防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2008年12月1日号
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寄せ書き

子育て奮闘記
第304施設隊=出雲 3陸曹 川本利奈子
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 平成20年7月19日の早朝、元気な産声で産まれてきた我が子「水暉(みずき)」。そんな水暉の姿を見て、感動し涙した夫。そこから、私達の子育て奮闘は始まりました。
 私は、里帰り出産をしたため、出産後1ヶ月は実家での子育てとなりました。子育ての大先輩でもある母親に協力してもらいながら、忙しい毎日を過ごしていました。何もかもが初めてのことなので、戸惑うことが多く、また「何で…?何で…?」と思うことが多々ありました。そんな時、ある先輩からこんなことを言われました。「育児は気持ちの持ちよう。親が子供にしてあげているのではなくて、親が子供にしてもらっていると思ったら、育児が楽になるよ」、私は「なるほど!」と思いました。以前は、うんこを飛ばされたり、ミルクを吐かれたりして悲鳴のような声を上げていましたが、今は冷静に対応出来るようになりました。
 現在は自宅に帰り、夫と2人で育児に奮闘中です。何をするのも一生懸命で、日々成長していく水暉の姿を見ていると、幸せな気持ちになります。
 これからも、夫婦で協力し合い、優しく見守り、大事に育てていきたいと思います。


これからもサッカーを
第303高射直接支援中隊=八戸 陸士長 深沢竜太
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 私は、サッカーが好きだ。 サッカーの楽しみ方には、いろいろあると思うが、「自分でプレイする楽しさ」、「観る楽しさ」、「サッカーを語り合う楽しさ」があると思う。
 第1に私は、サッカーをすることが好きである。あのシュートを決めたときの快感は、サッカーをしていて一番楽しいと思える瞬間である。
 第2に、サッカーを観ることが好きである。特にヨーロッパのクラブ同士の対戦を観るのが好きだ。様々な国の代表選手が、個性溢れるプレイをし、シュートを放つ。それだけで心が躍ってしまう。
 第3に、サッカーを語り合うのが好きだ。私は、サッカーについて語り合うと止まらなくなってしまうほどである。
 これからも趣味としてサッカーを続け、好きでありたいと思う。

先任上級曹長上番して思う
第15普通科連隊第2中隊=善通寺 陸曹長 河端広俊
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 私は、平成18年8月に転入し、第2中隊に配置されました。念願の第一線部隊での勤務に幾多の不安と希望を抱きつつ、当初の約1年は小銃小隊陸曹を、翌年9月からは先任上級曹長に上番し、早1年が過ぎようとしています。当初の1年半は職務の交代もあり、日々の訓練や行事にも追われ怒涛のごとく過ぎ去ったように思います。最近はそういった勤務環境にも慣れ、多少周囲が観れるようになったところです。そんなところで最近思うことのひとつをここで述べたいと思います。
 駐屯地内を歩いていると曹士自衛官は幹部自衛官に対してよく敬礼をしているように感じます。しかし、曹士間では、同一部隊でない場合や認識のない人にはすれ違っても知らないふりをして通り過ぎる人が多いようです。確かに礼式に関する訓令の中には、「1等陸曹以下の自衛官は、同一の中隊等に勤務する上位者たる曹に対し敬礼を行うものとする」と記述されており、この段階では間違いとはいえませんが、礼式に関する達には、「自衛官は、訓令及びこの達において各個の敬礼を行うよう定められていない上級者に対する場合にも、その階級及び職責を尊重し、各個の敬礼を行うよう心がけるものとする」と記載されており、この趣旨から判断すると、敬礼が確行されていないといえます。
 この主な要因は、形にとわれて物事の本質を教えないからだと思います。何故敬礼を行うのか?を理解していない。そもそもその原因を作ったのは我々であり、今後それらを改善するのも我々上級曹長の役割であると感じております。まずは己からの心得で少しずつ改善すべく前進していこうと思います。

