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   2004年11月1日号
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<寄せ書き>
陸曹教育隊を修了して
33普連2中隊 3陸曹 杉本和幸
 私は今年の1月、実家で母の手作りの白みそのお雑煮を生まれて初めて美味しく食べられませんでした。それは何故かと言いますと、数日後に第4陸曹教育隊への入校があったからです。そんな気持ちはどこへやら、入校してしまえば時間に追われる毎日でした。そんな毎日を送りながらも、同期の皆と会話をし、一緒に指導を受けながら「団結」と口にしなくても「団結」していける事を感じました。
 私は入校前、原隊の諸先輩から、風呂を入る時間が無いぞ、と聞きましたが、特に苦ではなく候補生過程及び初級陸曹特技課程を終える事が出来ました。私が第4陸曹教育隊で学んだ事は「常に熱い男であり、陸士には背中で語れ」だと思います。「常に熱い男であれ」というのは、陸曹教育隊の助教の皆様から常に熱い教育、熱い指導をして頂く事により百人を超える隊員の火付け役となり火種を私の体内に点火して頂き、私はいつでも爆発出来るよう、準備万端待機中であり、これからはいかなる訓練でも常に燃焼系な陸曹でありたいと思います。また「陸士には背中で語れ」とは、これは第4陸曹教育隊のモットーでもある「俺を見よ、俺に続け」であります。これは私が今後、自衛隊人生で陸曹である限り、私のモットーとして守って訓練に取り組みたいと思います。
自分の疑問が抑えられず…
15普連本管中隊 陸士長 関謙吾
 私は先日行われたLAMの射撃で初めて榴弾を撃ちました。結果は、ど真ん中とはいきませんでしたが的に命中する事は出来ました。
 LAMは、小銃や機関銃と違い、零点を取れません。過去のデータに基づき、概ね右下にでる事は予想がついていました。しかしどうしても的の中心以外を狙い撃つ事に不安がありました。しかも、その不安に追い打ちをかけるかのように射場の構造上、打ち上げになってしまうのです。という事は、真ん中に命中させるために理論上、的のない左上方の土手を狙う必要がありました。
 以上を踏まえて、私が出した結論は左上の角を狙う事でした。的の枠外を狙うという正しい理論に基づき撃っていれば、真ん中に命中していたはずですが、どうしても自分の感情が入ってしまいました。
 もし皆さんが私の立場なら、的のない枠外に照準し、引き金を引けますか?
フラッグ隊に参加して
東北補給処武器部 1陸士 大村あゆみ
 私は、平成16年度の広報基幹訓練要員として、仙台七夕パレード等の大きな舞台に立つことができました。本番中はいつも「楽しい!最高に幸せ!」という気持ちで演技することができました。同時に、それは周囲の多くの方々のお陰であるということも実感できました。
 入隊して初めてフラッグ隊の演技を見て、その存在を知った私は、部隊配属後、間もなくフラッグ隊を熱望しました。いつも控え目な性格の私は、激しい衝撃を受けました。晴れてフラッグ隊の一員となることができましたが、訓練は予想以上に厳しいものでした。
 しかし、「やるだけの事はやった」と堂々と言うことができます。訓練は辛かったけれど、楽しかったです。それは熱心に指導してくれた教官はじめ、色々な調整に走り回ってくれた訓練幹部やスタッフの皆さん、訓練で一緒に泣いたり笑ったりしたフラッグ隊員、私のわがままを聞いてくれた部隊の皆さん、そしてさり気なく支えてくれた同期など、言い表せないくらい多くの方々への感謝の気持ちでいっぱいです。
 フラッグ隊員は、みんな愉快です。いつも誰かが誰かを支えていたり、どんな辛い時も声を掛け合って励まし合える素敵なチームでした。訓練の辛さもこのチームワークに救われました。この訓練の経験は、全てが私の宝となり、宝の持ち腐れにならぬよう、部隊での勤務や自分の生活に活かしていくことが、お世話になった方々への恩返しであるということを思いながら、日々前進していきます。

