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自衛隊ニュース   2010年4月1日号
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自衛官等人事異動2、3面
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ハイチ派遣空輸隊2、3次隊が交代
《小牧基地》
ハイチ派遣
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 2月28日、ハイチ大地震の活動を続けている国際緊急援助空輸隊の第3次隊(隊長・酒井知之3空佐以下25名)がC―130H輸送機で小牧基地からハイチへ向け出国した。また、3月14日には約2ヵ月間の任務を終えた同2次隊(隊長・藤原厚志3空佐以下25名)が小牧基地に帰国。C―130H輸送機から降り立って整斉を行進してくる派遣隊員を、溝口博伸支集団副司令官、谷井修平基地司令をはじめ主要幹部、留守家族、基幹隊員ら約160名が盛大な拍手をもって出迎えた。
 空自派遣部隊は、ハイチ大地震直後から、米国マイアミとハイチの首都ポルトープランス間で被災者の空輸や医療物資、装備品、陸自のPKO隊員の輸送を続けている。(関連記事3面)


幹部自衛官の道へ
防大54期卒業式
鳩山首相「卒業生は国の宝」と称える
防衛大学
恒例の帽子投げで卒業の喜びを全身で表わす(3月22日、防大講堂で)
防衛大学
北澤防衛大臣を観閲官に迎え、在校生がパレード
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 防衛大学校(神奈川県横須賀市)の本科54期学生、理工学研究科前期課程47期学生、理工学研究科後期課程7期学生及び総合安全保障研究科12期学生の卒業式が3月22日、自衛隊最高指揮官の鳩山由紀夫首相を迎え同校記念講堂で行われた。
 午前10時すぎ、壇上に北澤俊美防衛大臣をはじめ防衛者・自衛隊の高級幹部、衆参国会議員、各国駐在武官、来賓多数が陪席する中、鳩山首相が臨場、防大儀仗隊による栄誉礼を受けた。全員で国歌を斉唱したあと、五百籏頭眞(いおきべ・まこと)校長が本科54期学生375名(うち女子26、留学生11)と研究科各学生計78名一人ひとりに卒業証書を授与した。
 学位記授与に続いて五百籏頭校長が「任務が多様化する自衛隊の幹部としての道を歩む諸君は、武人であるとともに外交官でもなければなりません。そして何よりも、力あるが故にこそ苦しむ人々をやさしく支えることができる立派な日本人でなければなりません。どのような任務を課せられようと、小原台で培った正面から立ち向かっていく『持ち場を捨てるな』の精神をもって、試練を一つひとつ越えていくよう」式辞した。次いで、鳩山首相が訓示の中で、日本を取り巻く世界情勢や防衛省・自衛隊の現況について触れながら「若く溌剌とした諸君は自衛隊の最大の財産であり、国の宝である」と称え、激励した。また、北澤防衛大臣が「本校で培った『ノブレス・オブリージュ』を忘れることなく、今後も不断の努力精進を重ね、様々な課題に取り組み、自らの責任と役割を果たし、国民により一層信頼される精強な自衛隊を作り上げていくよう」訓示した。来賓を代表して山下泰裕東海大学教授が自らの柔道体験について触れ、「日本人としての誇りを持って、日本、世界の平和のためにお互い頑張っていきましょう」と祝辞を述べたあと、五百籏頭校長に対して卒業生代表が力強く答辞。最後に学生全員で声高らかに学生歌を斉唱し卒業式を終えた。
 引き続き、一般幹部候補生任命・宣誓が行われ、火箱芳文陸幕長が陸上要員171名(うち女子11)、赤星慶治海幕長が海上要員82名(同7)、外薗健一朗空幕長が航空要員78名(同7)をそれぞれ任命、陸海空各代表が力強く宣誓したあと、壇上の鳩山首相に宣誓書を託し、固く握手を交わした。式典終了後、恒例の帽子投げが行われ、卒業生は全身で喜びを表わしていた。次いで、穏やかな春の日差しに恵まれ、桜の花もほころびかけた陸上競技場に場所を移して、観閲式が行われた。陸海空18機種による祝賀飛行や在校生の観閲パレードなどが華やかに繰り広げられ、卒業生の門出を祝った。


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