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   2004年6月15日号
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WINS2004開始
<大阪地連>
安全保障 共同ワークショップ
堀江防衛参事官、母校で講議
 大阪地連(部長・酒井健陸将補)は、「自衛隊と大阪大学大学院国際公共政策研究科との安全保障共同ワークショップ(WINS2004)を本年度も大阪大学豊中キャンパスにて開始した。WINSは平成14年度から大阪大学大学院の授業の正式な単位に認められており、同大学院の独立行政法人化後初となる。
 4月27日に母校阪大の招へいに応じた堀江正彦防衛参事官(国際担当)によるわが国の防衛政策に関する講議を、5月18日には非常勤講師であるNHK開設委員秋元千秋氏による「米国の情報戦略ーイラク戦争を例に」という講議を中心に大阪地連募集課長川瀬1陸佐による「軍事のスケール」と題した解説を交えながら実施した。多くの留学生を含む阪大院生と防大安全保障研究科学生および空自第6航空団のパイロットなどの自衛官が参加。活発な質問をきっかけに熱心な討議が展開された。参加者からは「目につきやすいことだけに引っ張られず、細かくデータを追跡したり数値的常識をも踏まえたうえで、全体像を把握することが重要だとわかった」といった感想が聞かれた。
 WINS2004は全4回で構成され、第3回目は6月6日に大阪湾で実施され、呉地方隊創設50周年記念展示訓練を研修。第4回目は7月中旬にロールプレーイングゲーム方式により更に議論して、安全保障の理解を深めていく予定。

全国自衛隊父兄会 定期総会を支援
<埼玉県支部連合会>
 埼玉地連(部長・上原修一1空佐)は5月16日、さいたま共済会館で(社)全国自衛隊父兄会埼玉県支部連合会(関根肇会長)が開催した「平成16年度定期総会」を支援した。
 総会は県内から、35支部約70名の会員が出席し、来賓に埼玉県議会・井上直子議長をはじめ、埼玉県総合政策部地域政策局長、防衛協会等各協力団体の会長、埼玉県内に所在する陸・空部隊はじめ多数の参加を得て行われた。
 総会では、関根会長の挨拶に続いて、全国自衛隊父兄会会長表彰、各市町村事務局担当者への功労者(30名)に表彰状が会長からそれぞれに贈呈された。
 また、来賓からは知事からの祝辞の他、今後も防衛意識の普及高揚、防衛基盤の確立に寄与してもらいたいと、受賞者にお祝いの言葉が贈られた。
 議事では、平成15年度の事業報告と平成16年度の事業計画などについて審議された後、「防衛庁の省昇格運動」を今年度も引き続き行っていくことを確認し終了した。
 また、記念撮影の後に行われた懇親会は、多数の来賓の参加を得て終始和やかな雰囲気の中で行われ、総会および懇親会ともに盛会裏に終了した。

県主催フォーラムに 活動状況をパネル展示
<岐阜地連>
 岐阜地連(部長・渡邊正和1空佐)は5月20日と21日、高山市の飛騨・世界生活文化センターで、「国民保護フォーラムinGIFUに参加して」の開催に合わせ、自衛隊の国内外における活動状況のパネル展示を行った。
 フォーラムは、岐阜県の主催で行われ、全国的に著名な講師やパネリストが招かれ国民保護法制等に関する講演や武力攻撃時において国民は何をすべきか等のパネルディスカッションが行われた。北海道から沖縄まで約700人が参加した。
 今回のパネル展示は時期と参加者を考慮し、自衛隊のイラクでの活動や災害派遣活動の紹介に重点をおいたもので、参加者は熱心に見ていた。
 本パネル展示には岐阜県庁職員として勤務する山本氏(陸自OB)から、協力と支援をいただいて実施に至った。岐阜地連は、今後も機会を捉え自衛隊の活動状況を積極的に後方しいていきたいとしている。

身の引き締まる講話 担当校で実施
<島根地連>
 島根地連(部長・古原康孝1陸佐)益田募集事務所の広報官(西山2陸曹)は3月17日、担当高校の益田東高等学校1年生164名に、部隊勤務での体験を元に講話を実施した。
 「益田陸上スクール」のコーチとして特に中・高生の指導に当たっていることから依頼を受け、@団体生活A規則・規律・躾B制服の大切さC健康の4項目について講話した。
 制服の大切さの場面では、講話中カッターシャツをズボンの中に入れる生徒がいる程の効果があり、西山2曹は最後に「これからの時代を担う若者として、他人を思いやり、規律正しく頑張って下さい」と述べ、生徒からは「身の引き締まる素晴しい講話をありがとうございました」とお礼の言葉を得て講話を終了した。