身分証明書に入れている写真
娘の誕生で新たなスタート
131特大隊3中隊 3陸曹 赤川正樹
 昨年8月12日、午前6時10分、長女「慧奈」が誕生しました。身長46cm、体重2.4kgの小さな身体とは思えないほど大きく力強い産声でした。
 その産声を聞いたとき、妻への感謝の気持ちと初めて父親としての実感が湧き、嬉し涙が頬をつたいました。
 娘が生まれたこれからは、また新たなスタート地点に立った気持ちで今まで以上に訓練、職務等に励むとともに家族を大切に守っていきたいと思います。
 この写真はそんな気持ちを思い起こさせ、自分を奮い立たせるために常に身分証を入れて持ち歩いている一枚の写真です。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
一に健康、二に元気
中日運送株式会社  増田 充利
平成14年3月、春日井駐屯地を陸士長で2任期満了退職。27歳
 私は、平成14年3月に2任期満了退職となり、4月から中日運送(株)に就職して、2年5ヵ月が経過しました。
 自衛隊退職後の職種として、運輸業を希望していたところ、就職難にもかかわらず、援護室(春日井駐屯地)の皆様のご尽力により、自分の希望どおりの現在の会社に就職することが出来ました。
 中日運送(株)は、豊和工業(株)の100%子会社で、豊和工業専属の運送会社です。運送業務のほか、荷造り梱包、倉庫業、石油類販売業なども営み、多角経営業として、安定成長を続けています。
 職場では、自衛隊OBが数名勤務しており、長い方は、もう15年も勤務されています。
 入社当初は、期待よりも不安の方が大きく、果して長く勤められるのかという気持ちでしたが、周囲の方によきアドバイスを受け、今日に至っています。
 新たな職場で働くには、第一に健康、第二に元気だと思い、毎日頑張っています。自衛隊生活4年間で培った体力、集団生活での協調性を生かし、何事にもチャレンジ精神を忘れずに努力すれば、道は必ず開けると信じています。

「みなと区民まつり」を支援
<第1普通科連隊>
 第1普通科連隊(連隊長・澤野一雄1陸佐)は10月10日、東京都港区などが主催する「第23回みなと区民まつり」を支援した。
 芝増上寺・港区役所庁舎付近、芝公園一帯を会場として行われ、この地域を担任する第1中隊(中隊長・清水和典3陸佐)が参加。車両展示と隊員の笑顔が、地域を担う頼もしい自衛隊を印象づけ好評を博した。
 各種露店やリサイクルバザーが建ち並ぶ日比谷通り。今年もサンバやジャズのパレードが行き交い、連休の人出で盛り上がった。このイベントには親子連れの参加が多く見込まれるため、「お子さんができるだけ安心して体感でき、かつ自衛隊らしい車両を…」。
 期待に応えたのは1中隊の高機動車・大型トラック・1/2トラック。台風一過の早朝、練馬から駆けつけた。
 本物を「見て触れて」もらうことで効果的に市民のハートをつかみ、多岐にわたる活動の一端を紹介し理解を得るのがねらい。
 芝公園内の「働く車コーナー」では、6名の隊員が子供や家族連れとふれあい、多様な質問にも丁寧に対応していた。
 子供達は行列を作り、隊員たちに抱きかかえられて繰り返し車両に搭乗。交流する隊員たちの笑顔が印象的だった。「イラクで実際に活躍している高機動車です」との説明に感服する行楽客とともに記念撮影に応じていた。
 また会場視察に訪れた武井港区長、川畑区民生活部長、坂口防災課長に清水中隊長が車両や第1中隊の編成などを説明。今後とも区防災課との連携を密にし情報交換を積極的に行うことを確認した。
 「乗りたい、見たいという方が非常に多く予想以上。支援できて本当によかった」と話す清水中隊長は「参加者や協力会の皆さんに声援をいただき、また写真撮影にも応じることができた。子供たちの笑顔も、普段の訓練の励みになります」と上々の手ごたえを振り返る。
「私達の汗を少しでも理解してもらえることが、制服を着ている身として1番うれしい」「今後も一同、積極的に協力したい」と熱意を語った。

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