクールに通ったり「中学(埼玉・松伏中)時代は陸上競技部に所属していた」そうだ。
 「練習もいいが、勉強を忘れ、授業に集中できないようなら、やめてしまえ」というのが、当時の父・勝美さんの口グセだったとか。しかし、そんな中で体力もつき、その先にゴルフがあり、夢があることも「頭の中で次第にふくらんできた」のだという。以後の活躍は、いまさら説明するまでもあるまい。
 ことし1月中旬、父・勝美さんはゴルフ16団体主催の「2011年ゴルフ新年会」で講演をした。そのとき「遼はマスターズでは勝てない。勝つのは遼の世代ではないと思う」と話している。「いま、遼たち若手がゴルフ人気を支え、さらに身体能力に恵まれた選手が増えてくる。マスターズで勝負するのは、こうした次世代の若者たちではないでしょうか」と。
 しかし、石川プロの胸中にいま去来するのは「マスターズ優勝」の一語以外にない。「富士山とカケてタイガー・ウッズと解く。その心は…」「どちらもボクにとっては、雲の上の存在」などとおどけていた頃とはまったく違い「マスターズを小さい頃からずっと意識してやってきた。これはボクに与えられた運命だと思う。いつもの自分を出せれば、今度こそは…」と胸を張れるまでに成長した。
 一昨年の1度目はあえなく予選落ち。昨年は予選は通過したものの本戦32位。そして今季「3度目の挑戦」にかける石川プロ。「夢」が「実現」に向けてぐっと近づいてきた感じだ。
 「感謝と謙虚さの上に立って、まず勝つ。日本のゴルフ界を代表するプロになりたい」。その言やよし、だ。ちなみに、使用中の白いキャディーバッグに日の丸がついていたのが目を引いた。「お願いして付けてもらった」そうで、これだけでも、今季にかける意気込みがうかがえた。


HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
I decided to unfriend his name on facebook
アイ デサイデド トゥ アンフレンド ヒズ ネイム
オン フェイスブック

フェイスブックのリストから彼の名前を削除することにしたよ

 線路沿いの長細い公園通りを歩いていると、春の気配をあちらこちらで感じることができます。待ち遠しいですね。寒さもすこしずつ和らいできているように感じます。人生の春にむけて、受験生は最後の努力を傾注しているんでしょうか。もう少しです。健康に気をつけて頑張っていただきたいものですね。
 今回の表現は、"I decided to unfriend his name on Facebook"「フェイスブックのリストから彼の名前を削除することにしたよ。」です。フェイスブックは、会員制のウェブ上の情報交換クラブですね。友達登録をして情報をやりとりします。その友達リスト(あるいはルームメイトリスト)から名前を削除してしまうこと、関係を絶つことです。unfriendは、削除する行為をいいます。インターネットで使われる新しい言葉(用語)です。米国のNew Oxford American Dictionaryによって、「2009 Word of the Year」(流行語大賞のようなものといったらわかりやすいですね)として紹介されました。フレンドを動詞にして、「もう友達じゃない」と、マウスをクリックする。インターネットならではの、関係ですね。参考にしてください。
 そろそろ花粉も飛散しはじめますね。風邪やインフルエンザも流行っています。くれぐれもご自愛ください。それでは、今週もストレスのない陽気で楽しい生活をお過ごしください。
〈スワタケル〉


防衛ホーム俳句コーナー

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雪晴の障子にのびし影青き 大内 猛
ねんねこに子の足覗く立話 江口景丹
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標本の蝶翅広げ冴返る 田中雅巳
代々の祖母手すさびの吊し雛 棚橋活明
   選 者 吟
バイブルの形の寝墓に蝶生る 成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)


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