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自衛隊ニュース   2009年11月1日号
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危険業務従事者叙勲8〜11面
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相模湾に精強部隊集結
観艦式
観艦式
艦艇約40隻、航空機約30機、約8000隊員が集い、堂々の観閲パレードを披露した
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 平成21年度自衛隊記念日行事「2009自衛隊観艦式」が10月25日、神奈川県沖の相模湾で実施された。この観艦式には予行を含め来賓、一般招待者多数が訪れ、艦艇・航空機の華麗なパレードや迫力ある訓練展示を見学した。また、同24日、中央行事の一環として殉職隊員追悼式、防衛大臣感謝状贈呈式が行われた。(関連記事2面)
 午前9時、北澤俊美防衛大臣、榛葉賀津也副大臣、赤星慶治海幕長ら防衛省・自衛隊の高級幹部を乗せた観閲艦「くらま」が横須賀・吉倉桟橋を出港、相模湾へ向かった。11時過ぎに外遊中の鳩山由起夫首相の臨時代理として観閲官となった菅直人副総理がSH―60Jで「くらま」に乗艦。甲板上で栄誉礼・巡閲が行われたあと、艦橋上に設置された観閲台に登壇し、観艦式が始まった。受閲艦艇部隊は、護衛艦「あしがら」を旗艦として8群で編成、今年3月に就役した護衛艦「ひゅうが」など護衛艦7隻、潜水艦3隻、掃海艦艇3隻、ミサイル艇2隻、LCAC2隻、補給艦、輸送艦、海上保安庁巡視船各1隻の計20隻が順次観閲を受けた。続いて、受閲航空部隊がP―3C哨戒機を先頭に、編隊を組みながら華麗に観閲飛行を行った。なお、悪天候のためTC―90、空自航空機のF―2とF―15による観閲飛行は中止となった。
 観閲式終了後、観閲部隊は美しくゆるやかな曲線の波しぶきを描きながら受閲部隊とともに反転、引き続き訓練展示が行われた。護衛艦「はたかぜ」「さわかぜ」の祝砲で幕を開けた訓練展示は、新型潜水艦「そうりゅう」などによる潜航・浮上、ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」からのSH―60Kヘリコプター発艦、US―2の模擬離着水など、新型の装備品が観艦式で初披露された。
 その後、菅副総理は「グローバル化が進む中で、自衛隊の活動の場は海外に広がってきている。我が国の主体的判断と民主的統制のもとで、自衛隊が国際社会の平和と安定に貢献していくことを望む」と訓示(全文は2面に掲載)した。
 また、観艦式に合わせて横須賀、横浜、木更津で艦艇の一般公開、電燈艦飾、満艦飾などのイベントが行われ、海上自衛隊の活動を広くアピールした。

海自3次隊2艦が出発
ソマリア・アデン湾海賊対処
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 海自派遣海賊対処行動水上部隊の3次隊が10月13日、海自横須賀基地からソマリア・アデン湾に向け出港した。派遣された護衛艦は「たかなみ」「はまぎり」の2艦で、第4護衛隊司令・中畑康樹1佐を指揮官に乗員約410名で編成、海上保安官8名も同乗した。
 出港行事には、榛葉賀津也防衛副大臣、徳地運用企画局長をはじめとする防衛省・自衛隊の高級幹部のほか、来賓や派遣隊員家族ら約600名が見送りに訪れた。榛葉副大臣は、「たかなみ」艦内で派遣部隊幹部と懇談したあと訓示に臨み、「任務は大変緊張を強いられる困難なものになるだろうが、国民の大きな期待があることを十二分に自覚し、我が国の代表としてしっかりと任務に当たっていただきたい」と述べた。また、自衛艦隊司令官・杉本正彦海将が訓示の中で、海賊対処部隊の活動が国内外から高い評価を得ているとし、隊員に対して「各国から派遣されている部隊と共に、我が国のみならず、海上交通の安全と海洋の自由利用を確保するという重大な責務に強い使命感と確固たる信念を持って、中畑1佐の指揮のもと一致団結、その実力を遺憾なく発揮し、それぞれの職責を果たしてもらいたい」と激励の言葉を送った。
 続いて協力団体からの花束贈呈が行われ、中畑1佐が出港の挨拶をしたあと、家族らの盛大な見送りを受けるなか、「たかなみ」「はまぎり」は出港した。今年7月6日から派遣されている2次隊と11月上旬に引継ぎを行い、同下旬に2次隊が帰国する予定。
 自衛隊では護衛艦2隻とP―3C哨戒機2機をソマリア・アデン湾に派遣し、海上交通の安全確保に貢献している。護衛艦部隊は、1次隊が今年3月下旬から任務を開始して以来、約6ヶ月半の間に300隻以上の商船を護衛した。

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