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   2006年5月1日号
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先崎統幕長に聞く 2、3面

米国など6カ国、12寄港地を歴訪
海自遠洋練習航海50回の節目迎える
140日間、5万kmの遠洋練習航海へ向け練習艦「かしま」に乗艦する一般幹候生
 平成18年度海上自衛隊遠洋練習航海部隊の出国行事が4月19日、木村太郎副長官、先崎一統幕長、齋藤隆海幕長をはじめ防衛庁・自衛隊の高級幹部、衆参国会議員、乗組員の家族ら関係者多数が出席して晴海埠頭HK岸壁で行われた。派遣部隊は、練習艦隊司令官の佐々木孝宣海将補を指揮官に第56期一般幹部候補生課程修了者約190名(うちタイ王国留学生1名)を含む約750名で、艦艇は練習艦「かしま」、「やまぎり」、護衛艦「あまぎり」の3艦。140日間にわたって約5万kmを航行し、6カ国12寄港地を親善訪問する。米国のボストン、ボルチモアへは2派に分かれて訪問するほか、タンパは初めての寄港となる。
木村副長官、先崎統幕長、齋藤海幕長をはじめ来賓、家族多数が遠航部隊を見送った
 午前9時すぎ、木村副長官が会場に到着、海自東京音楽隊と儀仗隊による栄誉礼、巡閲に続いて壮行会が始まり、木村副長官は実習幹部に対して「指揮官に必要とされる人格の修養と技量の練磨に全力であたるよう」訓示した。来賓を代表して外務大臣代理の山中政務官が祝辞を述べたあと、齋藤海幕長が登壇、壮行の辞の中で「海上武人としての修練の第一歩。千変万化する海上で、厳しさや忍耐力はもちろん、ユーモアのセンスを持ち合わせた自由闊達なおおらかさも身に付けるよう」要望した。
 次いで、練艦隊司令官、各艦長、実習幹部等各代表者に関係団体からそれぞれ花束が贈られたあと、佐々木司令官が木村副長官に「140日間に及ぶ遠洋練習航海に行って参ります」と力強く挨拶し、壮行会が終了。引き続き、佐々木司令官を先頭に乗組員が一列になって「かしま」「やまぎり」「あまぎり」に乗艦、甲板等に整列した。
 午前10時すぎ、帽振れの中、来賓、家族ら大勢の関係者に見送られながら3艦は、最初の寄港地アンカレジへ向け出向した。

〈航路概要〉
 ▽東京(4/19出港、9/5入港)▽アンカレジ(米国、5/2〜5)▽エスカイモルト(カナダ、5/12〜15)▽マンサニーヨ(メキシコ、5/25〜28)▽パナマシティ(パナマ、6/5〜8、7/25〜27)▽サントドミンゴ(ドミニカ、6/13〜16)▽ボルチモア(米国、6/22〜26)▽ボストン(同、6/23〜26)▽タンパ(同、7/2〜6)▽ガルベストン(同、7/10〜13)▽プエルトコルテス(ホンジュラス、7/18〜21)▽サンディエゴ(米国、8/7〜10)▽パールハーバー(同、8/18〜22)

観閲パレード、模擬戦闘、各種イベントを開催
創立32周年を祝う
<滝ケ原>
壇上の井上司令の前を精強部隊が堂々と観閲パレード
雨の中、迫真の戦闘訓練が繰り広げられた
 4月16日、春雨にけぶり、桜が満開の滝ヶ原駐屯地(司令・井上敏憲1佐)で創立32周年記念行事が盛大に行われた。
 午前10時、記念式典が始まり、国旗入場、国歌斉唱に続いて井上司令が車両に搭乗、整列した各部隊を順次巡閲した。井上司令は式辞の中で、滝ヶ原駐屯地の歴史、沿革について触れながら「今後とも国民の期待に応えていくこと」を強調した。
 来賓祝辞、祝電披露などに続いて観閲行進が始まり、所在各部隊が壇上の井上司令に敬礼しながら堂々と行進、観客から一段と大きな拍手が送られていた。
 AH1Sヘリコプターの観閲飛行に続いてオートバイドリルやヘリコプターによる救出活動が観客席前でスリリングに展開された。また、模擬戦闘訓練では全部隊が登場、戦車や高射砲の射撃など、実戦さながらの訓練を披露した。
 なお、雨にもかかわらず終日、大勢の家族づれが駐屯地を訪れ、模擬売店、レンジャー体験、南極の氷などの広報展示、ミニ鉄道、豚汁配布などのアトラクションを満喫していた。
(写真=スリル満点のレンジャー体験にチビッ子も大喜び)

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