防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年8月15日号
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寄せ書き

「好きな言葉」
第104特科大隊第1中隊=上富良野 陸士長 深瀬昭好
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 自分には、とても大好きな言葉があります。それは、「好きこそものの上手なれ」という言葉です。好きな物ほど熱中しやすく、上達が早いという意味です。
 確かに、大人でも子供でも自分が好きな事や楽しいと感じた事は何時間やっても苦ではなく、むしろもっとやりたいと思う人が殆どだと思います。
 自分は今回、そこを「陸曹候補生」の勉強に生かしました。
 当初は嫌々でも机に向かい、服務六法や各種教範を開くと、「なるほどな〜」と思うところが必ずありました。自分はそこを好きになり楽しみました。また、勉強はおもしろいと自分の頭の中に植え付けました。それからは、教範を開くのも苦ではなくなり、勉強がとても捗りました。
 そして遂に念願の「陸曹候補生」の指定を受けることができました。
 物事には必ず自分の好むところや楽しめるところがあります。嫌いな事を嫌いと割り切る前に、まず好きなところを探す!これを今後の自衛隊生活に生かしていこうと思います。
 最後に、自分に熱く指導をしてくださった中隊の皆さん、本当にありがとうございました。

岩手宮城内陸地震で学んだこと活かす
東北方面管制気象隊第1派遣隊=八戸 陸士長 小野寺誠志
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 6月14日。
 岩手・宮城県内陸地震が起きました。
 非常呼集は訓練で練習してきましたが、実際の非常呼集は、初めての経験であり、地震の影響で電話もつながらず、緊張感がおさまりませんでした。
 部隊に到着し、私が出来ることを一生懸命行いました。私は営内者であり、営外者は、部隊に到着するまで時間が掛かるので、その分素早い処置をしなければいけないと学びました。
 災害派遣にも出動し、現地で勤務をするにあたり、食料、飲料等も限られており節約して使わなければいけず非常に大変でした。
 また、仕事が終わる時間も日によって違い、風呂も入れず電気、水道が使えない環境で仕事をしていたので精神的にも成長できたと思います。
 今回の学んだことを忘れずに、次災害が起きても、今回よりももっと素早い処置をとり、頑張っていきたいと思います。

父は大黒柱
国分南中2年 高吉真澄
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 私の家族は、父、母、姉、私、弟の5人家族です。いつもにぎやかな我が家は、笑い声が絶えることがありません。
 私の父は、機械に強いので、テレビが壊れたり、パソコンがおかしくなったときはいつも父が助けてくれます。家族の盛り上げ役でもあり、我が家には必要不可欠な存在です。
 父がどんなに寒いギャグを言っても、みんな笑ってあげます。特に面白いわけでもないし、つまらないわけでもないのでいつもややウケです。弟が柔道をしていて、その先生も父です。私もその指導を受けた事があるので良く分かります。柔道を教えている父はとても恐いです。練習の時も、寒いギャグはしっかり使います。そんな父はとってもかっこいいです。これからも、今までと変わらずに、でも一生懸命でかっこいいお父さんでいて下さい。(第12普通科連隊本部管理中隊 高吉曹長2女)

「結婚して」
清 千晴
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 私たちは5年前に友人宅で行われたタコ焼きパーティーで知り合い、遠軽と留辺蘂の中距離恋愛を経て、昨年の10月27日に入籍しました。
 しかし私の仕事の都合で、別居生活を続けている状態です。週末しか会う事が出来ず寂しい時もありますが、逆にそれが新鮮で夫婦と言うより、恋人の気分で週末を楽しく過ごしています。
 毎週金曜日になると主人は真っ直ぐに留辺蘂まで来てくれます。土日は温泉に行ったり、2人の共通の趣味でもある魚釣りなどに行き、いつも充実した休日を過ごしています。今年の10月頃には遠軽で一緒に生活できる予定です。それまで何カ月かあるので、家事や料理などを勉強し、家に帰ると安らげるような温かい家庭を作れるよう努力したいと思います。
 また、自衛官は演習が多く、大変な仕事をしているので、健康管理などには気を配り、少しでも主人の役に立てる良き妻になれるよう頑張って行きたいと思います。(第25普通科連隊第1中隊清士長夫人)

