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   2006年7月15日号
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総合的学習に協力
中学生が自衛隊を研修
<福井地連>
 福井地連(部長・千田建一1海佐)では、6月7、8の両日、総合的学習に対する協力として、永平寺町立松岡中学校2年生(菅原翔一君、山口皓君)の受入支援を行った。
 地連本部に到着すると、早速2人は地連部長への挨拶のため部長室を訪れた。緊張気味の2人も、部長から学校での生活や地元松岡について質問されると緊張も徐々にほぐれ、これから始まる研修に期待をふくらませていた。
 広報班長から地連の編成、任務、災害派遣等における地連の役割の概要説明があり、そのあと本部内の各課室を訪れ、募集・援護・広報など全ての業務において県民に深く密着した活動であることを学習した。午後からは、大野募集事務所員とともに、ポスター貼りを体験、現場広報官の業務を実習して初日の学習を終了した。
 翌日は部員とともに朝の体操に参加。初めての「自衛隊体操」で元気いっぱいに体を動かしていた。
 そのあと「1日部員任命式」が行われ、菅原君が庁舎に響き渡る大きな声で「敬礼」の号令をかけ、本職自衛官にも負けない気合いを見せた。部長からそれぞれ「任命証書」が手渡され、「菅原君と山口君は、今日1日は同僚です。厳しく…、いやいや温かく迎え入れてください」との部長の言葉があり、1日部員としての喜びで目をひときわ輝かせていた。
 午前は、艦艇広報のポスター作成を実習し、艦艇の模型や写真を注意深く眺めながら画用紙に写し取っていた。山口君は「絵が得意」と言っていたが、特徴ある艦型のイージス艦はなかなか難しいらしく、手こずりながらも丁寧に描いていた。
 午後からは、越前募集事務所で所長の講話を聴講した。「将来は戦車乗り」という菅原君にとって、機甲科出身の所長の講話は本研修の一番の楽しみとしていただけに、話を聞く態度はまさに真剣そのものだった。
 本学習の担当教諭である高津先生も、2人の学ぶ姿を見守り、体験学習終了後には「他の総合学習では見られない生徒の生き生きとした姿に感動しました」と地連での様々な体験学習の機会に対し喜んでいた。
 地連では、今後も「総合的な学習の時間」に対する積極的な協力支援を実施し、教育関係者との関係強化を図り、募集広報を積極的に推進していく、としている。

女性のための戦車体験
<旭川地連>
 旭川地連(部長・小森宏1陸佐)は6月3日、上富良野駐屯地で17歳から51歳までの旭川市在住の女性17人に対し、戦車の体験搭乗を行った。これは男性と比較して防衛関係に関心が低い女性層に対し、自衛隊への興味と理解を促進する目的で行われた。
 当日、緑色の戦闘服と半長靴に着替えて上富良野駐屯地に到着した参加者たちは、初めに駐屯地に所属する部隊について解説を受けた。参加者たちは一様に駐屯地と地域の結びつきの強さや、所在する部隊の役割についての説明を興味深げに聞き入っていた。続いて食堂で体験喫食。広い食堂と美味しい食事に感心をしていた。
 その後、第2戦車連隊の整備工場前に移動した一行は、90式戦車の体験搭乗を行った。装軌道をエンジンの咆哮と土煙を上げて疾走する戦車に乗った参加者らは、興奮した様子で「ダイナミックな振動とパワーに驚かされ、楽しかった」「加速がすごかった」と感想を語った。また、整備工場前には90式戦車の他に、88式地対艦誘導弾や203mm自走りゅう弾砲などの駐屯地の主要な整備が展示され、それぞれの性能について説明があった。りゅう弾砲の飛距離が、上富良野から自分たちが来た旭川市まで届くことを知った参加者たちは、「そんなに遠くまで飛ぶの?」と驚いていた。
 今回戦車に搭乗した参加者の所感文には、「自衛隊に対する印象が良くなった」「自衛官からお話を聞くことで視野が広がりました」といった言葉があった。

