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   2004年8月15日号
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男涙
<7普連>
方面部隊集合教育 幹部レンジャー帰還
 第7普通科連隊(連隊長・財城昭彦1陸佐)が担当した「方面部隊集合教育幹部レンジャー」16名が6月14日、最終想定を終え福知山駐屯地に帰還し、伝統の福知山レンジャー教育が50期を数えた。
 約1カ月半に及ぶ基礎訓練では、体力練成、山地潜入、水路潜入、空地協同、生存自活等の訓練により、レンジャー隊員として必要な知識・技能・体力、気力を身につけ、行動訓練に備えて基礎を確立した。
 5月18日には、学生長を隊長とした戦闘隊を編成し、行動訓練に入った。想定を重ねるにつれ学生は徐々に肉体的・精神的に限界に追い込まれ、まるで野生動物の如く全身が研ぎ澄まされていった。
 過酷を極める最終の第9想定では、敵通信所の破壊、遊撃部隊拠点の襲撃等(行動時間80時間、行動距離約100キロ)の任務を行った。
 4日間に及ぶ作戦を完遂した隊員達は、レンジャー旗を先頭にレンジャー呼称をかけながら駐屯地に凱旋帰隊すると各学生達の部隊長と家族、駐屯地全隊員が盛大な拍手と激励の声で出迎えた。
 戦闘隊長の藤野忠大3陸尉は、担任官である連隊長に「第50戦闘隊、異常なく帰還しました!」と任務終了の報告をした。
 その後、財城連隊長から学生1人1人に強固な意志を表すダイヤモンドと勝利者に贈られる月桂冠をあしらった「レンジャー徽章」が授与され、その瞬間今までの困難や苦しみにうち勝った男の涙が学生達の頬をつたっていた。
 状況終了宣言で連隊長は、「君たちが今ここにいるのは、任務完遂の信念と同期の絆によるものであり、今後もこれを忘れてはならない。そして、これからが本当の幹部レンジャーとしての行動の始まりであることを自覚してもらいたい」と述べた。
 新たに誕生した16名のレンジャー隊員は、今後、部隊のリーダー的役割を担う初級幹部として、大きな期待に応え活躍していく。

2カ所、即日処理
<第43掃海隊>
 下関基地隊(司令・森田寧1海佐)では7月2日、福岡県京都郡苅田町新浜町南港と山口県長門市深川湾多々ノ浜で、海上保安部から要請により、爆発性危険物の調査・揚収作業を実施した。
 7月1日21時頃、下関南東水道・3番ブイ南側水深10メートルの海底で、操業中の漁船が底引き網に爆発性危険物らしき物を引きかけたため、苅田町新浜町南港3号物揚場に、漁網ごと水中保管してあった。
 調査・揚収を実施した第43掃海隊(司令・横澤浩己3海佐)の「まきしま」(艇長・中村禄紀1海尉)は、折しも苅田町苅田港で、老朽化化学兵器無害化処理作業への協力を終了し、基地隊に向け帰投中であった。
 「まきしま」は、同2日10時18分、現場に到着、艇長から「爆発性危険物揚収用意」が下令され、ゴムボートに揚収器材を搭載した4名の水中処分員が2人1組で水深2メートルの海底に潜水し、調査を開始した。爆発性危険物らしきものは、漁網に包まれ海底に水平な状態で横たわっており、腐蝕がひどく機構部も損壊していることから、爆発の危険が小さいことを確認。ストロープを本体に取り付け、バルーンにより海面近くまで浮上させ、ゴムボートで「まきしま」までえい航し、同艇のクレーンで後甲板に揚収後、14時57分、基地隊岸壁に入港した。
 揚収された爆発性危険物は、太平洋戦争末期に米軍が航空機により敷設した1,OOOボンド磁気機雷で重量約500キロ、長さ170センチ、直径48センチだった。
 また、同日11時30分、長門市深川湾多々ノ浜沖約8メートル水深2メートルの海底で磁気探査中に発見された旧日本軍の迫撃砲弾2発も即日に調査・揚収された。

記念塗装機で50周年彩る
<入間基地>
 翼に空、雲、海。胴に国土、勇気−−。空自入間基地で7月15日、全国の航空救難団、輸送航空隊および総隊司令部飛行隊の「空自50周年記念塗装機撮影」が行われた。多様なコンセプトで彩られた回転翼、固定翼、10部隊から11機が基地滑走路エプロンに集合(写真)。強い日差しを受けてカラフルな雄姿を競い合った。