自分との戦い
第37普通科連隊本部管理中隊=信太山 3陸曹 在間比佐衣
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 私は小学3年生から卓球を始め、現在も余暇を利用して駐屯地のクラブ活動や、地域の卓球クラブに所属して練習に励んでいます。
 卓球は薄暗く閉め切った体育館の中、152・5cm×274cmのテーブルの上で、40mmという小さなピンポン球にあらゆるスピードの変化や回転を掛け合い、コースを騙し合うというある意味地味なスポーツですが、私にとってこの地味さがこの上なく楽しいと感じます。ある時はサーブから3球目を速攻で攻め、ある時は持久戦に持ち込み、ラリーを続けるうちに体力的に弱ってきた相手に対して弾丸スマッシュを打ち込むといったあらゆる作戦を考えることも楽しい一時です。試合では緊張もしますが、この程よい緊張感の中、冷静に普段の力が出せた時は自ずと勝利が待っており、勝利が決まった瞬間の喜びは何度味わってもこの上ないものです。
 私にとって勝負は勝ちへのこだわりですが、それは同時に自分自身の心の中に潜む弱い自分との勝負でもあります。私の祖父は陸上短距離の国体選手、父は卓球の全国選手、親戚も陸上やバレーボールの全国選手という環境の中で育った私は、常に勝つことを小さい頃から求められてきました。しかし、私は全国大会出場どころか、東海、中部日本大会への参加することが精一杯で、いつも劣等感の固まりでした。妹の方が好成績を残し、私は勝つことばかりを意識し、試合に負けること自体自分自身の全てを否定してしまうということを繰り返すうちに、卓球や勝負の世界が嫌になってしまいました。
 自衛隊に入隊してから自ずと卓球をする時間も少なくなり、その期間が冷却期間となったのか、久しぶりに練習をした時楽しいと感じることができました。それは、今練習を出来る環境や仲間があり、思い切り体を動かせる健康な自分がいるという当たり前のことですが、今ある全ての環境に感謝することに気付くことが出来たからです。それからの私は、様々な大会で成果を出せるようになり、今年3月には東京卓球選手権大会という全国大会へ出場することができました。常に勝ちを求め父やコーチは、今思えば弱気な私に「自分自身に強くなれ。目標を持って、決して諦めるな」と教えてくれたのだと思います。
 私の夢は、いつか全国優勝を果たし、世界の大会へ出場することです。それは何歳に実現できるかは分かりませんが、「継続は力なり」をモットーに夢を決して諦めず、いつまでも追い続けていきたいと思います。

あいば野整備
第7普通科連隊第3中隊=福知山 陸士長 山下将司
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 私はあいば野整備で、7連隊C整備隊として主に木の伐採、側溝整備の作業を行いました。約2週間の作業は同じ事の繰り返しで、日を追うごとに疲れや慣れのために、作業中に危険な場面が見られるようになりました。チェーンソー作業者に近づきすぎたり、倒れてくる木に気付いていなかったり、重機の作業中に近づきすぎるなど、安全に対する注意が皆無くなっていました。自分も慣れたかと思いチェーンソーに近づいたりしていました。
 このような行動から、今回のあいば野整備に参加して、教訓として思った事項は、一つ目に作業間において危険がなくなることはありませんが、危険に近づかないように防止することはできます。作業中は作業者同士がお互いに注意し合い、安全の確保に努めながら効率良い作業を行っていきたいと思いました。また二つ目に私達が使用する演習場を私達が整備する重要性を認識することができました。
 今回のあいば野整備で、使いやすい演習場として整備ができたので訓練等にどんどん参加したいと思います。

