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自衛隊ニュース   2010年2月15日号
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インド洋補給活動が終結
「ましゅう」「いかづち」l帰国
厳しい環境乗越え8年間の任務完遂
鳩山首相迎え帰国行事
ましゅう、いかづち帰国
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 インド洋方面派遣海上補給支援部隊【指揮官・酒井良7護隊司令、補給艦「ましゅう」(艦長・品川隆1海佐以下約150名)、護衛艦「いかづち」(梅崎時彦2海佐以下約190名)】の帰国行事が2月6日、自衛隊最高指揮官の鳩山由紀夫首相を迎え、東京・晴海埠頭で行われた。この補給支援活動は途中2カ月間の中断をはさんで約8年間継続してきたが、1月15日の新テロ対策特措法の失効に伴い、活動を終結した。帰国行事では、酒井指揮官の帰国報告に続いて鳩山首相が、約8年間、延べ13000名の派遣隊員の労苦をねぎらいながら「この経験を活かし、一層任務に邁進するよう」訓示した(写真)。引き続き、北澤俊美防衛大臣、杉本正彦自艦隊司令官の訓示、内閣総理大臣表彰、花束贈呈などが順次行われた。

ハイチPKO1陣160名出発
鳩山首相「『命を守る国・日本』の気概示せ
国緊隊は連日180人を超える患者診療続ける
ハイチPKO
北澤防衛大臣が山本隊長に隊旗を授与(2月6日、防衛省A棟講堂で)
ハイチPKO
派遣隊員の見送り行事で、鳩山首相が山本隊長と固く握手を交わしながら激励した(防衛省正面玄関前で)
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 政府は2月5日の閣議で、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH・ミヌスタ)に国際平和協力法に基づき、自衛隊員約350名を今年11月30日までの間、派遣することを決定した。これを受けて、北澤俊美防衛大臣は「瓦礫の除去、道路補修、軽易な施設建設等を実施するハイチ派遣国際救援隊」「人員・装備等を輸送するための海上自衛隊及び航空自衛隊の部隊」の派遣命令を発出した。
 翌6日、ハイチ派遣国際救援隊(隊長・山本雅治1陸佐以下約200名=中央即応集団主力)の隊旗授与式が、自衛隊最高指揮官の鳩山由紀夫首相を迎え、防衛省A棟講堂で行われた。
 式では、防衛省・自衛隊の高級幹部や留守家族らが陪席する中、北澤防衛大臣が登壇、派遣隊員約200名を前に壇上で、山本隊長に隊旗を授与した。山本隊長の出国報告に続いて、鳩山首相が「困った人がいれば助けるのが人の世のあるべき姿。『命を守る国・日本まさにここにあり』を世界に示してもらいたい。困難な仕事をやり遂げ、誇りを胸に笑顔で無事帰国を」と訓示した。また、北澤防衛大臣は訓示の中で「米国や他のPKO派遣国と緊密に協力しながら任務を完遂するよう」激励した。引き続き、派遣隊員はA棟前儀仗広場で、鳩山首相、北澤大臣をはじめ高級幹部、留守家族らの見送りを受け、防衛省を出発。同日夜、羽田と成田の両空港から政専機などで米国マイアミへ向け出国した。マイアミからは空自の空輸援助隊C―130に搭乗、8日未明、首都ポルトープランスに到着した。
 一方、1月23日からレオガン市で活動を続けている「国際緊急医療援助隊」は2月3日までに計1359人の負傷した患者を診療している。また、空輸援助隊C―130がハイチ、マイアミ間で医療物資や人員の空輸を続けている。

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