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自衛隊ニュース   2008年2月1日号
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第1空挺団「降下訓練始め」
《習志野》
対機甲戦闘など展示
来場者1万人に精強な姿を披露
敵部隊と繰り広げる前線での攻防
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 第1空挺団(団長・岡部俊哉陸将補)による「降下訓練始め」が1月13日、習志野演習場で行われた。
 石破茂大臣、増田好平事務次官、秋元司政務官、齋藤隆統幕長、折木良一陸幕長ら防衛省高級幹部が招かれるなか、車両41両、航空機19機、人員約400名が参加して日頃の訓練成果を披露した。当日は強風のため落下傘による降下は中止となったが、地上での模擬戦闘などを展示し、集まった約1万人の来場者の目を楽しませた。=写真
 はじめにUH-1で偵察部隊が潜入、偽装した隊員やオートバイ、高機動車が偵察活動に入るところから訓練が開始された。主力部隊がAH-1Sの援護射撃のなかCH-47が編隊を組んで到着、空挺隊員が次々にリペリング降下し、前線へ向かった。迫撃砲部隊の進入、ヘリからの地雷散布、携帯式地対空ミサイルでの戦闘などスピード感あふれる場面が続き、前線での機関銃などによる応戦に見学者の目は釘付けになるなか、最後に地上部隊とAH-1Sの敵部隊への総攻撃で訓練展示を終えた。
 訓練終了後、石破大臣が訓示に立ち、訓練参加隊員らに「第1空挺団の卓越した力量は我が国の防衛力、その進化を示すものとして、これから先もさらに諸官の努力をお願いしたい」と激励した。

書初め大会で新年を祝い、飛躍誓う
《少年工科学校》
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 少年工科学校(学校長・山形克己陸将補)は1月11日、武山駐屯地体育館で書初め大会を実施した。この大会は、日本の古き良き伝統を継承しつつ情操の涵養を図ることを目的に、昭和51年から生徒会行事として毎年この時期におこなっている。
 大会は山形学校長の訓示のあと、各学年ごとに課題が出され、新春の香り漂う筝曲「春の海」が流れるなか、生徒会の進行により782名の生徒が整斉と課題を書き上げた。
 少工校では4月、昭和36年から続いてきた湘南高校との提携から、新設される修悠館高校との提携へ移行する節目の年を迎え、関係者は気持ちを刷新するとともに、この行事をステップに一層の飛躍を誓っていた。
 各学年の課題
 〈3学年〉「四海生春風」(しかいしゅんぷうをしょうず…あたり一面、春が満ち溢れている)、「学者如登山」(がくしゃやまをのぼるがごとし…学ぶ者は山を登るようである)の行書及び楷書
 〈2学年〉行書「善建者不抜」(よくたつるものはぬけず…土台を堅固にすれば取り除くことができない)、楷書「陽春布徳澤」(ようしゅんとくたくをしく…春になって万物があまねく、その恵みを受けている)
 〈1学年〉行書「道無横径」(みちにおうけいなし…真理に至る大道には横道も近道もない)、楷書「神気恬然」(しんきてんぜん…平然と落ち着いていること)

雪月花
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 1月14日、成人式が各地で行われた。同じ日「もう一つの成人式・60歳からの主張」を取材した。全国老人福祉施設協議会(会長・中村博彦参議員)が4年前から開催しており、会場には約200人がつめかけ、若い人たちに負けないムードと熱気が高まっていた。約1600通の論文から、俳優の児玉清さんや吉永ちずるさん、文芸春秋社らが選出した10作品が入選者本人から朗読発表された。札幌市の78歳阿久津哲郎さんは65才から還暦野球を始め北海道大会や全国大会にも出場した。今は陸上競技も始め、100Mを16秒、200Mは34秒、砲丸は8M投げるという。神奈川県海老名市の津村美穂子さん(63)は広島県の福山城から愛媛県の今治城までの「しまなみ海道100キロマラソン」を毎年完走している、さすがにタイムは16時間だとのことだが、むしろ16時間走り続ける事がすごい。島根県益田市の佐々田修次さん(61)は老介護施設で働いている。自分の子供より若い従業員に怒られながら懸命だ。最近、ハードよりハートが利用者に求められていることに気がついた。「外に出たい」「話し相手がほしい」「美味しいものがたべたい」などとごく普通のことだ。ドライブに誘うと生き生きしてくるという。人生には年齢制限はないのだからまだまだ働きたいと言ったのは広島市で建設会社のセールスマンをやっている元小・中学校長の瀬越睦彦さん73歳。みなさん本当にすごい。(所谷)

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