113教育大隊
補士巣立つ
<国分駐屯地>
 国分駐屯地(司令・保坂一彦1陸佐)では第113教育大隊の前期課程教育を修了した第14期陸曹候補士221名が7月1日、後期課程教育部隊へ旅立った。
 晴れ間が続く早朝、曹候補士221名は各後期教育部隊毎に駐屯地メイン道路に整列。その後、駐屯地全隊員から拍手と声援を浴びながら第12普通科連隊音楽部演奏の行進曲に歩調を合わせ、堂々と行進。同教育大隊を修了できた自信と誇りに満ちていた。
 最後に曹候補土代表者が「駐屯地のみなさん3ヵ月間お世話になりました。後期教育でも元気に頑張ります」と声高らかに新たなる決意を述べ新任地へ出発した。

こっちも巣立ち?
<姫路駐屯地>
 姫路駐屯地(司令・園田郁夫1陸佐)では6月14日、旧連隊本部北側にある「愛馬の碑」横、大きなクスノキ付近から「ギャー・ギャー」と異様な声が。不明物体に連隊の初度派遣部隊出動かと思われた矢先、クスノキの上をよく捜索してみるとヒナと親鳥らしき鳥を発見!異様な声はヒナが親鳥に餌を要求している声と判明し、隊員一同ホッと一安心。ミミズクか?フクロウか?謎に包まれたこの鳥、駐屯地内数ヶ所で隊員による目撃情報が確認されたが、同じヒナかどうかは不明。
 数日後、声がしないため付近を捜索したが姿がなく、元気に巣立ってくれていればと祈っている。

伴走者として市民に貢献
2普連 柳2尉
 6月6日、上越市で行われた高田城ロードレース2004に、第2普通科連隊(連隊長・阿部金二1陸佐)の広報幹部・柳2尉が視覚障害者の伴走者として参加した。30度近い気温の中ハーフマラソンを走った男性は、このレースで5回目の出場となり、過去4回を柳2尉とペアを組んでおり、息もピッタリ。1時間36分のタイムで健常者含む一般男子の中でも、見事28位と健闘した。
 柳2尉はかつて、連隊のバイアスロン要員として国体、全日本など数々の大会に、県の代表などで出場した経験を持ち、地元の上越走友会にも所属している。
 「今は、市民ランナーとして、体に障害を持っていながら走る人達の手助けになれば」と話している。

隊員家族がアテネ五輪へ
400メートルハードルに出場
 元教導隊第310高射中隊長の吉澤3佐(現在契約本部横浜支部)の長男・吉澤賢氏がオリンピックアテネ大会で400メートルハードルの選手として参加します。
 競技は、第一次予選が8月23日(月)の予定です。
 皆さんの盛大な応援をお願いします。
 所属デサントTC▽身長180センチ▽体重71キロ▽26歳
 =自己ベスト記録=
 ・100m=10秒49
 ・400m=47秒09
 ・400mハードル=48秒85

鹿島神宮神武殿で練成
<防衛庁>
合気道夏期合宿を実施
 平成16年度防衛庁合気道夏期合宿訓練が7月23日から25日の3日間、茨城県の鹿島神宮神武殿で行われた。本台宿は、今年で27回目。初期の合宿は茨城県岩間町の合気神社で当時航空自衛官の磯山師範(現全日本合気道連盟理事長)を中心に数10名から始まった。現在は、自衛隊OB・現役・また教え子など海外参加者を含めると百数十名にも上る。参加者は、国旗掲揚に始まり、鹿島神社への参拝など日本古来武道の精神を再認識しながら、それぞれの資質の陶冶と体力・気力の練成に努めた。
 なお、市ヶ谷本部支部からは10名が参加した。

今年も「かもめ連」
<徳島教育航空群>
 「踊る阿呆に、見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々、エライヤッチャ、エライヤッチャ、ヨイヨイヨイヨイ…」のはやし言葉に合わせて踊る阿波おどり、今年も鳴門市、徳島市を中心に繰り広げられる。延べ130万人の観客と6万人の踊り子が繰り出す壮大なスケールと街中にとどろく「よしこ」のリズムから沸騰する熱気は、阿波踊りならではのもの。
 徳島教育航空群「かもめ連」も、7月18日「小松島港祭り」を初めとし、鳴門市、徳島市、神奈川県大和市で行われる「大和祭り(7月24日・25日)」に参加する予定で、特訓を続けた。「かもめ連」は、地域住民にした親しみのある連として知られ、誰でも気軽に参加できるため、基地近傍のちびっ子や中学生、大人達が隊員と一緒になって、優雅に大空を羽ばたく「かもめ」のようにと我を忘れ、「ヤットサー、ヤットヤット…」のはやし言葉に乗って、心地良い汗を流している。また、「かもめ連」は地元徳島でも一目置かれる存在で、踊り子、鳴り物なども年々充実され、質・量ともに徳島市内の有名連に負けないほどの連となってきた。隊員達は、喜んでもらえる踊りを披露しようと目を輝かせている。

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