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   2007年7月15日号
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防衛省自衛隊高級幹部が異動 2、3、5面
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新防衛大臣に小池百合子氏
「多機能で弾力的な実効性ある防衛力」構築目指す

 7月4日、久間章生防衛大臣の辞任に伴い、新防衛大臣に小池百合子衆議院議員(東京10区選出、当選6回=衆5・参1)が着任した。警察予備隊以降、防衛省・自衛隊の歴史において女性大臣は初めて。
女性初の防衛大臣に着任、特別儀仗隊を巡閲する小池氏(7月4日、大講堂で)
小池新大臣が職員を前に「高い規律と士気をもって任務に励むよう」初訓示 

 新旧防衛大臣の離着任行事は4日、防衛省A棟大講堂などで行われた。
 久間前大臣が午前11時、メモリアルゾーンの殉職者慰霊碑に拝礼したあと、大講堂で防衛省・自衛隊の高級幹部を前に初代防衛大臣として「在任中、私を支えてくれた全国の隊員、そして海外で活動を続ける隊員の皆さんに心から感謝の意を表します」と離任の挨拶を述べた。これに応えて、守屋武昌事務次官が久間前大臣の約9カ月間の様々な功績を称える送別の辞を述べた。引き続き、第302保安中隊(中隊長・矢古宇努3陸佐)による特別儀仗隊の栄誉礼、巡閲を行った久間前大臣は、A棟正面玄関ロビーで女性職員から花束を贈られ、大勢の職員の見送りの中、防衛省をあとにした。
 一方、皇居での認証式を終えた小池新大臣が午後3時すぎ、防衛省正面玄関に到着、多数の職員の出迎えの中、女性自衛官から歓迎の花束が贈られた。次いで、大講堂で特別儀仗隊の栄誉礼、巡閲のあと、殉職者慰霊碑を拝礼した。
 引き続き、大講堂で着任式が行われ、小池大臣が高級幹部を前に着任訓示を述べ、「防衛省発足に伴い、今まで以上に国民の期待と信頼に応えていける政策官庁を目指す」「日米安全保障体制とこれを基調とする米国との緊密な関係を一層強化し、在日米軍再編を進めていく」「様々な緊急事態への対応に万全を期す」「我が国は、責任ある国際社会の一員として国際平和協力活動に主体的、積極的に取り組んでいく」「防衛省・自衛隊の情報保全体制の強化に取り組む」の5点を強調した。これに応えて守屋事務次官が小池大臣の国政での数々の実績を称えながら一層の期待を込めて答辞した。
 新旧大臣の事務引継ぎは午後4時すぎに大臣室で行われ、久間前大臣と小池新大臣がお互いに握手を交わし、順次署名した。
 また、小池大臣は同9日、西川徹矢官房長を伴い、海上自衛隊横須賀地方総監部と自衛艦隊司令部を初度視察、現場の隊員に直接声をかけて激励した。

 〈小池百合子(こいけ・ゆりこ)防衛大臣略歴〉東京10区選出、衆議院議員(自由民主党)▽昭和27年7月、兵庫県生まれ▽エジプト国立カイロ大学文学部卒業▽ニュースキャスター、総務政務次官、経済企画総括政務次官、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)、環境大臣、内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)、科学技術常任委員長、大蔵委員会理事、経済産業委員会委員、外務委員会委員、安全保障委員会委員、議院運営委員会委員▽当選6回(衆5回、参1回)


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