剣道を通じて
第303高射直接支援中隊=八戸 3陸曹 越中涼介
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 私が剣道を始めてからもうすぐ10年になります。仕事と練習日の関係で学生のときのような満足のできる稽古はなかなかできないのが現状ですが、剣道のお陰で充実した日々を送っています。
 私は現在、昇段審査で4段を受験するため、型の稽古や理合の勉強をしています。剣道の昇段審査は厳しく、合格率は低いのですが今までやってきたことを信じて稽古に打ち込み、万全を期して受験すれば合格は見えてくると思います。
 また、私は4段合格のためだけに稽古をしているのではありません。「剣道とは剣の理法の修練による人間形成の道」という教えを尊重し、普段の稽古を通じて段位に見合った品格を養うとともに社会人として必要な道徳心を培うべく、これからも稽古に精進していきたいと思います。

「心がけ」
久居駐屯地業務隊長 2陸佐 本山良五
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 人前で話しをするというのは、私はどうも苦手である。今でも、朝礼時に話しをするときは、ある種の緊張感を覚えるし、自分の思ったことの半分も言えないで、本当に理解してもらえたのだろうか、誤解を与えたのではないだろうかと反省すること仕切りである。俗に言う「口べた」である。
 私の今までの経験からすると、上手な人の話というのは、ついつい話に引き込まれてしまって、時間の経つのを忘れてしまう、聞き終わった後でも、心地よい感じと話の内容の記憶が残っている。私もそのようにありたいと思うがなかなかその域には達しない。
 ある席で、前部隊の連隊長とそのような話をしていたら、連隊長からあることを教えていただいた。連隊長は、ある部外の方から教えていただいたそうである。それは、「スピーチの心得」と「文章三原則」というものであった。
 「スピーチの心得」
1 短く話せ。
  すれば人は聞いてくれる。
1 分かりやすく話せ。
  すれば人は理解してくる。
1 目に見えるように話せ。
  すれば人は記憶にとどめてくれる。
 「文章三原則」
1 短く書け。
  すれば人は読んでくれる。
1 わかりやすく書け。
  すれば人は理解してくれる。
1 目に見えるように書け。
  すれば人は記憶している。
 口べたな私にとっては大変ありがたかったのでそれを心がけているものの、冒頭で述べたとおり、未だ進歩しない。
 皆様にとって、何かの参考になればと思い紹介をした。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
浅野環境ソリューション(株) 坂本博文
坂本氏は1月21日、航空システム通信隊(春日)を空曹長で定年退職。54歳
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 私は、平成20年1月に航空システム通信隊保全監査群通信監査隊(春日)勤務を最後に定年退官し、浅野環境ソリューション(株)で勤務しております。
 退職に伴う再就職に際しては、一般企業での勤務経験がなく、不安感でいっぱいでしたが、これまでの自衛官として培った経験等を生かし、会社のために頑張るぞというのが、現在の率直な気持ちです。
 浅野環境ソリューション(株)は、水道施設、下水処理施設及びし尿処理施設等の運転並びに維持管理業務全般を主要業務としており、北は北海道から、南は九州まで、「明るい未来の環境づくり」をスローガンに自然にやさしい環境の創造を目指して、研鑚を重ね日々環境問題に取り組んでいる会社です。
 現在の勤務内容は、春日那珂川水道企業団から業務を委託された、浄水場業務、運転監視、施設管理及び設備機器の操作並びに点検を実施しています。特に浄水場業務においては、市民の皆様に安全で安心して飲める水道水を提供することです。
 安全で安心して飲める水と言っても相手は自然の水、いわゆる川の水、雨水、貯水池などの水で雑菌を多く含んでおります。その雑菌を段階ごとに薬品等で取り除き、飲料水として適しているか検査を実施して、各家庭に送るという緊張感のある仕事であります。
 浄水場の勤務者は総員6名で、通常2名で24時間の交替制で勤務しています。特徴として、全員が元自衛官であります。自衛官としての責任感と豊富な経験等が評価されていると思っております。そのためにも今まで築き上げてきた先輩、また、後輩のためにも、自衛官としての信頼を失うことのないよう日々勤務に邁進するとともに、健康管理に十分気を付けたいと考えています。
 最後に、水は限りある資源であります。大切にしましょう。

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