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自衛隊ニュース   2009年1月1日号
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創立58周年を祝う
観閲行進、アトラクション、訓練展示も
《福知山》
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 福知山駐屯地(司令・岸良和典1佐)は11月16日、駐屯地を一般開放して福知山駐屯地創立58周年記念日行事を開催、市民ら約6000人が式典や訓練展示を見学した。
 式典当日、生憎の小雨が降る中、午前10時駐屯地訓練場で、谷垣禎一衆院議員をはじめとする多数の来賓、観客が訪れ、式が開始された。
 式辞で駐屯地司令は、「防衛・警備はもとより、災害対処、国際平和協力等、多様な役割に迅速・確実に対応するため鍛錬を重ね、地域とともに歩む自衛隊として邁進したい」と述べ、さらに隊員に対し「国民・市民の拠り所であることを肝に銘じ、任務を果たすこと」を要望した。
 その後、第3師団音楽隊が演奏する行進曲にあわせ、第7普通科連隊を主力とする観閲部隊が、武装工作員対処部隊、そして今年で50周年を迎えるレンジャー部隊の精鋭たる行進、UNDOF派遣隊、災害派遣部隊等に分かれ観閲行進を行った。
 さらに式典後のアトラクションでは、隊員によるよさこいソーランの演舞や、らっぱ演奏を行い観客を魅了した。
 訓練展示では、戦車、装甲車と普通科隊員が密接に連携した陣地攻撃と建物に逃げ込んだ化学テロの武装工作員を掃討する市街地戦闘の場面を展示し、その迫力に観客席から、大きな歓声がわきあがった。
 また、駐屯地内では、祝賀会食場で関西外国語大学のチアリーダー部「パイレーツ」の華麗な演舞、野外ではレンジャー隊員による6階建屋上からのロープ降下による3階に潜伏した敵の掃討展示、装備品展示、野外演奏、子供広場ではミニSL試乗などの関連行事が行われ、地域の人々との交流を大いに深めていた。
 駐屯地は今後も各種行事を積極的に行い、地域と共にある駐屯地をめざすとしている。


別府駐屯地も創立51周年記念行事開催
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 11月23日、別府駐屯地創立51周年記念日行事が多数の来賓と3000人を超える来場者を迎え、盛大に挙行された。
 杉山利行駐屯地司令は式辞で「昨年、別府駐屯地は、創立50周年の大きな節目を迎え、本年は、新たな第一歩を踏み出す年となりました。その第一歩の目指すべき姿は何よりも、精強で健全な信頼される駐屯地であると確信しています。私をはじめとして、駐屯地で勤務する全隊員が誇りを持って、高い目標に挑戦し、謙虚に、そして誠実に、務めを果たしていく所存であります」と述べた。
 式典終了後、41普連音楽部による音楽ドリル演奏や第1中隊による訓練展示が行われ、来賓、観客席からは大きな拍手が寄せられた。その後、駐屯地体育館では、祝賀会食が実施され、出席者や隊員達が和やかな雰囲気の中で51周年を祝った。
 また、このほか、各部(中)隊による模擬売店や写真展示・VTR放映(本管中)、装備車両試乗(2中)、装備品展示(4中)、子供広場(重迫中)なども行われた。
 一方、広報資料室は、行事に合わせ広報班長の小副川裕二3尉や同じく班員の石渕正昭曹長が中心となり昼夜兼行の突貫作業でリニューアル。訪れた人達は見やすくなった展示資料等に見入っていた。

護衛艦「ありあけ」インド洋へ
《佐世保》
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 補給支援特別措置法に基づき、インド洋での補給支援活動に従事している補給艦「はまな」・護衛艦「ゆうだち」と交代するため、派遣部隊指揮官である第6護衛隊司令・小野寺功1佐が乗艦する護衛艦「ありあけ」(艦長・高田昌樹2佐)が11月10日午前、佐世保港を出港した。
 午前9時30分から、佐世保地方総監(加藤保海将)執行による出国行事が行われ、北村誠吾防衛副大臣に対する栄誉礼の後、「ありあけ」飛行甲板で、北村防衛副大臣が、隊員・家族を激励するため一人一人に声を掛けた。
 その後、倉島岸壁で乗員家族、自衛隊後援会及び隊員等約500名が参列する中で、北村防衛副大臣が「インド洋での補給支援活動は日本の果たすべき任務であり、これを達成して欲しい」と訓示。また、護衛艦隊司令官(河野克俊海将)が「強い使命感と確固たる自信を持って、実力を発揮して欲しい」と自衛艦隊司令官の訓示を代読した。これに対し、派遣部隊指揮官小野寺1佐が、「総員で力を合わせ、任務を完遂し、無事帰国します」と力強く出港あいさつをした。
 「出港用意」下令後、最後のもやいを離した「ありあけ」は隊員家族が見守る中静かに岸壁を離れ、「元気で帰ってきて!」「頑張ってね!」などの励ましの言葉に見送られ、佐世保を後にした。なお、「ありあけ」のインド洋への派遣は今回で3回目。

XP-1 2号機厚木基地に到着
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 次期固定翼哨戒機XP―1 2号機は、指揮官・井上泰延2海佐(第51航空機 XP―1プロジェクト室)ほか13名によって、11月6日午後1時頃、航空自衛隊岐阜基地を離陸し、午後2時30分に海上自衛隊厚木航空基地に空輸された。
 この日は、天候にも恵まれ、空輸完了行事には技術研究本部から技術試験隊関係者、海上自衛隊から第51航空隊隊員及び航空プログラム開発隊XP―1プロジェクト室員ら約150名がXP―1 2号機を出迎えた。
 XP―1 2号機の特徴は、1号機の白/赤の塗装とは異なり全面グレーの塗装が施されている。この塗装は、現行のP―3Cで採用されているグレーよりも若干青味がかった色となっており、低視認性を考慮している。
 9月に空輸された1号機では、既に性能評価を開始しており、今回空輸された2号機では、主に戦闘指揮システムをはじめとする搭載アビオニクスを中心に性能評価を行っていくことになる。

資料寄贈者が来隊
《信太山》
修史館を見学
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 10月28日、修史館(資料館)への資料寄贈者・大橋志津子氏が、修史館見学及び寄贈品の修復点検のため、信太山駐屯地(司令・柴田昭市1佐)を訪れた。
 大橋氏は、平成11年、旧陸軍野砲兵第四連隊に所属していた御主人が、当時戦地での思い出として描かれた絵画を数点寄贈しており、修史館の野砲兵第四連隊コーナーに展示している。
 久方ぶりに亡き御主人の絵画を見た大橋氏は、「懐かしいわ。保管状況もよくしてくださり、主人も喜んでいると思います」と、思い出に浸っていた。
 また、駐屯地の今昔を展示したパネルコーナーでは、「昔のこの正門から、みんな出兵していったのよ。兵隊さんの無事を祈りながら、旗を振って見送ったことが思い出されます」と、この信太山の地から数多くの兵隊が激戦地へ向かった過去を語った。

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