会計隊での勤務
第7普通科連隊第2中隊=福知山 3陸曹 船木 誠
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 私は、今年の4月から会計隊に臨時の勤務員として勤務しています。普通科隊員の私が会計隊の隊員と一緒に勤務する機会はほとんどなく、会計隊がどんな事をしているのか、興味もあり、臨時勤務を希望しました。会計と言ってもいろいろあり、隊員食堂の料理の材料となる野菜や肉を業者から買い付ける契約班や隊員の給与を計算する給与班などと分かれていて、その中で私は給与を担当しています。駐屯地の隊員の大切な給与を任されているので、間違いは許されません。銃をペンに変えて1日の大半を数字と睨み合いながら、普通科とは違った緊張感をピリピリと感じ、私の中では、毎日が状況中の様な状態です。私は計算が得意な方だと自負していましたが、この会計での勤務によって日増しにその自信が無くなっていくのを実感しています。ですが、今まで当たり前の様にもらっていた給与の仕組みについて、学ぶ事も多く、今まで分からなかった事がわかってきました。勤務の期間は1年と長いですが、もう半年が過ぎてしまい、残りの期間が短くなってきました。会計について少しでも多くの事を学べるよう日々努力していこうと思います。

私のお父さん
小6 村口礼奈
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 私のお父さんは、買い物などに行くときに、いつもお菓子を買ってくれます。たまに買ってくれない時もあるけど…。
 でも、お父さんは怒るとガミガミ怒ります。ご飯を食べているときに、野菜などを食べ残すと、お父さんに怒鳴りつけられます。ひどい時は、お父さんが「出てけーっ!」と言います。そして外に追い出されることもあります。しかもすごく機嫌が悪いときは、頭をクッションで叩きます。多分、その理由は、手で頭を叩くと手が痛くなるからだと思います。
 けど、お父さんは頭がいいので、たまに勉強を教えてくれます。そんなやさしい所もあるけど、やめてほしい事があります。それは「たばこ」です。値上がりしているので、お金の無駄だと毎日思います。それにお父さんの体にも悪いので、止めてほしいです。 (第25普通科連隊第4中隊・村口俊明2曹長女)

「航空観閲式」
第34普通科連隊第2中隊=板妻 3陸尉 倉内達也
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 平成20年度自衛隊記念日航空観閲式の実施に際し、陸自大隊の第2中隊長として参加する機会を頂いた。陸上自衛隊の実施する観閲式には1度参加したことはあったが、航空観閲式どころか航空自衛隊について自分の認識不足が災いして、知らない事が山のようにあった。それにより大なり小なり違和感を覚えることがあった。
 観閲式といえばそれぞれが火器を携行して式典に臨むとばかり思っていたが、そういうわけでもなく礼装で参列するのみで観閲行進も無かった。少々物足りないと感じるところではあるが、メインは航空自衛隊だけに航空機であることを考えれば当然なのかもしれない。
 また、個人的に一番納得
ができなかった事があった。それは行進発起の直前に「行進開始およそ1分前」の予令がかかることである。この「およそ」の部分が納得がいかなかった。1分前なのかそうではないのか、はっきりとしない言い回しがどうにもしっくりこなかった。航空自衛隊にとっては普通なのかもしれないが、1分1秒単位で動く我々にとっては理解しづらいところである。
 陸・海・空が統合運用されるようになって幾月かが経過したが、任務が違うので当然違いはあるが、もっと海上自衛隊、航空自衛隊の事を知る必要があることを一番に感じた。自分にとっての常識は他人にとって非常識なのかもしれないし、このような訓練の場を通じて、また、協同訓練等によってもっとお互いを知り合えるのはではないかと思う。
 今後ますます協同の機会も増えると思われるので、より一層の相互理解が必要であると思う。