「百間川フェスタ」に1万3千人
<岡山地連>
 岡山地連(部長・宇佐美真1陸佐)は4月25日、岡山市を流れる百間川フェスティバル」を支援した。
 このフェスティバルは岡山市の中心部を流れる百間川流域の市民が川の環境を考えようと始めた祭典であり、今年で第7回目を迎えた。
 流域地区の小さな祭りから年々大きな輪に発展し、自衛隊からは「水」をイメージした海自呉地方総監部の移転広報および日本原駐屯地から災害時に出動する指揮通信車を展示・広報した。
 大勢の子どもたちが自衛隊コーナーに集まり、陸上・海上自衛官のミニ制服の試着や指揮通信車の展示に時間が経つのを忘れ大感激の様子であった。
 また、お母さんから「私も昔、父と一緒に行った祭りで自衛隊の車両に乗って遊んだことがあるんです。最高に楽しかったことを思い出します」と満足した言葉を得て、楽しそうに遊ぶ子どもたちの笑顔の中、フェスティバルを無事に終了した。

「丸亀お城まつり」
体験航海を支援
<香川地連>
雨にも負けない護衛艦
 香川地連(部長・進藤進1陸佐)は5月15,16日、丸亀市蓬莱町西岸壁で呉所属の護衛艦「あさぎり」による丸亀お城まつり協賛、海上自衛隊艦艇体験航海を支援した。
 今回の体験航海は、例年よりも大勢の人たちが乗船できるように午前と午後の1日2回、2日間で計4回が計画された。
 初日は晴天となり、多くの市民が訪れ、護衛艦を目の前にし、「すごい」「かっこいい」と勇壮な姿に感激の声をあげていた。
 定刻になると護衛艦「あさぎり」は大勢の期待と好奇心を乗せて丸亀港を出港。約1時間30分の船の旅を満喫した。
 翌日は残念ながら悪天候となり一般公開に変更となったが、大雨にもかかわらず約1,000人が見学に訪れ、自衛隊艦艇の人気の高さが窺われた。

<地連 東西南北>
和歌山地連 「ミニアロー」実施
 和歌山地連(部長・桝生美樹夫事務官)は4月17日から18日の間、陸自八尾駐屯地(大阪)、海自徳島教育航空群(徳島)、第4航空群(厚木)の支援を受け、奈良地連との合同による「ミニアロー」を実施した。
 「ミニアロー」は、中・高・大学生を対象に「見て、触って、体験し、自衛隊を正しく理解してもらおう」を合い言葉に体験航海、部隊見学、生活体験、体験搭乗等をセットにして毎年実施している。恒例の広報イベントとして中・高・大学生に好評を得ている。
 行事には、和歌山地連から中学生3人・高校生12人(うち女子2人)・大学生5人の20人が参加した。初日の朝、参加者は広報官に引率され、最初の研修地である八尾駐屯地に出発した。八尾駐屯地では、航空機と各種装備品の展示説明が行われ、参加者は熱心に聞き入り、専門的な質問も活発に飛び出していた。
 駐屯地での初めての体験喫食では、「食事は毎食きっちりとカロリー計算されている」との説明に感心しながら、栄養満点の食事を口一杯に頬張る姿が印象的であった。その後明石海峡を渡り体験宿泊場所である徳島航空基地に到着。普段見慣れない航空機器に接し、パイロットになった気分で興奮気味に操縦桿を操っていた。その後、海自の夕食と入浴を体験し、新しく出来た友人たちと自衛隊に関する印象などを遅くまで語り合いながら夜を過していた。
 2日目は、好天にも恵まれ、待ちに待った体験搭乗を実施。海上自衛隊P-3Cの搭乗説明の後、約30分間に及ぶ和歌山、淡路島、徳島上空を眼下に見下ろし飛行を満喫した。
 飛行中、「私も将来パイロットになりたい」という声も聞かれるなど、初めての自衛隊機への搭乗に全員興奮気味であった。
 参加した学生からは、「初めて自衛隊の生活や装備品などを体験することができ、自衛隊の様子を理解できてよかった」「自衛隊にすごく興味が湧いた」という感想が聞かれた。地連では、この「ミニアロー」の参加者の中から、将来の自衛官が誕生する事に大きな手応えを感じている。
「黄色いハンカチ運動」 日向の国でも
<宮崎地連>
 宮崎地連(部長・木村久郎1空佐)発。日南商工会議所と海上自衛隊艦艇日南協力会は、イラクへ派遣された自衛隊員の無事を祈る「黄色いハンカチ運動」に賛同し、黄色いハンカチを掲げるなど運動の普及に努めている。
 この運動は、派遣の賛否や諸々の思想的、政治的背景を持つものではなく、困難が予想される任地へ赴く自衛官の現地での安全と活動の成功、無事の帰還を祈るもので、北海道の旭川商工会議所が企画したものである。
 日南市に海自艦艇日南協力会が発足したのは昭和63年。それ以来、17年間で66回、約200隻の艦艇が入港し、それに伴う各種の歓迎行事を行うなど活発に活動しており、海上自衛隊の基地のない宮崎で自衛官との交流を深めている。
 地連では、この運動の広がりが、遠くイラクに派遣され、任務を遂行している隊員に届くことを期待している。

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