器楽講習会を実施
募集拡充の効果も
<帯広地連>
 帯広地連(部長・佐藤次郎1陸佐)の十勝地区隊は6月21日、帯広市民文化ホールで実施された高文連十勝支部音楽専門部主催の講習会に際し、第5音楽隊の協力を受け、演奏指導を支援した。
 講習会には、十勝管内の高校20校の吹奏楽部、総勢780名が参加した。講習会の開催にあたり、今年度の当番校である幕別高校の校長から「今までの練習の成果を十分出して、8月25日に行われる音楽発表会につながるよう、各人技術の向上を図ってほしい」と激励の言葉が述べられた。
 午前は各パートに分かれ、初心者を含めての講習、午後からは20校の経験者による合同演奏が行われ、第5音楽隊からはチューバ担当の佐藤曹長とホルン担当の岩倉2曹が講師として参加した。学生たちは限られた時間の中、少しでも多くの演奏技術を習得しようと熱心に受講し、「コンクールではお互いライバルだけど、他の学校との交流ができてよかった」「講師の演奏指導がとてもうまく、面白かった」など貴重な体験が出来たと好評だった。

FMラジオに出演
防災について語る
<大阪地連>
 大阪地連(部長・荒川龍一郎陸将補)では6月12日、北東地区隊長・倉田3佐と渉外広報室・清水2曹が大阪府枚方市の地元ラジオ「エフエムひらかた」に生出演した。
 大阪地連では、これまで体験航海・搭乗などの一般広報をはじめ、南極観測支援や災害派遣に関する講演等を行ってきたが、FMラジオでの広報活動は初めての試み。放送は、一般の市民がゲストとして参加する2時間番組で、今回は防災特別番組として構成され、陸自の災害派遣の実績・概要や対処の態勢、さらには阪神淡路大震災以降変わってきた装備品等、トークを交えて分かりやすく説明した。最後に清水2曹から「就職、人生の生計を現在考えておられる方々、ぜひ自衛隊にチャレンジしてみてください」と募集に関する案内でトークを締めくくった。
 大阪地連では、北東地区隊を皮切りに、これからもあらゆるメディアを活用し積極的に広報を行い、募集基盤を開拓・充実していく、としている。

社会人講話に参加
<茨城地連>
 茨城地連(部長・安藤正一1陸佐)は6月27日、八千代第一中学校で実施された社会人講話に参加した。
 講話は2年生を対象に体験学習の一環として行われた。講師は医師、会社社長、保育士、雑誌編集者、設計技師、老人ホーム施設長、消防士、考古学者が各1名、地連から参加した自衛官2名の9職種10名で行われ、各クラス(全5クラス)に配置された2名の講師がそれぞれ15分間講演し、5分間の質疑応答に答えた。
 自衛官講師の筑西募集事務所長・森2尉は2組、同募集事務所広報官の海老沢1曹は1組に配置され、生徒の司会進行で講話が始まった。各講師は、仕事を選んだきっかけや辛かったこと、やりがいを感じることなどを話し、質疑応答では「自衛官になってよかったことは?」「1日の仕事の内容は?」といった多くの質問が飛び、最後には生徒たちから「社会人になったら皆さんのように立派になりたいです」との感想が寄せられた。講師として参加した2人は、「自衛隊の魅力を十分アピールすることが出来た。講師冥利に尽きる1日となりました」と感想を述べた。
 地連では「今後も学校からの派遣依頼に積極的に応じていきたい」としている。

ビジネスマナー教育
目指せ好印象な地連
<宮崎地連>
 宮崎地連(部長・杉崎信之1空佐)は6月20日、地連全部員に対し、ビジネスマナー教育を行った。この教育は毎年行っているもので、部外対応が多い地連の業務においては欠かせない教育となっている。
 今回の講師は、第一生命保険相互会社・マナーインストラクターの長友章子さんが担当。同社の新入社員に対し、ビジネスマナー教育を行っている。
 教育内容は、来客対応、ビジネス電話応対、好感を与える話し方・聞き方、名刺交換などがあり、実践を交えての教育を行った。部員からは「敬語の使い方が詳しく説明され、分かりやすかった」「部外の方に失礼とならないためにはマナーが大切」などの感想があり、有意義な教育となった。

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