我が家の紹介
第15普通科連隊第1中隊=善通寺 3陸曹 藤井宗敏
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 私の家族構成は、妻、長男6才幼稚園児、二男2才半の4人家族です。
 普段は、仕事柄留守がちなので、休日にはみんなそろってゲームセンターや公園でボール投げ及びサッカー等の遊びをしたり、スーパーへ買い物に行ったりし、家族のふれ合いを大切にしています。
 しかし、躾も大切なので長男には、週2回の空手と、週1回のサッカークラブに通わせています。なぜ空手かというと落ち着きがないように思われるので、武道の礼儀作法によって少しジッとしている事ができるようにとの思いからです。通い始めて約1年になりますが、最近は目に見えて落ち着いてきたと思います。また、サッカーは私も小学校の頃からやっていたので、一緒に楽しみたいと思っております。
 二男の方は、お兄ちゃんのマネをして何でもやりたがります。もう少ししたら、同じように空手及びサッカーをさせてやろうと思います。妻は、毎日2人の子供の躾に明け暮れていますが、無理をせず、短気を起こさず2人をのびのび育ててもらえば良いと思います。
 物騒で暮らしにくい世の中になりつつありますが、家族4人が病気及び事故などに遭わずに笑いの絶えない仲の良い家庭にしていきたいです。

「おはよう」から
第25普通科連隊第2中隊=遠軽 3陸曹 高島永規
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 「挨拶で始まり、挨拶で終わる」。これは、全世界で共通の事項である。 私の職場でも、若い隊員の挨拶に対して、「おうっ!」とか「よっっ!」等の挨拶のキャッチボールができていない光景を目にする。しかしこの状況は個人の問題ではなく、習性化されていることが問題であると思う。
 私は今年の7月に、3等陸曹に昇任することができた新米陸曹ではあるが、「挨拶」を重視して行きたいと思う。まず、相手からの挨拶を待つのではなく、積極的に自分から挨拶する事。声のトーンを1つ上げる事。相手の目を見て挨拶する事。これらの事を意識して挨拶を実行して行きたいと思う。そうすれば相手は朝から良い気分になり、「仕事を頑張るかっ」と思ってくれるのではないかと私は考える。挨拶の重要性を認識して実践する。これが、これからの自分自身の課題であり、同僚・後輩にも示すべきものであると思う。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOB シリーズ
定年後30年間のビジョンを
東京海上日動火災保険(株) 林 憲隆
林氏は平成19年11月、中部方面通信群第104基地システム通信大隊副大隊長(伊丹)を2陸佐で定年退職。55歳
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 私は、平成19年11月22日に陸上自衛隊を定年退官し、福井地方協力本部援護課の就職援護を受けて、翌日から東京海上日動火災保険株式会社福井損害サービス課において交通事故賠償主任として勤務し、交通事故に遭われた方々の一日も早い社会復帰のお手伝いをする業務を実施しています。
 損保というと毛嫌いされている方々も多いと思いますが、出身地に戻って親の面倒も見なければならないし子供の教育等にもまだまだお金がかかるといった方には最適な職場だと感じています。
 確かに仕事はきつい(どちらかというと精神的に)かもしれませんがそれは考え方一つです。楽して稼げる仕事はないのです。「定年後は楽して」などという考えは捨てて欲しいと思います。自衛隊を30数年勤めてきた事は素晴らしい事ですが、まだまだ50半ばでの定年です。これから先、30年余の人生が待ち受けています。楽隠居など一昔も二昔も前の話です。
 自衛隊生活で培った色んな事が再就職先でも活用でき、又それを職場から期待されているところもあります。
 定年後は地元に帰って両親の面倒を見たいと考えていた私ですが、しかしながら定年後に大学受験を控える子供の教育費等、様々な悩みもありました。これから定年を迎える方々も悩みや不安があると思いますが、先ずは定年後30年のビジョンを立てて、援護担当者に本音ベースで相談する事が大事だと思います。「何をやりたいのか」、「条件(職場・勤務地・収入等)の優先順位」など自分の思っている事、考えをしっかり担当者に伝える事が第一歩だと思います。
 就職援護に当たっては先入観を排して、早期に自分の考えをしっかり担当者に伝え準備する事、また自衛隊生活を充実させる事も大事な要素の一つです。
 しかしながら定年後30年間のビジョンをしっかり描く事が最も大事な事ではないでしょうか。


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