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   2007年1月15日号
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「美しい国造り」へ
おめでとう『防衛省』発進
安倍首相「戦後レジームから脱却した大きな第一歩」
最高指揮官の安倍首相が登壇、「更に献身的な貢献を」と訓示した(1月9日)
 日本晴れの好天に恵まれた1月9日、防衛庁発足から約53年の年月を経て、いよいよ「防衛省」が発進した。この日、市ヶ谷台では「防衛省」移行記念式典が盛大に開催されるとともに全国の駐屯地・基地では、「祝・防衛省」などの看板を掲げ、隊員と地域住民が協同で省移行を祝った。(関連記事5面、6面、7面)
特別儀仗隊を巡閲する安倍首相
 午前9時半、久間章生初代防衛大臣が防衛省A棟前儀仗広場で、第302保安中隊(中隊長・矢古宇 努3陸佐)による特別儀仗隊の栄誉礼を受け、巡閲した。次いで、自衛隊最高指揮官の安倍晋三首相が防衛省A棟正面玄関前に到着、久間防衛大臣、木村隆秀防衛副大臣、大前繁雄、北川イッセイ両防衛大臣政務官、守屋武昌事務次官、齋藤隆統幕長をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部多数の出迎えを受けたあと、同特別儀仗隊の栄誉礼を受け、巡閲した。
 引き続き、A棟講堂で、久間防衛大臣をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部や国会議員、歴代防衛庁長官・事務次官・各幕僚長・各機関の長など関係者多数が出席して「防衛省移行記念式典」が行われた。 安倍首相が訓示の中で、防衛省移行に至るまでの歴史や経緯について触れながら、「今回の法改正により、防衛庁を防衛省に昇格させ、国防と安全保障の企画立案を担う政策官庁として位置付け、更には、国防と国際社会の平和に取り組む我が国の姿勢を明確にすることができました。これは、とりもなおさず、戦後レジームから脱却し、新たな国造りを行うための基礎、大きな第一歩となるものです」と述べた。また、「防衛庁省移行法の成立は、我が国の民主主義国家としての成熟、そしてシビリアン・コントロールへの自信、さらには国際社会の中で平和と安定のための責任ある役割を担っていくという国家・国民の意志を内外に示すことになった」ことを強調、「今後も、我が国が平和と繁栄を享受できるよう、高い規律と士気を保持するとともにこの『美しい国』と国民の未来のために、世界の平和と安定という崇高な使命のために、更に献身的な貢献をしていくよう」要望した。
 また、久間防衛大臣は、省移行に尽力した関係者に感謝しながら「省移行に伴い、真の政策官庁を目指し変えていかなければならないこと」「防衛政策の基本など、省移行後も変えてはならないこと」の2点を強調、「防衛省の誕生は、決してゴールではなく、新たなる政策課題へのスタートであり、困難を乗り越えた先には、我が国の繁栄と国民の明るい未来があります」と訓示した。引き続き、中曽根康弘元首相と瓦力元防衛庁長官が心温まる祝辞を述べ、会場から大きな拍手が送られた。
 式典終了後、久間防衛大臣は木村副大臣、大前、北川両政務官を伴ない、殉職隊員慰霊碑に献花した。
 また、この日、記念式典に先立って、前日に設置された久間大臣揮毫の「防衛省」仮門標の除幕式が行われた。

大勢の報道陣を前に正門の「防衛省」仮門標を除幕(左から、守屋事務次官、大前政務官、久間防衛大臣、木村副大臣、北川政務官、齋藤統幕長)
 (※安倍首相、久間防衛大臣の訓示全文は次号に掲載します。)

記念式典に出席した歴代長官等、国会議員は次のとおり。(敬称略)
 〈歴代長官等〉▽元内閣総理大臣 中曽根康弘▽第40代防衛庁長官 谷川和穂▽第44代、第61代防衛庁長官・衆議院議員 瓦力▽第47代防衛庁長官 松本十郎▽第53代防衛庁長官・衆議院議員 愛知和男▽第55代防衛庁長官・衆議院議員 玉澤徳一郎▽第57代防衛庁長官・衆議院議員 臼井日出男▽第59代、第67代防衛庁長官・衆議院議員 額賀福志郎▽第60代防衛庁長官・衆議院議員 野呂田芳成▽第63代防衛庁長官・衆議院議員 斉藤斗志二▽第64代防衛庁長官・衆議院議員 中谷元▽第44代、第45代、第50代政務次官・衆議院議員 鈴木宗男▽第46代政務次官・衆議院議員 谷垣禎一▽第48代政務次官・参議院議員 魚住汎英▽第51代政務次官・参議院議員 山口那津男▽第56代政務次官・参議院議員 浅野勝人▽初代総括政務次官 依田智活▽第2代副長官・衆議院議員 萩山教嚴▽第5代副長官・衆議院議員 今津寛▽第6代副長官・衆議院議員 木村太郎▽第2代政務次官 西川太一郎▽第3代政務次官 鈴木正孝▽第2代長官政務官・衆議院議員 平沢勝栄▽第3代長官政務官 山下善彦▽第5代長官政務官・参議院議員 中島啓雄▽第6代長官政務官・衆議院議員 北村誠吾
 〈国会議員(歴代長官等を除く)五十音順〉
 【自由民主党 衆議院議員】▽逢沢一郎▽阿部俊子▽伊藤信太郎▽伊藤忠彦▽稲葉大和▽井上信活▽宇野活▽江崎洋一郎▽遠藤宣彦▽大塚拓▽大野松茂▽小此木八郎▽小野晋也▽小野寺五典▽金子善次郎▽亀岡偉民▽河井克行▽川条志嘉▽北川知克▽木原誠二▽木原稔▽木村勉▽木村義雄▽倉田雅年▽木挽司▽坂井学▽笹川堯▽島村宜伸▽新藤義孝▽高鳥修一▽武部勤▽田中和徳▽田中良生▽土屋正忠▽寺田稔▽土井真樹▽とかしきなおみ▽中川昭一▽長島忠美▽中森ふくよ▽西野あきら▽西村康稔▽林潤▽原田憲活▽原田義昭▽福田良彦▽牧原秀樹▽松本純▽松本洋平▽宮下一郎▽森山裕▽盛山正仁▽森山眞弓▽矢野隆司▽山中Y子▽山本拓▽吉川貴盛▽若宮健嗣▽渡辺博道
 【自由民主党 参議院議員】▽秋元司▽市川一朗▽岡田直樹▽岸信夫▽国井正幸▽佐藤泰三▽椎名一保▽松村祥史▽松山政司▽山内俊夫
 【公明党 衆議院議員】▽漆原良夫▽大口善徳▽斉藤鉄夫▽佐藤茂樹▽田端正広
 【公明党 参議院議員】▽荒木清寛▽澤雄二▽松あきら▽山下栄一
 【民主党 衆議院議員】▽市村浩一郎▽内山晃▽菊田真紀子▽吉良州司▽神風英男▽長島昭久▽平野博文▽古川元久▽細野豪志▽前田雄吉▽前原誠司
 【民主党 参議院議員】▽大江康弘▽尾立源幸▽工藤堅太郎▽榛葉賀津也▽田名部匡省▽西岡武夫▽平野達男▽藤末健三▽前田武志▽渡辺秀央
 【国民新党 衆議院議員】▽糸川正晃▽綿貫民輔
 【国民新党 参議院議員】田村秀昭
 【新党日本 参議院議員】荒井広幸
 【無所属 衆議院議員】下地幹郎
 【無所属 参議院議員】木俣佳丈

 (注)国会議員の欄には代理出席も含みます。

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